年3回発行される、地区社会福祉協議会だより( 地区社協だより)
住んでいる地区それぞれに、自治会・福祉協議会・民生児童委員協議会・婦人会などなど、地域住民活動の根幹をなす多くの組織が運営されている。
それらから更に枝別れして、数え上げればキリがないほどの団体による住民活動、同好会活動が繰り広げられている。それらの多くは、ボランティア活動であり、任意の同好の士の集まりであったり、趣味の会であったりする。それらの構成員は、高齢者が中心となっている場合がほとんどのようである。
学校におけるPTA活動は、確かに若い人の活躍で成り立っている。が、そこには地域との交流といった地域住民や地元高齢者の意見反映の場が狭められている。
同様に、かつては自治会に一つは必ず子供会という組織があって、それぞれに子供会連合会などが大活躍をしていた。そこには自治会などと合同のイベントが活発であった。
今や少子化の影響で子供会そのものが衰退の一途。当然子供会連合会の弱体化は避けられず、盆踊りだのお祭りだのといった、地域とのつながりが希薄になる、という現実は避けられないもとなった感がある。
そんな中で、目下地区社協広報担当という名目を頂いて、年3回発行の社協だより作りにいそしんでいる。言うなれば、地区社協のスポークスマンの役割、つまり社協のスピーカーみたいなものだと思っている。
そこで、スポークスマンとは 【spokesman】 政府や団体の意見などを発表する担当者、また代弁者、とある。というこよは、会長や執行部、あるいは専門部会長の意向、部会としての活動実績などをうまく紙面にレイアウトして、手に取る人が出来るだけ読みやすい・分りやすい内容にすることが求められている、と胸に刻んでおこう。
あの3,11東日本大震災、東電福島原発事故直後の政府スポークスマンは一体誰だったのか。誰がどのように、的確な情報を住民に流すのがよかったのか。との指摘は今も続いている。あの時は、現状把握と対応に追われてスポークスマン不在というのが本音だったのだろう。スポークスマンに発表させるニュースソースを掴みきれないほど混乱に陥ったに違いない。
「記者会見 ございますだけ 歯切れいい」官房長官がいた。
全く予想もしない突発的一大事が発生した時の対応策、予備知識、危機管理・・・これらが全て欠落した日本社会であったのかもしれない。
今、小さな小さな町の社協スポークスマンとして、住民の皆さんに発表する中味は、会長や執行部が練りに練った統一見解でなければならない。間違った情報だけは流さないよう吟味するご意見番の役割もいるのかな。そうなると、時に上層部の尻を叩くのもお役目の一つなのだろうか。 少し控えめに。