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事故の一報を受けて、ジンガンは慌てて病院に駆け付けました。
ウサンは即死。
スンアは重体。手術は一応成功しましたが、予断は許さない状況でした。
でも、ムヨンの存在は一切報道されなかったのです。警察の報告にも入っていませんでした。
ムヨンが消えた・・・。ジンガンは、確かにスンアの車の助手席にムヨンが座っていたのを見ています。
なのに、負傷者としても名前が挙がってこないし、第一、ウサンが運転する車に婚約者のスンアが同乗していたなんていう報道内容なんですもんね。
NJグループとすると、スキャンダルを揉み消すために手を打ったってことです。
ムヨンを保護していたのは、ウサンの姉セランでした。
意識が戻った時、マズイ事を喋らさないために・・・でしょうな。
一方、自首したと思ったユリなんですが。
関係者として事情聴取を受けたってだけでした。
あの事件の日。ユリが見たのは、死んだ女子大生と恋人が喧嘩をしていたこと、そして恋人のチェ・サンフンを追い返したこと。
「その後覚えているのは、ミヨン帰って来た事。その後は・・・血。血が・・・。」
そこまで言うと、後は覚えていないの繰り返しでした。
現場に行けば、何か思い出すかも知れないと、ジングクがユリを連れて行くと、ユリは隙を見て逃げ出してしまいました。
ジングクは敢えてユリを逃がしたみたいです。
彼女がどういうルートで逃げるか、確かめようと思ったのです。あの夜犯人が通ったのと同じように、監視カメラの無いルートを通るかどうか・・・を。
時間を置いて、ジングクはユリに話しを聞きました。
でも、やはり覚えていないと言うだけです。
だから、ジングクはとうとう自分の過去を口にしました。人を殺した・・・と。
「それでもやり直せる。俺が証拠だ。時間がない。明日警察署に来い。自首するんだ。」
そう言ってジングクは帰りました。
ジンガンは、ムヨンの家にも毎日のように通って戻ってきていなか、確認しました。
でも、いません。
ただ、猫がいるだけです。ジンガンは、ムヨンが育てている猫に餌を上げるようになりました。
ジングクは、今回の事故の管轄署に行きました。
そこには、先輩キム刑事が課長として勤務していました。今回の事故の担当者でもあります。
ジングクは、事故の真相を聞く事が出来ました。
やはり、NJ側が、隠ぺいしたのです。警察はちゃんと真相を掴んでいました。
スンアとムヨンが逃げようとしたのを、嫉妬したウサンが追いかけて事故になった・・・と。ウサンは泥酔状態で、ブレーキをかけた様子は無かったと言いました。つまり、スンアが死んでも良いと思ったってことです。
キム課長は、ジングクが引きずっている事件についてちゃんと状況把握しています。イチーム長の様に、ひねくれた見方などせず、ジングクの苦しみを理解しているようです。
幼いジンガンを引き取って独身のジングクが育てたことも知っているし、その苦労も理解していました。
この時、キム課長から、驚くべきことを聞きました。
なんと、事件のあと数カ月後に、ジングクが探していた男の子がジングクを訪ねて警察に来たということです。その時、キム課長も席を外していたので、よりによってイチーム長が応対したんだとか。
ジングクがチラシを作ってまでも必死に探している少年が訪ねて来たのなら、一言ジングクに報告すれば良かったのに、イチーム長はそれすらしなかったのです。
ジングクが血相変えてイチーム長に詰め寄りましたが、今更何だと開き直られただけでした。
ところで、オム刑事は、彼なりに女子大生の事件を調べていました。
で、いろいろな証言や証拠から、ムヨンへの疑いを強めていました。
それを報告しても、ジングクがイマイチ乗ってこないのを、いぶかしく思い、イラついています。
ムヨンの意識が戻りました。
ウサンの秘書が、待っていました。そして、セランからの指示を伝え、示談書にサインさせ、大金を渡しました。
10億と言う大金をあっさりと受け取ってサインしたムヨンと言う男を、セランは面白く感じたようです。使えると思ったのかな?
家に戻ったムヨンは、飼い猫が何かを感じて外に飛び出していくのに気が付きました。
誰かが来たのを知りました。
それがジンガンだと、すぐにわかったのかな?
