藤澤浮世絵館の東海道五十三次の名所が描かれた二代広重と言われる絵師の「喜斎立祥展」を観てきました。
今回は、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーで、66点の名品が展示されていました。
「東海道五十三次コーナー」では、葛飾北斎や歌川広重などの旧東海道の様子を描いた浮世絵の風景画が11点展示されていました。
葛飾北斎の代表的なる作品の「冨嶽三十六景」の一つで七里ガ浜海岸から江ノ島の先に富士山が正面に聳える光景が描かれた作品「相州七里ガ浜」
東海道五十三次之 藤沢宿を描いた代表的な江の島一の鳥居と遊行寺橋の先に遊行寺を背景にした作品と遊行寺橋前に女性の艶姿を描いた美人画と風景画を組み合わせた作品
鉄道開通150年を迎えて高輪エリアの海岸を走るSL列車を描いた作品
七里ヶ浜海岸から江ノ島を望む海岸に輝く満月の光が海面を照らす光景を描いた浮世絵とは思えない「新版画」の作品
甲州河口湖の湖上に聳える富士山を描いた作品ですが、空や海面の描写が木版画独特のぼかし技法で描かれた作品
「藤沢宿コーナー」では、「引き継がれる画号と受け継がれるコラボレーション」の画風で描かれた三大歌川国貞や三大歌川広重などの13点の作品が展示されていました。
江の島を背景に着物姿の白波五人男を描いた鮮やかな色合いで描いた「横島田鹿子振り袖」の作品
藤沢宿の遊行寺橋を渡る藤沢宿特有の光景を描いた「藤沢 江の島道の鳥居」作品
七里ヶ浜からタバコを吸いながら江の島を眺める女装の姿の「団扇絵」の作品
「江の島コーナー」では、「初代、二代、三代の歌川広重が描く江の島」の11点の作品が展示されていました。
七里ヶ浜から江の島、大山、片瀬海岸、江の島、富士山などを背景に、海岸を牛に乗る女性や付け人などの一行を描いた「七里ガ浜風景」の代表的な広重の作品
歌川国貞と歌川広重の合作の「相州江ノ島」の作品
「企画展示コーナー」では、二代広重の喜斎立祥の作品が、31点展示されて江戸や藤沢宿などの名所が描かれた毒のの作風の作品が見られましたが、撮影は禁止されていました。
おまけコーナーには、藤沢の歴史スポットの大庭城を描いた絵画が展示されて記念のフォトスポットとなっていました。
今回は、現代の風景画に近い作風で藤沢宿など湘南の風景が描かれた浮世絵独特の親しみやすい絵画が多く見られ、画を描くことを趣味とするものには、非常に参考となる機会となりました。
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