鎌倉八幡宮の花見散歩の後、小町通りからその先の路地を入ると、川喜多映画記念館の旧庭園の遊歩道では、桜咲く風情ある光景の桜道となっています。
近くには、「巌窟不動尊」が鎮座しており、崖の下に鎮座する鎌倉で一番古い不動尊だそうで、以前は隣にある岩窟(いわや)に祀られていた巌窟不動明王で、現在は洞窟の前に鎮座しています。
本尊の周りには、洞窟内にあった五輪塔や青銅のお不動様や、道祖神なども見られ、鎌倉の隠れ歴史スポットとなっています。
岩窟不動尊近くの「浄光明寺」では、最大の見所は、収蔵庫に安置されている国重要文化財に指定されている本尊の木造「阿弥陀如来及両脇侍坐像」で、この日は参拝者も少なくその由来や特徴などの説明を聞いていました。
【撮影は、残念ながら禁止となっていました】
「阿弥陀堂(仏殿)」には、かつては阿弥陀三尊像を安置していたため「阿弥陀堂」と言われていますが、現在は三世仏(阿弥陀仏・釈迦像・弥勒菩薩)が安置されていました。
観音堂の周りは切り立った岩壁になっていますが、これを「切岸(きりぎし)」と呼ばれる空間ができており、多くの仏像が安置されています。
さらに石段を登り裏山に入ると、大きな切岸のやぐらがあり「綱引地蔵」が祀られています。
「綱引地蔵」は、「石造地蔵菩薩坐像」とも言われて、鎌倉屈指の石仏だそうで由比ヶ浜の海岸で漁師の網に懸り引き揚げられたと伝えられており、鎌倉二十四地蔵の一つになっているようです。
さらに裏山の山頂部には、歌人冷泉為相の宝篋印塔の「冷泉為相墓」があり、国の史跡となっています。
冷泉為相墓からは、鎌倉の街や由比ヶ浜を望める絶景ポイントとなっています
山から下りて仏殿周りの山肌には多くのやぐらがあり、珍しい五輪塔や舟形光背地蔵などが保存されています。
山門の脇には、珍しい中国の美女の楊貴妃の観音像が見られ その由来は不明ですが、中国と関連があるのでしょうか?
境内には、除夜の鐘も設置されています。
この後、寿福寺から源氏山公園、大仏ハイキングコースへと向かいました【続く】