「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「姉妹二人展」

2012年07月27日 | つれづれ噺

        

親しい友人から何日か前にお声をかけてもらっていた絵画展、今日が初日。
長い絵画歴で初めての個展開催という、勇気ある行動に賛辞の一つも贈りたくて出向いた。姉妹二人展ということも一つの魅力であった。

お姉さん76歳、絵画歴20年。妹さん70歳、絵画歴15年。
ということは、人生半ばを過ぎたころから始めたことになる。子育ても終わり、連れ合いは定年が近ずく。「そろそろ何かやりたいことをやってみようか・・・」という年齢から始めた計算になる。当然ながら趣味の域でる。

20年と15年という経験の割には、雪舟ますだ美術大賞展の奨励賞はじめ、絵の町尾道四季展の秀作や岩国市美展で、市長賞・教育長賞など数多くの受賞経歴がある二人。確かに絵心があったのに違いない。それに良き師匠・良き仲間・良きライバルに恵まれたのであろう、いずれ劣らぬ力作が並んでいた。

お姉さんは「随分描いてきたので倉庫にだいぶ溜まっている。ここらで一区切りの個展を開いてはどうか、と先生に勧められた」と物静かに話される。
妹さんは「もっと勉強して身近な自然の中にある素朴な風景や、水のある絵を手掛けたい」と意気盛んであった。その意気やよし。もっともっといい作品が期待できそう。

趣味を形にしたり、やりたいと思うことに手を出す、この前向きな姿勢は年齢など関係ないようだ。そりゃそうだ、人間灰になるまで現役なのだ。まさに、50・60花ならつぼみ、70・80働き盛り・・・を思い出す。自分と重ねてみても、まだまだこれからだよな~と意欲が・・・。

そして面白いことに、100号などという大作(風景の場合:162.1×112.2cm)と10号(53.0×40.9cm)という小さい絵ではどちらが描きやすいか尋ねたら、すかさず100号の方だと答えが返った。意外だった。大作のほうが神経使う量も多くて大変なのかとおもったらそうでもなかった。

ということは、色んな字数のエッセイに挑戦するとき、字数が多ければ思考の幅にも多少の余裕がある。ところが252字の世界は、とにかく無駄を削る、贅肉をそぎ落とす。そうしてスリムにしながら、趣旨を伝える努力が要る。そこへ行くと。ミソヒトモジや、五七五など極めて少ない文字で、1000字の文意に負けない味わいを出すのは至難の技であるのがよくわかる。

所詮、絵画もエッセイも、筆を握る人の心を著すもの。難しさにおいて、大きさや長い短いで大きな違いはないようだ。
それにしても、このブログは長いね~。なんとかならんのだろうか。

コメント (6)
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