「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「夕月」

2009年12月02日 | 季節の移ろい・出来事
見事な夕月が、まだ明るさの残る瀬戸の海を見下ろすように、東の空に浮いていた。
思わず二階に駆け上がりシャッター押す。
師走一日(ついたち)、我ながら納得の月影が撮れた。

    旅寝よし  宿は師走の  夕月夜     …松尾芭蕉

勝手な思いの我が頭の中では、夕月・・夕月夜 などは秋の専売特許と思っていた。
が、松尾芭蕉がこのように詠んでいるところをみると、12月に入った昨夜でも、夕月を愛でて差し支えないことに安堵した。

それにしても見応えのある、まん丸夕月であった。
ちなみに「月が出ている夕暮れ。また、夕暮れに出ている月。夕月、宵月、とも呼ばれる」と書かれている。

夕方の空では、周りの明るさに遠慮がちに見えた月明かりも、夜の9時ともなれば、誰憚ることなく、中天高く煌々と冴えわたり地上を照らす。
               
               

思わず襟を合わせる冷気に、吐く息白く月冴える!!
思いもかけぬ師走の風流を見た。 一つ得をした気分。

自らに課した文筆活動の仕上げに追われる愛しの友も、しばし筆を休めてこの見事なお月様を見上げているのだろうか。

単身赴任で少しお疲れ気味の友も、仕事帰りにひと息ついて、見事な月を眺めているだろうか。
月明かりは、まんべんなく地上に降り注がれているのだから……。

                 
コメント (10)
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