MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

藤沢浮世絵展

2020年03月11日 | 絵画

先日、藤澤浮世絵館で開催中の浮世絵展の新しい展示「最強・相模武士の物語展」を観てきました。

今回は、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーで、62点の名品が展示されていました。

東海道五十三次コーナーでは、歌川国貞の「国貞の美人東海道」の作品19点が展示され、東海道五十三次の藤川から京までの宿場の風景を背景に、美人の姿が描かれた浮世絵の素晴らしい絵図が観られました

宿場の入口に立つたらいを抱えた美人像を描いた「東海道五十三次之内 藤川ノ図」です。

「東海道五拾三次之内 岡崎ノ図」では、猿回しの美人が描かれています。

「東海道五拾三次之内 京都ノ図」では、京の内裏を背景に十二単を着た宮中の美女が描かれています。

藤沢宿コーナーでは、「江戸の鎌倉観光~鎌倉名所」の歌川豊国などの作品15点が展示されています。

「名所八景 鎌倉晩鐘」と題した作品では、鎌倉の八幡宮や江の島、房総半島などの名所が描かれています。

「鎌倉勝概図」では、鎌倉海岸から鶴ケ岡八幡宮など鎌倉市街地を一望する概観図が描かれています。

江の島コーナーでは、「民衆の絵画 泥絵の世界」として現代風の泥絵が9点展示されています。

泥絵具という顔料に胡粉(ごふん)を混ぜた絵具で描いたもので、遠近法を主体とした現代風の洋風表現で江の島の風景が描かれています。

企画展示コーナーでは、「相模武士の物語と浮世絵」の歌川国貞、国芳などの画家たちが描いた相模地域の武士の武者絵や合戦絵など作品19点が展示されています

国貞の「暫~鎌倉権五郎景政」の画で、歌舞伎十八番の舞台演技が描かれています

歌川芳虎の「八幡太郎源義家・鎌倉権五郎景政」の画は、源義家と敵対した権五郎景政の様子が描かれています。

「御所五郎丸重宗・曽我五郎時宗」では、重宗と時宗の組み合いが描かれています。

「名将 八幡太郎義家」の画

相模地域の武士団と関係が深い藤澤の「大庭城」の現在の上空写真です。

大庭城は、現在は大庭城址公園として市民の憩いの場所となっていますが、扇谷上杉氏の相模国支配の拠点であったようで、色々な遺構が残っている歴史文化遺産となっています。

浮世絵に描かれた東海道の歴史や地域の大庭城などの歴史を学ぶ貴重な機会でした。

 


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