大磯照ケ崎海岸でアオバトを見に行ったがアオバトの飛来が見られず、海岸から大磯に残る歴史スポットを巡ってきました。
海岸近くにある地福寺では、境内に樹齢100年~200年の白梅約20本の古木があり、梅の下には梅を愛された文豪島崎藤村夫妻のお墓があり、お眠りされています。
境内には、多くの庚申塔や墓石が並び、平安時代に創建された古刹の歴史が伺い知れる聖なる雰囲気が漂っています。
地福寺から旧島崎藤村が住まわれていた島崎藤村邸に寄ってきました。
島崎氏は、80年前に大磯名物の左義長を見に大磯を訪れた際に、大磯の気候が気に行って大磯に転居されたそうで、今も数々の想い出の品々が保存されていて、「静の草屋」と呼ばれていたそうです。
書斎や居間には、数々の貴重な想い出を連想する品々が展示されていました。
庭には、島崎氏が左義長を見た折に気に入った丸い穴がある石を持ち帰って置かれています。
島崎氏の遺作の「東方の門」の序奏の文が赤と黒の紙で切り抜かれたペーパークラフトの珍しい「大磯オブジェ」です。
書斎には、静子夫人が書かれた「明月」が掲げられています。
「静の草屋」の趣ある雰囲気を感じ取られる雰囲気でした。
旧島崎邸から、近くの日本三大俳諧道場の一つの「鴫立庵」へ向かいます。
鴫立庵は、平安時代に西行法師がこの地を訪れて歌を詠んだ場所で昔の面影を残す沢の鴫立沢から名付けられ、今も当時の史跡が残されています。
この場所は、湘南発祥の地として、庵の前には記念碑が建てられています。
円位堂(西行堂)は、元禄時代の建物で堂内には、等身大の西行法師の座像が安置されています。
観世音菩薩が祀られている観音堂。
庵の敷地内には、約80体の石像や石碑が並び荘厳な雰囲気となっています。
中でも五体の「五智如来像」(宝生・阿しゅく・大日・阿弥陀・釈迦)が並び、独特のムードを感じます。
「鴫立沢」の標石の裏には、「著盡湘南清絶地」と刻まれていて湘南の言葉が使われた始まりとなっているようです。
鴫立庵から国道1号線を下ると、上方見附跡の先に「東海道松並木」が続き、今も当時のままの光景がみられ旅人気分を感じていました。
その中の樹齢300年の大木の黒松は、樹高約30mの姿を見せています。
最後に大磯駅に戻る近くの愛宕神社に立ち寄ってみました。
岸壁がそそり立つ切通しを抜けて丘の上に立つ愛宕神社は、大磯宿の火防の神として昔から信仰を集める歴史ある社となっています。
大磯の歴史スポットを巡り大磯宿の名残を感じるブラ散歩でした。
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