12月中旬。忘年会の真っ最中…と思いきや、駅前の夜はユーレイが出そうなほど静かで薄気味悪い。冬のユーレイもあまり様にならないが、そんな薄ら寒さを感じる。
雨でも降った日にはそれこそ、目も当てられないほどの人気の無さ。
そんな雨の夜を、予定通り同好会忘年会を楽しんだ。
人通りが少なかろうが、雨が降っていようが、ひとたび席に着き、乾杯の声がかかろうものなら、全てを忘れ、自分の年までも忘れて、笑い・叫び・早々の二次会カラオケ…とつながる。
そうか…忘年会というのは、「今年一年の諸々を、お酒とおしゃべりで洗い流し、新たな気持ちで来る年を迎えるひと区切り」という定番の考え方がある。一方で、自分の年も忘れるくらい、賑やかにはしゃいで時間を過ごす…という意味を見つけた思いがする。
それにしても、何かしら静かな年の暮れではある。やはり景気の低迷・ボーナスカット・雇用不安などなど、色んな社会情勢が、大きな暗い影を落としているからだろうか。
それにしても、昨年までは、11月下旬から始まる忘年会の予定が、少なくとも4回や5回はあった。多いときは、またかね……などとヒンシュクを買ったことも度々。
幸か不幸か、今年は少ないとき時よりもっと少なく、最少記録となった。
こうなると、近くの姉妹や姪などを集めて、自己流の忘年会を開いてみたくなる。
大して酒も飲めないくせに…。 と言いながら、これまで自分を評価してきた下戸という言葉を改めたい。
大酒飲みを上戸という。それに対して少ししか飲めないので単純に下戸と言ってきた。しかし、下戸とは酒の飲めない人を言う。ならば、私などは中戸と言うのが当たっているのだろうか…。言葉に響きは今イチだねー。