旧暦5月15日。夜の10時を回るころ、まん丸い十五夜お月さんが中天高くその美しい姿を現すはず・・・であった。
残念ながら降ったり止んだり曇ったりの不順な一日。期待していなかったお月さんが図らずも一瞬顔を出した9時35分。おっとり刀でシャッターを。
そんな貴重な??画像を惜し気もなくご覧に供しよう。 何を小癪な・・・。
もう一つ今夜の晴れ間を楽しみにしていたであろう孫三男坊の3歳児。
今日はアメリカ独立記念日。海兵隊の基地を持つ岩国。記念式典の一つとして花火が打ち上げられる。この厳しい情勢下、基地に入るのは至難の業。
海を挟んで見られる対岸に出かけて、遠花火を堪能するはずであった。そんなささやかな楽しみの風物詩も梅雨の雨に流された。
それどころか、九州一帯は今年もまた、豪雨災害に襲われ、多くの人の生活基盤が奪われた。テレビ画面に映し出される惨状は胸ふさがれる思いがする。
一方で、「今年は空梅雨ね・・・」などという声が聞こえる。
一日を家の中で過ごさなければならない人間にとっては、今日は思いのほか作業が順調に進んだ。などと言ってはみたものの、結果的になんとかうまく繋がったから大口を叩くのかもしれない。例のノートパソコンの接続立ち上げ。
無線ランの同調など、まさに取扱説明書と首っ引き。アルファベットの小文字1字を間違っても許してもくれないし妥協もしない。最初っからやり直し。何度憂き目に遭ったやら。取説の細かい字に「なんでもう少し大きく書かんのや・・・」などと八つ当たりしながら。
やっとの思いで終盤。そのころになると、分厚い取説をめくる手も板につく。
や~れやれ・・・これがここ2・3日の悪戦苦闘の正直な想いである。
溜飲を下げるために、ここで ”板につく” という薀蓄でも述べて憂さをはらそう。
板につく・・・板とは舞台のことを言う。役者さんが芸を磨き経験を積むことで、舞台と芸がぴったり調和して観客を魅了する。つまり、仕事や任務・服装・態度などが、その人にしっくり合っている状態を言う。だからどうなの? こんな素人でも何度も繰り返せば、慣れぬ作業もサマになる・・・ということか。