「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「スポーツと薬物」

2020年07月10日 | つれづれ噺

                 
             救援が成功したときの、この笑顔。ロッテのジャクソン

プロ野球の数ある球団の中でも、比較的厳しい選手管理、倫理管理を貫いて来ており、これまで不祥事の少ないチームであったはずの広島東洋カープ。ここにきて、その伝統が崩れつつある。
昨年は、カープアカデミー・ドミニカ共和国出身のバティスタ選手が、カープ支配下の現役選手としてドーピング陽性反応と診断された。
当然ながら今年から選手としての契約はないまま、選手生命を終えたかに見えたが、その後ブラジルでのプロ野球選手として再出発したという情報もある。

そしてこの度は、現在はカープの支配下選手ではないが、かつてのカープが2016・17・18のリーグ3連覇を成し遂げたときのセットアッパーであったジャクソン投手が、「大麻所持発覚・逮捕」というショッキングなニュースに触れた。
現在はロッテの支配下にあり、セーブポイントを上げて、さてこれからパリーグで活躍か、と期待された直後の逮捕劇である。

惜しいなーと思う。実に惜しい。並みいる選手の中で第一線で活躍できる実績を積み上げてきて、収入も当然我々の想像を超える額を得ていたはずである。それが、諸悪の根源ともいえる違反薬物の使用や麻薬の所持によって、過去の名声も今後の活躍も、全てを失うことになった。

来る日も来る日も、ぎりぎりの勝負の世界に立っているわけだから、精神的にきついであろうことは想像できる。では、彼以外の選手はどうなの?。麻薬や違反活性剤などに頼らず、まっとうに闘っている人たちの集団ではないか。そんな中のたったひと握り、1人か2人による現実逃避行動によって、本人はもとより、所属球団に多大な迷惑をかけ、そして家族の生活まで放り出すのである。
自らの気持ちの奥底をコントロールできない人に、コントロールが最重要である野球選手になる資格はない、と、厳しいけど言わざるを得ない。

小5の孫君が、3歳になるころからジジの手で鍛え上げた成果?を発揮しながら、コロナの影響で練習不足の中でも、はつらつプレーを見せてくれる。
「バカの一つ覚え」のように、彼はプロ野球の選手になれるかも……などと勝手な夢を膨らますジジ。その期待が彼のプレッシャーになるかもしれないことを、ようやくこのごろ自覚するようになった。
プロ野球選手を目指すのもいいが、それより、ボールを追い、バットを振ることが楽しくてたまらない野球少年でいてほしい、と思うように少し変化してきた。

彼の年齢が上がるとともに、周囲の技量も競争率も上がってくる。その厳しい競争に負けないためには、人一倍の努力が要る。そんな現実がジジのこの目に確かな形で見え始めた、ということか。今は順風満帆の彼だって、いつか挫折を感じたり、嫌気がさすときが来るかもしれない。自分の気持ちを楽にする何かを頼りたくなるときがくるだろう。そんなとき、「必死な声援を送るジジ」ではなく、「柔和に優しく微笑んで見守ってやれるジジ」であることが、彼の本当の応援団長と言えるのかも、という思い直しである。

ただ、今の年令のうちに、「プレッシャーに負けて不法な逃げ道に走らないこと」だけは、優しく丁寧に教えていけたらいいね。ジジの言うことを、いつまで聞く耳もつのやら。

コメント
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