突然姿を現したムヨンに、ジンガンはホントに驚きました。
呆然と行こうとしたのを、ムヨンが引き留め、kiss。
ジンガンは、そのまま帰って来ました。
その夜、スンアが亡くなりました。
ジンガンは、泣きました。胸がつぶれるほど悲しかったのです。
謝る事も感謝を告げる事もできないまま、スンアは逝ってしまったのです。
嘆き悲しむジンガンを見ても、ジングクはどうしようもありませんでした。
ジングクは、ムヨンに怒りをぶつけました。
ムヨンがあまりにも人ごとの様な態度を取っているのが、我慢できませんでした。
それでも怒りを押さえてムヨンに聞きました。
「こうなると分かっていたら、踏みとどまっていたか?」
さぁ・・・と関心無さそうな態度のムヨン。
それを見たら、もう我慢できなくなったジングクは、ムヨンに掴みかかりました。
ウサンに対しては仕返しといえるかもしれない。でも、スンアには何の罪も無い・・・と叫びました。
それを見てムヨンは、ことさらに気持ちを逆撫でするように言いました。
「こうなると分かっててもやったよ。」
ジングクは、ムヨンに言いました。
これからはお前が何者だろうが知った事か・・・と。
「俺はオジサンにとって何者だったんだ?」
ムヨンが聞きましたが、ジングクは答えずに背を向けました。
もう会わないと言う言葉を必ず守れ・・・とジングクはジンガンに言いました。
「あいつにとっては何もかもがゲームだ。大切なものなどない。自分の命さえゲームのチップにする。覚えておけ。スンアはあいつの所為で死んだんだ。スンアが死ぬと分かっていたとしても自分が死んでも同じことをしたそうだ。」
まさか・・・とジンガンは思いました。
そのままスルーしようかとも思ったかも。でも、やはり無理でした。
ムヨンの帰りを待ちました。
ジングクから聞いた事を確かめました。
誰かが死んでも悲しくないの?時を戻せたとしても同じことをするの?
ジンガンは罪悪感にさいなまれていました。
重体のスンアの傍で、自分はムヨンの事ばかり考えていたから・・・。
「何故悲しくないの?私があれほど心配したあなたの命が何故大切じゃないの?」
自分でもわからない・・・とムヨン。
きっと、それが本音でしょう。ムヨンも自分がどうしてこうなのか、分からないのでしょう。
ジンガンは諦めたように帰って行きました。
その後を、ムヨンは付いて行きました。
見守るように・・・。
ところが、途中で、オム刑事たち強力3チームがムヨンを呼びとめたのです。
「チョン・ミヨン殺害の疑いで逮捕します。」
ジンガンにも聞こえていたかもしれません。でも振り返る事も立ち止まることもありませんでした。
ムヨンは必死にジンガンを目で追っていましたが・・・。
オム刑事は、ジンガンの後をムヨンがついて行っていたと察したかも。二人が知り合いだと言う事を、まだ知らない筈ですが。
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一方的に殴られるムヨンを見て、ジンガンは一瞬後ずさりしました。
でもすぐに警察に通報。
襲った男の一人が椅子を振り上げたのを見た瞬間、ジンガンは飛び出してムヨンに覆いかぶさりました。
病院に担ぎ込まれたムヨンですが、ジンガンがちょっと席を外した間に姿を消してしまいました。
自宅に戻ってしまったのです。
心配なあまり、ムカついたジンガンは、すぐにムヨンの家に行きました。
誰に襲われたの?・・・と聞きましたが、ムヨンは言いません。
襲ったのは指示された連中だから、告訴すべきは指示した奴だ・・・と言って。
何を言っても無駄だと思ったのか、ジンガンは帰ろうとしました。その時、ムヨンはジンガンの手を取って引き留めました。
が、ジンガンはそのまま帰って行きました。
オム刑事は、ムヨンを容疑者として捕まえれば良いのに、ジングクが動かないのでイライラしています。
動かない理由が分からないからです。
チームの捜査も行き詰まってるようですしね。
でも、ジンガンとは恋人として付き合い始めたのが嬉しくてたまりません。デートもしてますしね
ただ、ジンガンの心は、ムヨンのところにあるんです。オム刑事の優しさを好ましく思ってるのも確かですが。
