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取引には見返りが必要だとガンは言いました。覚悟ができたら、再び訪ねよ・・・と。
ここでナギョムが割って入ったので、話しはここまでということに。
ナギョムは、ジャヒョンが何かと夫の周りをうろついているのが気に入りません。夫のガンがジャヒョンを想っているのを知っていますから。
で、会うとジャヒョンをこれでもかと言うくらいに傷つけようとします。
この時は、ジャヒョン父が告発状を書いた為、フィの罪が確定した・・・と言いました。フィが死んだら、それはジャヒョンとジャヒョン父の所為だと。
ショックを受けたジャヒョンは、家に戻り、父を問い詰めました。
ジャヒョン父は否定しませんでした。彼自身、罪悪感にさいなまれていますから。
ジャヒョンは、そんな父を詰りました。
それを聞いたジャヒョン母は、思わず娘の頬を叩きました。
父の気持ちも知らず、なんて事を言うのだと。その所為で父は死のうとしたんだ・・・とね。
ジャヒョンの目には、フィの事しか見えないのか、父が今、目の前でこれほど苦しんでいるのが見えないのかと。
一人泣くジャヒョンに、ルシゲが声をかけました。
「しっかりして。どうやってフィを助けるの?」
国外に居る時は、自分がフィを助けられたけど、ここでは宮殿に入る事すらできない・・・とルシゲ。
「お前が助けて。」
その言葉で、ジャヒョンは心が決まりました。自分が助けないと誰も助けてはくれないんだと改めて思い知ったのです。
ジャヒョンを散々罵倒し勝ち誇ったように笑ったナギョムですが、本当は彼女も寂しい人です。
下級の家に生まれたことから、ジャヒョンの恵まれた環境に嫉妬し、いつか上に立ってやるという気概を持ってガンに嫁ぎました。
ガンこそが、自分を引き上げてくれる人物だと思ったからでしょう。
計算ずくだったのかもしれません。でも、唯一ナギョムが計算外だったのは、彼女がガンを心から愛してしまったことじゃないでしょうか。
ガンは、ナギョムの心境を察しています。出世するために愛情抜きで結婚したことを。
だから、妻と言う地位は約束するけど、心まではあげられないと思っています。
ジャヒョンに冷たく当たりながらも、雨の中一人で帰らせるのは気の毒だとして、輿を準備しろとナギョムに言ったりするんですね。そういう心遣い、ナギョムに対しては一切ありません。
ナギョムは、それが寂しくて辛いんでしょうね。でも、口が裂けてもそんな事は言えないのです。
相変わらず大王大妃は、フィの無実を完璧に信じられないでいるようです。
フィの主張はもっともだと思いながらも、ジャヒョン父が告発した事が引っ掛かっているのです。それが賊の主張の裏付けとなってしましたからね。
ジャヒョンは、フィに会おうとしました。で、兄のドゥクシクにお金を用立ててもらって、牢の番人に渡し、便宜を図ってもらいました。
涙々の再会でした。
手を握り締め、語り合う二人。
「諦めずに方法を探そう。」
フィが言いました。生きていれば、希望はある・・・と。
「何があろうと私を信じろ。何が起きても、希望を捨てるな。」
ジャヒョンは泣きながら頷きました。
ジャヒョンは勢いで都承旨に会おうとしました。大王大妃の弟に当たる人物です。
父の告発は偽りだと大王大妃に伝えてもらえば、どうにかなると考えたのです。
甘いです、ジャヒョン。
ドゥクシクが怒りました。
そんな事をしたら、王族を陥れたとして父が死罪となってしまいます。
愛する人の方が大事なのか・・・と言われ、ジャヒョンは我に帰りました。
頭に血が上って、フィの事しか考えられないジャヒョン。兄の言う事が尤もだと気付きました。
ジャヒョンは正面から大王大妃に会おうとしました。
でも、息子を罪に落とした者の娘に、会おうとはしませんでした。
尚宮は、ガンと話すべきだと言いました。もう、ガンの世になってしまったのだから・・・と。
ジャヒョンもそうだと思いました。
ガンに会いに行きました。
「今も私をお望みでしょうか?」
そう言って、ジャヒョンはガンの前に頭を下げました。
「私を捧げます。人の命より尊いものはありません。それゆえ、私の持つ全てを私自身を差し出します。私を殺してあの方をお助けください。父の罪を償うために我が身を捧げます。」
