100年に1度と言われる大不況に揺れた一年も残すところ1週間。
あちこちで聞かれた賃金カット・ボーナス削減。有効求人倍率の低下。雇用促進の道険し…などなど、世の中全体が貧困にあえいだ一年だった。
そんな中、お一人だけ1ヶ月1500万円もの政治資金が、母親の口座から振り込まれ続けた。そんなことは秘書に任せていたから一切知らなかった…とのたまう裕福な政治家もおられる。あるところにはあるものだ。
冬の陽差しを浴びる沿岸に出てみた。
かつては、一日たりともずる休みなどしてはならぬ…と来る日も来る日も片道40分、ハンドル握って通い上げた、岩国・大竹コンビナートの一角が、入江を挟んで対岸に見える。
ひと頃の需要最悪状況を脱しかけたかの如く、工場群の煙突からモクモクと白い煙が立ち上っている。通勤途上で何度眼にした光景だろう。今こうして改めて眺めると「あそこに多くのものを残してきたのだな…」という感慨に浸る。そして、あの立ち上る白煙の下に、活き活きとした人間の生活があり、笑顔が生まれるのだ…と勝手に思っている。白煙を絶やしてはいけないのだ。
ついでに、海上交通があったら、なにも渋滞道路に悩まされず、一直線で工場に着けたものを…などと贅沢を考えてみる。
通勤の苦労も含め、40数年の勤めをやり通して迎えた定年退職後の今を、有り難いと思う気持ちが広がると言うものか。
冬の青空に立ち上る力強い白煙に、景気恢復の兆しを感じるのは時期尚早かな…。
( 写真: 静かな瀬戸の入江を挟んで、白煙を上げる工場群 )
あちこちで聞かれた賃金カット・ボーナス削減。有効求人倍率の低下。雇用促進の道険し…などなど、世の中全体が貧困にあえいだ一年だった。
そんな中、お一人だけ1ヶ月1500万円もの政治資金が、母親の口座から振り込まれ続けた。そんなことは秘書に任せていたから一切知らなかった…とのたまう裕福な政治家もおられる。あるところにはあるものだ。
冬の陽差しを浴びる沿岸に出てみた。
かつては、一日たりともずる休みなどしてはならぬ…と来る日も来る日も片道40分、ハンドル握って通い上げた、岩国・大竹コンビナートの一角が、入江を挟んで対岸に見える。
ひと頃の需要最悪状況を脱しかけたかの如く、工場群の煙突からモクモクと白い煙が立ち上っている。通勤途上で何度眼にした光景だろう。今こうして改めて眺めると「あそこに多くのものを残してきたのだな…」という感慨に浸る。そして、あの立ち上る白煙の下に、活き活きとした人間の生活があり、笑顔が生まれるのだ…と勝手に思っている。白煙を絶やしてはいけないのだ。
ついでに、海上交通があったら、なにも渋滞道路に悩まされず、一直線で工場に着けたものを…などと贅沢を考えてみる。
通勤の苦労も含め、40数年の勤めをやり通して迎えた定年退職後の今を、有り難いと思う気持ちが広がると言うものか。
冬の青空に立ち上る力強い白煙に、景気恢復の兆しを感じるのは時期尚早かな…。
( 写真: 静かな瀬戸の入江を挟んで、白煙を上げる工場群 )