無残に?剪定されたアジサイ。栄華を誇った花の影も今はなく
わが世の春を誇ったアジサイも、7月9日を迎えるにあたって、バッサリ剪定されてしまった。今年ほど見事に咲いたのは、まさに植えて以来初めてのことである。
狭い庭を大きく占領して咲き誇ったアジサイ。
見事に咲いてくれたね~、アジサイは雨が似合うね~、やはり演歌が合ってるよね~などと褒めそやしておいて、時期が来たら、まだ花をいっぱい抱えているのに容赦なく剪定。これで庭が広くなったね~などと、花を愛でたことを忘れたように言う。
ごめんよアジサイ!来年も花をいっぱい咲かせて、この目を楽しませてくれることを願って、7月9日までには切らないと来年の花が咲かない・・・とお友達の奥さんから教わった通りに、しっかり剪定させてもらったよ。来年も、庭が狭くなってもいいからしっかり咲いておくれ。
昨年までは切っても切っても幹や葉ばかりはびこって、花がほとんど咲かなかった。どうせ咲かないのなら1年だけ切らずにおいてみよう、と全く剪定などせずほったらかした。
そしたら今年はあのように見事に咲いた。なんで??早速ネットを!
『アジサイの花芽は今年のびた枝の先端にしかつかないということ。従って夏以降に枝を切ると花芽はできないので、来年の花は望めない。いつ切るのかというと、ベストは花が咲いたらすぐ。花が咲いたら花から2節下の脇芽のすぐ上で切る。花は生け花として楽しむのがいい。これが一番確実な方法である。
花壇などでどうしてもすぐには切りたくない時でも、花が少ししおれてきた感じがしたら、同じようにすぐに切ってしまおう。こうすると夏から秋にかけて伸びた枝の先端にかなりの確率で花芽ができる』
このように書いてある。それが“7月9日までには切りなさい”というお話であり、納得行く剪定時期であったのだ。これで来年も咲いてくれるに違いない。
それにしてもせっかく目いっぱい咲いて、いち早く切らなければ来年に期待が持てないアジサイ。でももう少し咲いた花を愛でてやりたい気持ちが強い。そこんところを、いち早く見切りを付けて来年に夢を託す。意外に勇気の要ることである。
人間の世界の『鉄は熱いうちに打て』というのと似ている気がすな~。