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ローラは、本当の息子シンと会えたら、シンⅢは壊してしまわないといけないと思っていました。
でも、シンⅢはロボットではなく、やはり彼女にとっては息子だということに気づいたのです。いくら気持ちを整理し、冷酷になろうとしても、その思いは消す事が出来ませんでした。
シンが母親のローラの愛情を信じられないことから、シンⅢを消したいと本気で憎むのを知ると、シンもシンⅢも救わなければいけないと思うようになりました。それが、シンを一人ぼっちにし、シンⅢを作ってしまった自分の責任だと思ったのでしょう。
だから、万が一のために、キルスイッチを止めるため装置を作ろうとしたのです。
シンⅢの後頭部に入れたチップはそれでした。ただ、時間が足りなくて未完成だったのです。
シンⅢは、ローラを殺害した容疑者として指名手配となりました。
ソボンはシンⅢを連れて逃げました。
現場を離れていたシンは、ソ専務からの連絡で母親の死を知りました。
シンⅢが殺したと言われましたが、それはシンの頭に入らなかったようです。ローラが死んだ事を受け止めるだけで精一杯だったのです。
ヨンフンと遺体安置所に行ったものの、顔を見ることはできませんでした。
自分が殺した・・・と思いました。
後悔しても後悔しても、もう母は戻って来ません。
世間は、やはりロボットは・・・と一斉にシンⅢを非難しました。
会社でも、代理人であるヨンフンに責任を追及し始めました。
ソ専務なんぞ、もう天下を取った態度です。
イェナは、ローラの死を知り、すぐに父ソ専務を疑いました。
自分を海外に行かせようとするのも疑念を抱く理由の一つでした。で、密かに携帯を父の部屋に設置したのです。
それに録音されていたのは、秘書とソ専務との会話。
ローラを殺した事、次に狙うのはシンだと言う事を、得意げに話す声が録音されていました。
シンⅢは、呆然としていました。
彼の目には、ローラの死の瞬間が記録されていました。それを何度も再生してしまうシンⅢ。
人間のように泣きたいと思いました。
そんなシンⅢの傍に、ずっとソボンはついていました。
そっと抱きしめてあげました。心が泣いているのを知っていますから。
キルスイッチがまた動き始めました。やはりローラのチップは未完成だったのです。
デービッドにそれを報告しました。
すぐに来い、確認するから・・・とデービッド。
でもね、シンⅢにはもっと大事な事があったのです。シンにローラの最期の言葉を伝えることでした。
ところが、シンがソ専務に拉致されてしまったのです。
約束の場所で待つシンⅢに、ヨンフンから連絡が入りました。シンが拉致された・・・と。
先に修理してからと言うソボンの意見を押さえて、シンⅢはシンの元に行こうとしました。
じゃぁ、私は?・・・とソボン。
離れ離れのまま、タイムリミットを迎えたら、私はどうすればいいの?・・・と。
シンⅢは、ソボンを抱きしめました。
「母さんが死んだ時僕は何も出来なかった。人間シンが死んだら、僕はその記憶を消せない。人間を助けるのが仕事だ。ロボットの仕事をさせてくれ。」
嫌よ・・・とソボン。
「すぐ戻る、僕は君のロボットだから。」
でも、ソボンは離れませんでした。一緒に行くと言いました。
ヨンフンは、ローラ殺害教唆の疑いをかけられ、警察に連行されました。
もち、ソ専務の仕業です。
でもね、ここでイェナが。例の自白の録音を警察に提出したのです。
すぐに釈放されました。
そして、シンⅢにシンの拉致を連絡したのです。
ソ専務がシンを殺そうとした瞬間、シンⅢが助けに来ました。あっという間に、ソ専務を投げ飛ばしましたよ。
何故来た?・・・と問うシンに、シンⅢは、ローラの最期の言葉を伝えました。
また一人にさせてごめん・・・と言う。
シンの手頸にバッテリーの時計をつけさせ、自分のフリをしてソボンと共に先に逃がしたシンⅢ。
「母さんの死は、お前の所為じゃ無い。俺が招いた事だ。勘違いするな。」
と、シンは言いました。
有難う、シン・・・とシンⅢは言いました。
シンⅢも、一緒に逃げれば良いのに・・・と思ったのは私だけじゃないでしょうね。
シンⅢは、どーしてもソ専務に約束させたかったのです。もう人を狙うんじゃないと。
でもねぁ、改心するような輩じゃないよ、あの人は。
で、そのまま帰る事が出来れば良かったんだけど、タイムリミットが迫って来ちゃって、徐々に体力が落ちて来てしまったのです。
それでも必死にソボンの居場所を確認し、ソボンの元に走りました。
ところが、途中でソ専務の手下に見つかってしまって・・・。
結局、ソ専務に銃で撃たれて・・・それも何発も撃たれて、海に落ちちゃったーっ
ソボンの目の前で
泣いたわ~っ、ホント
沈んで行くシンⅢ。
それと共に、彼の頭脳だと言っていた会社のスパコン(?)は、一斉に電源が落ちました。
シンⅢの視界が真っ暗になりました。
でもね、1年後、シンⅢは復活し、ソボンの元に戻って来るのです。
デービッドが修復してくれたようです。
その費用はシンが出しました。会社は、ヨンフンが会長となって率いています。
シンⅢの能力は殆ど失われてしまったようです。
でも、人間に近くなっただけだとソボンは言いました。
ハッピーエンドです。
「ロボットじゃ無い」は、人間同士のラブストーリーでしたが、この作品はロボットと人間のラブストーリー。
ラストをどうまとめるのか、読めない作品でしたが、ラストは納得しました。勿論、突っ込みどころもありましたけどね。
ソ・ガンジュンssiの頑張りが目立つ作品です。
コン・スンヨンさん、これまで脇役が殆どでしたが、これで注目されるんじゃないでしょうか。
私は、「ロボットじゃ~」より、この作品の方が好きです。