それを見たガンは、悲しさがこみ上げてきました。
「私の元へ来るのは死に等しいのか?私の元へ命を捨てに来ると?」
泣きだしそうな顔で、ガンは笑いました。涙がたまっていました。
うつむいているジャヒョンがその顔を見たら、ガンと言う人間の心が少しは分かったかもしれません。
でも、ジャヒョンも泣いていたのです。顔を上げられませんでした。
このシーンのチュ・サンウクssiの演技が素晴らしいと思いました。憎らしいガンなんですが、哀れに見えましたもんね。
フィの処罰が決まりました。
大臣たちは、口ぐちに斬首を主張。反対しているのは、大王大妃だけという状況でした。
でも、ガンが大王大妃の意見に従うと言ったのです。
フィは死罪に値する罪を犯したが、流罪に・・・と。それによって王室の寛容さが世に知れ渡るから・・・と。
大法大妃は、ほっとした表情でガンを見ました。初めてガンに感謝したかも。
でもね、ガンはそんな甘い人間じゃありません。
この決定にも、ちゃんと裏がありました。
流刑地の長は、ト・ジョングクという人物で、なんと、先だっての騒動の時殺された大臣ト・ヨンスの息子なんです。
つまり、ト・ジョングクはフィに恨み骨髄まで・・・ってところなんですね。隙あらば敵打ちをと思ってる筈です。
そう言う人物がフィの傍にいると、ガンも暗殺計画を実行するのに都合が良いからです。
そして、とうとうフィはギトゥクと共に、遠い島に送られて行ったのです。
ついて行くと言うルシゲに、ジャヒョンを守ってくれとフィは言いました。
ジャヒョンには、必ず帰ってくると言い残しました。
ジャヒョンは、ガンから送られた輿に乗って、自分とフィの新婚を過ごす予定だった屋敷に行きました。
行く前に、クッタンに手紙を二通託しました。一通は母に宛てたもの。そしてもう一通はフィに・・・。
自分に何かあったら、渡してくれと言い置きました。クッタンは嫌な予感がしました。
で、ルシゲに後を追わせました。
ガンは屋敷を綺麗にしつらえ、ジャヒョンを待っていました。
かといって、ジャヒョンをどーにかしようとは思ってなかったようです。
ただ、自分の想いが真剣なモノだということを分かってもらいたかったようです。
「時を待ち、礼儀を尽くしてそなたを迎えるゆえ、それまで愚かなまねはするな。」
ジャヒョンが死ぬつもりで小刀を握り締めている事など、お見通しだったようです。
それは執着だとジャヒョンが言いました。
「私の想いや欲が恋情でないならば、なぜこんなに辛いのだ。」
一瞬、ジャヒョンは戸惑ったようです。ガンの気持ちが純粋な愛情なのかもしれないと、一瞬思ったのかも。
でも、フィへの想いは、それを打ち消すのに充分過ぎるものでした。
ジャヒョンが屋敷の外に出ると、ナギョムが立っていました。
ナギョムはヨギョンから、ガンとジャヒョンが取引をしたと報告を受けていました。
おそらく、二人がフィの屋敷となる筈だったところで会うことも。
で、駆け付けてきたってわけです。
そして、また、ジャヒョンに散々言いたい放題です。
ジャヒョンがガンに身をささげたとしても、フィは死をまぬがれることはないだろう・・・とナギョム。
死罪をまぬがれたわけじゃないとジャヒョンは知りました。
こうなったら、何としてもフィを救わなくてはとジャヒョンは思いました。
島に行こうと決心しました。
クッタンに身代わりをさせ、監視の者たちを遠ざけたあと、ルシゲと共に屋敷を抜け出したのです。
その頃、フィは何者かに襲われていました。
格闘の末、その賊がト・ジョングクだと知ったフィは、逆らうのを止め、死を覚悟しました。
でも、ギトゥクが助けに入って、難を逃れました。
翌朝、フィを訪ねて3人の人間がやって来ました。ホテ、ジュン、トクマンの3人です。
女真族から一緒に逃げた朝鮮人かな?
彼らは、フィとギトゥクを家族の様に思っていますし、命の恩人だと考えているので、苦労していると聞き、やってきたのです。
ト・ジョングクは、ギトゥクに殴られて怪我をしたのですが、手当てもしてもらっていました。
そして、3人との再会を不思議そうに見ていました。
フィを慕う者たちを見て、考えが変わりそうな予感です。
ところが、役所にもどると、そこにはガンの部下たちが彼を待っていたのです。
既に、ガンからフィの暗殺計画が指示されているようです。