「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「あの親にして」

2012年07月06日 | ニュース・世相


生まれたばかり、100グラム  生後20日くらいで黒い毛が 生後2カ月、間違いなくパンダ

              
               生後5か月、そろそろいたずらが・・・

上野動物園で24年ぶりパンダの赤ちゃんが生まれたという。
パンダに格別の愛着があるわけでもなく、特に可愛いと思うほどでもない。
が、進化の過程で、どのようなことが起こって、あのような意識的に着色したような模様になったのか・・・そのことに興味をおぼえる。

また、成長すると100キロを優に超える、ドッシリ体格の親から生まれるというのに、出産直後は100グラムそこそこというこのアンバランス。
そんなちっちゃな赤ちゃんが、ひたすら睡眠と母乳とで、生後30日もすれば2キロ~3キロの体重になるという。

どうしても我々人間を基準に考えるところに問題があるのだと思うが、それにしてもあの未熟児同然の嬰児が、一気に体重を増し、半年もすれば親の真似をして笹を食べ始めるという、この一連の成長過程は、何となく惹かれるものを感じる。

日本と中国の友好の使者として貸与されているパンダ。
上野動物園で新生児が誕生したと言っても、日本に所有権があるわけではない。中国の財産として、成長させた後お返しすることになるのだそうな。
何にも知らずに、笹の葉を大好物として食べながら、動物園の檻の中でのんびり過ごすパンダの陰に、日本と中国という、近くて遠い果てしなく遠い国との確執が見える。

今回の新生児に「センカクという名前を付けて中国に返してやれ・・・」などという発言まで飛び出すと、パンダは可愛いという前にお気の毒さまと言ってあげたくなる。
あくまでも動物園の人気者として、訪れる子どもたちに夢を与えてくれたらそれで十分だと思うが、ここにもまたエライ人の考えることが、我々庶民と少しズレがあるのでは・・・と思わされるのはあまり愉快ではない。もっと他の場所で、違った角度の議論で尖閣諸島など話し合って欲しいものである。弱腰ではなく。

添付の写真は随分前に、アメリカのお友達から送られて来たものを拝借した。

コメント (6)
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