錦帯橋河原で花見を楽しむ人たち(昨年の写真)
4月3日といえば、子供のころから花見の日、山あがりの日、と決められていた。なんでそうなったのか理由はよくわからないが、大人も子供も桜を楽しむ日としてこの日を待った。特に子供たちにとってははしゃぎまくる楽しみな日であった。
貧富の差が激しかったその当時は、花見弁当も差が付いていて、みんなの前で広げるのがこっ恥ずかしかったのを思い出す。
今年も4月3日のこの日、3000本のソメイヨシノがひしめく錦帯橋周辺は、まさしく今を見ごろの満開を迎えた。しかも日曜日ときたら、遠来の花見客が殺到する。河川敷の特設駐車場も満杯になりそう。こんな日は遠来の人たちに席を譲ろうと、出かけたクルマをUターン。近くの公園で昼ご飯だけを頂いて帰って来た。少しの心残りを、花見あれこれ桜にまつわる句などを拾ってみた。
すさまじや花見戻りの橋の音 政岡子規
とく起きてはや疲れたる桜狩 山口青邨
天守まで聞ゆ農夫の花見唄 草間時彦
公園の雨の初花見に出づる 山田みづえ
朝桜見て新人賞の人に見ゆ 山口青邨
世の中は三日見ぬ間のさくらかな
酒なくてなんの己がさくらかな
コロナ禍になんの己がさくらかな
アッシーのノンアル手にする花見かな
さくら守シート角度に目が光る
『 明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかわ 』 親鸞聖人