ジングクは、ユリが自首してくれるのを待っているのです。
気持ちが整理出来るのを待つしかないと思っているのです。ジングクの優しさです。
ユリに人生をやり直すチャンスを与えたかったのでしょう。ユリ自らそのチャンスを掴むのを待っているのです。
スンアはムヨンが自分を愛していないと言った言葉が真実なのかもう一度確かめてみました。
ヒジュンが通っていると言っていた大学に、ヒジュンの名前があるかどうか確認したようです。で、嘘だと分かった・・・。
つまり、そんな些細な事すら、自分に嘘をついていたと分かったわけです。
最後に一度会おうと、ムヨンを呼び出しました。
ムヨンに小切手を差し出しました。20億Wと言う大金です。
それは、自分名義のビルを売ったお金でした。
カネ目当てだった、ありがとう・・・と言って、ムヨンは受け取りました。
失望して帰ろうとしたスンアですが、ふと見たムヨンの歩き方が変だと気付き、駆け戻って確かめました。
傷だらけのムヨンを見て、ショックを受けました。すぐにウサンの指示だと察しました。
「20億の為なら、これくらい平気だ。」
スンアは、ウサンに連絡を入れましたが、電話には出てくれませんでした。
だからメールしました。
『絶対に許さない。今度彼に手を出したら、あなたを殺す』
ウサンは、秘書から、ジンガンが恋人らしいと言う報告を受けていました。
ユリは、ジングクのくれたチャンスを掴もうと思ったようです。
だから、ムヨンに会いに行きました。最後にちゃんと話がしたかったのでしょう。
ムヨンは自分を好きだけど、その好きは、子猫に対するモノと同じような感情だと改めて分かりました。少しはがっくりしたでしょうけど、ユリは既に分かっていたでしょうからね、さほどショックじゃなかったでしょうね。
ムヨンが新しい会社イーグルに出勤すると、イベントの招待状が届いていました。
MJとアーツの共同企画の披露パーティでした。
ジンガンたちエンルック社員も勿論出席していましたし、ウサンも当然出席していました。
ウサンもムヨンが出席しているのに気が付きました。ジンガンも・・・です。
皆が緊張しながらも、大人な対応をしていました。
何のつもりだ・・・とウサンがムヨンに聞きました。
客から離れたテラスで。
遊んで欲しくて・・・とムヨン。
怪我を見せて言いました。あんたもスンアの事でここが痛いだろう・・・と胸を指して。
ムヨンは20億を受け取ったように思わせ、2カ月の投資の見返りとしては悪くない・・・と言いました。敢えて誤解させ、怒らせているのです。
そして追い打ちをかけるように言いました。
スンアだけじゃスルーしたけど、ウサンを見たから案外楽勝だと思ってやった・・・と。
「半分やるから失せろ。スンアに会い続けるから。」
そして、その時丁度スンアからの電話がかかって来たのです。
ウサンも負けていませんでした。
ジンガンが本命だろ・・・と言いました。
詐欺団だな・・・と。ジンガンがスンアを利用して仕事を取ろうとしたのを知っているからです。ジンガンもムヨンもスンアを利用して自分に関わって来たということですね。
ジンガンを持ち出されると、ムヨンは何も言えなくなりました。
この二人の様子を、ジンガンは遠くから見ていました。
ウサンの秘書を、ムヨンが襲われた夜見かけた事を思い出しました。だから、指示したのがウサンだと分かったので、心配だったのです。
スンアにムヨンから宅配が届きました。
中には、小切手が入っていました。そして、“愛かどうかはわからないが、一緒に行こう”と書かれたメモも。
スンアは、決心しました。
全て捨ててムヨンと行こうと。
で、ムヨンに連絡し、パーティ会場に駆け付けて来たのです。
到着した時、ウサンと鉢合わせしました。
怒りを抑えかねていたウサンは、スンアを詰りました。
でも、その時のスンアは、もうムヨンしか見えません。
ムヨンが現れて言いました。スンアは自分をクズだと分かってる・・・と。
二人が行こうとしたのを、スンアの腕を取ってウサンは引き留めました。でも、振り切って出て行ったのです。
ウサンは既にお酒を飲んでいたにも関わらず、激高して車に乗り込み、後を追いました。
