好天の散歩日和となり久しぶりに汐留の浜離宮恩賜公園に行ってきました。
新橋駅から約10分で浜離宮の大手門橋に着き大手門から入園しますが、例年、築地の市場の波除神社の神楽祭の出発式で賑わうスポットですが、コロナ禍で中止となり、大手門広場も寂しい雰囲気でした。
庭園の名スポットの一つの「三百年の松」は、約300年前に家宣将軍が庭園を大改修した時に植えられた松で、太い枝が低く張出し地面を這うように枝を延ばした威風堂々の姿のクロマツが現在もその姿が見られます。
お花畑のコスモス園では、約30万本のキバナコスモスや白、桃色のコスモスがやや満開を過ぎていましたが、見応えある拡がっています。
畑の周りには、約100羽近いハトが飛び回り花見飛びを楽しんでいるようです(笑)
隅田川に近い河畔では、将軍が船に乗降していた「将軍お上がり場」が今も残されています。
「潮入りの池」は、潮の干満により海水を引き入れた池で、都内では唯一の海水の池だそうです。
「樋の口山」の上には、美形の松が植えられて風情ある光景が見られます。
「庚申堂鴨場」には、大小の引堀が設けられており、鴨を引き寄せて鴨猟を行っていたという珍しい情景が保存されていますが、鴨場池には無数のカモが楽しそうに泳ぎ回っていました。
大掘りの覗き窓からは優雅な池の光景も見られます。
覗き窓から観た鴨池の姿。
潮入りの池に架かる「海手お手伝い橋」
中の橋付近から潮入りの池の先に、「中島のお茶屋」、東京タワーも望める絶景ポイントです。
池の周りには、多くのサギや白鳥の姿も見られ、都心の公園とは思えない風趣溢れた光景が見られます。
池の先にあるお茶屋と新橋界隈の高層ビル街とのコントラストな素晴らしい光景です。
総ヒノキ造りの御手伝い橋を渡り、御茶屋側からの光景です。
御茶屋エリアでは、4つの御茶屋があり、その一つの「鷹の御茶屋」は、将軍たちが鷹狩りのあとのお休み所として利用していたようで、茅葺の屋根や胸飾り、懸魚もあり神社のような雰囲気です。
今も江戸時代の風情を感じる大名文化の名残を感じてノスタルジック気分に酔いしれていました。