「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「冬のバナナ」

2009年12月15日 | 季節の移ろい・出来事
              

久しぶりに挑戦したお城山ウォーキングの、登り口の横に芭蕉が何本か生えている。
冬の寒さにも負けず、背丈は2~3mまで成長し、更に1~1.5m・幅50cm程の大きな葉を、青々とつけている。葉っぱの付け根の茎からは、子象の鼻のようにギザギザに細く伸びた花茎がある。
その先っぽにハスの花のつぼみを思わせる花が着いているのが見える。
その根本付近にはバナナの小型を思わせる青い実がいっぱい付いている。

英語名をジャパニーズ・バナナと言う。が、原産は中国といわれている。花や果実はバナナとよく似ている。熱帯を中心に分布しているが耐寒性に富み、関東より南では結構あちこち露地に生えている。

バナナの小型に似たその実は観賞用として用いられる。一見食べられそうにも見えるが食用には向いていない。

バナナ・バナナと喜ぶ孫に、こんな小難しい理屈を並べても仕方がない…と思いながら、本物との違いを、いつかは教えて行かなければ…とつい思ってしまう。

我が子に対してはどうだったのだろう。父親の役割として施す最低限の教育はしてきたように思う。それほどおろそかにはしてこなかったと思いたい。が、途中で、もう大人なのだから…という安易な気持ちと、しっかりしてくれるだろう…という願望がごっちゃになって、厳しさには欠けていたのかな。

なんだかんだ言っても、人にはそれぞれの道があり、生き方がある。
それを、本人以外がとやかく言うべきではないし、ましてや大人の自主性に任せるのが周囲の者の思いやりなのかも…。
あれこれ割り切れぬ思いはあるが、最終的には、親は子どもの応援団長である。

幾つになろうと彼は私たちの息子である。
私たちは彼の親である。新たな幸せを探す応援をソーッとジッと見つめよう。

        ( 写真: バショウにぶら下がる冬バナナ )
コメント (2)
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