その様子を、ジンガンが目撃しました。
スンアとムヨンが一緒にいたのも驚きだし、その直後に血相変えたウサンが猛スピードで追って行くのにも不安をかき立てられました。
振り切れ・・・とムヨンが運転しているスンアに言いました。
言われなくても、スンアは猛スピードでウサンの車を振り切ろうとしていました。
でも、ある一瞬、雨の所為もあって、ぶつかりそうになった対向車を避けようとしてスピンしたところに、ウサンの車が突っ込んで来たーっ
ムヨンの耳にジンガンの自分を呼ぶ声が聞こえた気がしました。
そして、忘れていた記憶、誰かが銃を撃った瞬間の映像が浮かんだのです。
ジングクの前に、ユリが現れました。
自首して来たのでしょう。
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ムヨンは、ジンガンの言葉の意味を聞きに来たのです。哀れだ・・・という意味を。
でも、丁度その時オム刑事がジンガンの元を訪ねてきたので、そのまま姿を消しました。
ところが、帰ったのではなく、オム刑事と食事をしていると、これ見よがしに現れ、近くのテーブルに座るじゃありませんか。
そしてずっと二人の後をついてくるのです。
ジンガンは気になって仕方がありません。
何も知らないオム刑事は、母から発破をかけられてきたみたいで、ジンガンにkissしようとするんですが、その瞬間、ムヨンが邪魔しちゃったよ。たまたま通りかかったようなふりで・・・。
オム刑事が帰った後、ムヨンはジンガンに問いました。
あの言葉は最悪な気分だ・・・と言うムヨン。
「いいきみだわ。人の心をもてあそんだツケよ。」
ムヨンはこれまで、孤児だということ、火傷の痕があることなどで、何度も哀れみの言葉をかけられてきたわけです。でも、そんな言葉、彼にとっては何でもない事でした。
でもね、ジンガンの言葉は違ったのです。
心からムヨンを憐れんでいたから・・・。
「そうよ。」
なぜ?・・・とムヨン。
ジンガンはその問いに答えられませんでした。哀れだと思ったから言ったまでだとしか。
車載カメラの映像にムヨンが写っていたことを、親しいタク・ソジョンに打ち明けたジングク。
タク・ソジョンは、これで一気にムヨン逮捕に行けると喜んであげました。
だけど、ジングクはこの事実をムヨンにぶつけてみようと思いました。普通の人間じゃないと感じていました。どう説明するのか、聞いてみたかったのかも。
ムヨンは、ウサンから注文されていたビールを会社に届けました。
それを偶然目撃したセラン。
自分からウサンに渡す・・・と預かりました。事情を知ってるわけですから、ウサンがどういう顔をするのか、見てみたかったのでしょう。ホントに残酷な姉です。
ジングクがムヨンを訪ねたら、ユリがいましたが、ジングクの顔を見て、そのまま逃げて行きました。
ジングクは、帰って来たムヨンに、事件当日どこにいたかと問いました。
相変わらず、人をからかうような口ぶりで話すムヨン。
自分を疑うのは、無駄足だ・・・と言いましたが、ジングクは疑い続けるときっぱり。
でもね、その時、上着を脱いだムヨンの右肩の火傷を見て、ジングクの表情が変わりました。
ずっと忘れられない傷痕なんでしょう。
動揺を隠す事が出来ず、そのまま慌ててその場を去って行きました。
ジングクは、ムヨンがユリについて語った言葉から、ピンときました。
もしかしたら、ユリは薬物常習者なのではないかと。
で、ずっと長い間ユリに関わって来たヤン医師に話を聞きに行ったのです。
このヤン医師、著書で一つの症例としてユリの事を書いていました。勿論、名前は変えてありましたが。ジングクはその著書を読んでいました。
患者の事は他人に話す事は出来ない規則です。でも、ジングクに最小限の事は説明したようですね。
ユリは薬物常習者だった後遺症で、記憶を無くす時が今でもあるようです。
ジンガンを襲った時もそうでしたし、きっと女子大生の事件の時もそうだったのでしょう。だから、ムヨンに思い出したと言ったのですね。
ユリはもう一度ムヨンに会いに行きました。
ムヨンは留守。
ユリはそのまま屋上から飛ぼうとしていました。
