監督やコーチ・応援団はマスクを付けて、少年ソフトボール大会
新型コロナウイルス感染拡大防止策として、全ての面で自粛や活動制限という不自由の生活の中で、ひっそり息をひそめて暮らしてきた。緊急事態宣言も解除され、経済活動も動きを取り戻しつつある昨今。東京・大阪など大都市圏では、緊急事態宣言以前よりもっと厳しい感染拡大の数値が示されている。
感染者が増え続ける数値の割りには、感染者拡大の恐怖が少しマヒしてしまったのか、それとも、人間らしい暮らしを求める勢いが感染恐怖を押しのけてしまっているのか。自粛要請も、感染対策も少しずつ緩んできている現実を多く目にしている。その一例が、プロ野球の観客導入が7月10日から始まった。そのほかにも世の中全体の動きが「コロナに打ちひしがれてばかりはいられない」といった風潮に変化しつつあるのを肌で感じる。
これでええんじゃろうか、と思いながらも、自然の流れに身を任せている。ただ、コロナ感染に対しては敏感に対策行動をとっているのも確かである。
孫君の所属する少年ソフトボールチームの練習が先日から始まっていた。それは、近郊24チームを集めて今日行われる、久しぶりの大会に出場するためであった。こんなに多く集まる野球少年を、自粛で押さえつけるのが是か非か、と言う議論もあるが、実際にはコロナ対策で自粛最優先。それで数ヶ月を休んできた。
ポツン・ポツンまばらな雨の中、久しぶりにグラウンドを駆け巡る嬉々とした子ども達の姿には、ついつい声援を送ることになる。内心では「ここにコロナ菌がいなければいいが」と祈りつつ」。
こういった大会を主催する側の苦悩も見える。しかし、いつまでたっても公式な許可が出されるわけではないのなら、誰かがどこかで、何らかの大義名分を打ち立てて実行に移すしかない。
野球少年はもとより、指導する人、保護者ら全てにとって「待ちわびたこの日」なのである。
試合前後のケアーを施し、何事もなく明日という日を迎えられるのを期待するしかない。