以前は、ムヨンが声をかけて助けてくれました。でも今はいません。ムヨンは自分の唯一の味方だと思って来たけど、違った・・・。そう思っているのでしょう。
そこに駆け付けて来たのは、ジングク。
必死に止めるジングクの前で、ユリは一歩踏み出しました。
でも、ジングクがユリの腕を掴んだーっ
呆然とジングクを見上げるユリ。そっとジングクの腕をもう片方の手でつかみました。
そして二人で落ちて行ったのです。
勿論、下にはエアマットが敷かれていて、大事には至りませんでした。
この事で、ユリの心がジングクに向かって開放されたような気がします。
ある日、スンアがヒジュンの勤めてる店で泥酔してジンガンを呼び出しました。
ヒジュンは、ムヨンを呼びました。ムヨンの家を教えろとスンアがクダをまいていたようです。
結局、二人してスンアを家まで送り届けました。
スンアの家についた時、ジンガンはムヨンを帰らせようとしました。でも、ムヨンは自分が知らせるとジンガンを帰らせました。
出て来たスンア母は、ムヨンを憎しみのこもった目で睨みました。
自分を守るためだったとジンガンは分かっていました。こんな優しさを示す人でもあると、ますますムヨンと言う人間が分からなくなりました。
スンアは自分がどうやって家に帰って来たかを知りませんでした。
家政婦から、ムヨンが送って来たと聞き、車載カメラの映像を確かめました。ムヨンとジンガンが送って来た事を知りました。
そしてもう一つ、ムヨンがジンガンに心を動かされているということも。
ムヨンの言葉でそれを察したのです。
ムヨンの火傷の痕を見て以来、ジングクはムヨンと顔を合わせるのに躊躇していました。
タク・ソジョンにその事を話しました。タク・ソジョンはイチーム長と同じように、そのあたりの事情を知っているようですね。
思いすごしだとソジョンは言いました。
だから、車載カメラの映像にムヨンが写っていることを、ジングクが公表できないでいることも知りました。
公表出来ない理由はもう一つありました。
ムヨンに気を取られていたために、見逃して来た事実がいくつもあると、気がついたのです。その一つが、ユリも左利きだということ。
ユリが犯人だと言う可能性もあるということです。
そんな時、イチーム長たちが送検したチェ・サンフンに無罪判決が下りました。
チームの面々は、がっくり。
イチーム長は、部下を叱咤し、再捜査を始めました。
オム刑事は、ジングクが捜査して来た事を公表するチャンスだと言いましたが、ジングクは首を横に振りました。
ジングクは、ユリに時間を与えようとしていました。ヤン医師から、ユリには時間が必要だと言われたのです。
スンアがジンガンに会いに来ました。
既にムヨンに直接メールで聞いていました。ジンガンが好きなのかと。
そしたら、あっさりムヨンが返信していました。
『うん』
ジンガンは、誤解だと必死に言おうとしたのに、もう遅かったようです。
ジンガンは怒ってムヨンを呼び出しました。
ムヨンはケーキを持っていました。誕生日だと言いました。本当の誕生日じゃなさそうです。きっと施設の職員が仮に決めたのでしょう。
一緒に食べようと言うムヨンに、ジンガンはスンアに何故あんなことを言ったのかと問いました。
「事実だから。」
これまたあっさり。
相変わらず痛みを感じるどころか、想像も出来ていないムヨンの言葉に、ジンガンは呆れたのと同時に怒りも湧いてきたようです。
スンアに冗談だったと訂正して・・・と必死に言うジンガン。
わかった・・・とメールし始めたムヨン。
ジンガンは、メールじゃなくて・・・と携帯を取り上げたら、自分の携帯に着信音。ムヨンはジンガンにメールしたのです。
こんな時にまで冗談を・・・。
ジンガンは分かりました、何故ムヨンを哀れに思うのか。
「あなたには心がないから。他人を気ままにからかって罪悪感の欠片もない。勝ったと喜んでる。自分が哀れとも知らずに。」
一瞬真顔になったムヨンですが、またふっと笑いました。
俺に腹が立つ理由を教えてやろうか?・・・と言いました。
「分かってるから。俺がスンアに言ったことが冗談ではないと。」
答えろ、俺を想ったことは?会いたかったことは?偶然会えて嬉しかったことは?本当に俺に心がないのか?
その全てに、ジンガンは答えました。ない・・・と。
「OK。」
そう言ってムヨンは背を向けました。
でも、振り返って一言言いました。
「心に蓋をするのは哀れじゃないのか?俺は哀れだと思う。」
セランがムヨンが届けたビールを勝手に開け、ウサンにそうとは言わずに飲ませました。
ウサンは、姉に散々嫌味を言われたことにも、そして、図々しく会社まで届けたムヨンにも腹が立ちました。
おまけに、スンアがムヨンに振られたらしいと聞かされ、怒りは頂点に達したようです。
ムヨンを襲わせましたよ。
その時、ジンガンが戻って来たのです。
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ムヨンの家のゴミ箱に、女子大生を殴ったトロフィーと誰かの携帯、そして封筒に入った・・・あれはお金なのかな?それが入れられていました。
ムヨンが隠しておいた風には見えません。何故これらがここに?・・・と言う表情に見えました。
ユリは、睡眠剤を服用していましたが、多量ではなく、自殺とは考えられないと医師は言いました。
ジンガンは靭帯を痛め、ジングクは少々擦り傷を負っただけで済みました。
ジングクは、最初、ユリは自分を狙ったと思いました。
なぜなら、少し前、ムヨンを殺人犯だと疑っているとユリに言い、情報をえようとしたからです。隠しだてすると、ユリも罪に問われると半ば脅したような状況でした。
ムヨンを庇うために、自分を殺そうとしたんだと、そう思ったのです。
ユリの車の車載カメラには、ジングクの家の前で何時間も待つ様子、そしてジンガンの後をつけて撥ねようとした様子が残されていましたから。
だから、ユリの身元引受人としてムヨンを呼び、その事実を突きつけたのです。
絶対にムヨンが絡んでる・・・と。
ムヨンは、まさか・・・と相変わらずの手ごたえの無さ。
ジングクは、ジンガンがいつの間にムヨンと親しくなったのかと、気になりはじめました。
だから、ムヨンと親しくするなと厳しくジンガンに言いました。
でも、ジンガンは孤児だからという理由等で親しくするなと言うのは、自分たちを差別した人たちと同じだと言い、聞く耳持ちません。
ムヨンも、ユリの車載カメラの映像で、行動を確かめました。
そして、ユリを問いただしたのです。
のらりくらりとはぐらかすユリでしたが、ジンガンを狙ったと、言葉の端々でムヨンはすぐに察しました。
気分を害したように行こうとしたムヨンを、ユリは必死に止めました。
「好きじゃない、あの女を。気づいてないの?」
ムヨンは、意外な事を聞いた・・・と言う表情です。でも、決して悪い気はしないと言う感じ。
「分からない。考えてみる。」
そう言って行こうとしたムヨンの背中に向かってユリが言いました。
「行かないで。行ったら警察に全て話す。思い出したわ。あの日ミヨンの家の出来事。全部ばらしてやる。」
お好きなように・・・とムヨン。
えやっぱりムヨンが犯人なの
ムヨンは、翌朝、ジンガンを待っていました。
会社まで送ると言って。手を怪我したのを気遣ってる感じです。
でも、本当は自分の気持ちを確かめたかったのでしょう。突然言いました。
「俺と付き合おう。好きだ。」
驚きました、ジンガン。でも、その言葉を真に受けるほどジンガンは子供じゃありませんでした。そして良識もありました。
「どう思おうとかまわないけど、スンアを思うと悲しくなる。常識をわきまえて。」
と、きっぱり。怒ったような目つきでした。
ジングクは、ユリに事情を聞きに行きました。
そこで、狙ったのはジンガンで、殺そうと思った事を聞かされ、激高。
でも、理由は言いたく無い・・・とユリ。
そして、ムヨンがジンガンを好きだと言ったのです。スンアではなく・・・。
ユリの誤解だ・・・とジングクは言いました。
今後も狙わないとは約束できないと、しゃら~っと言うので、ジングクは殺人未遂でユリに手錠をかけて連行しました。
ところが、ユリの車の車載カメラのデータは、既に壊して捨てられてしまっていました。
結局、ユリは証拠不十分で釈放するしかありませんでした。
スンアは、やっと外出の許可が出ました。
で、一気に計画を実行に移し始めたのです。
自分所有のビルを売却し、そのお金を持って、ムヨンとどこか遠くに行って暮らそうという・・・。
ところが、何度連絡しても、ムヨンはメールも見ないし、電話にも出ません。
で、アーツの会社を訪ねました。
すると、既に首になったと言うじゃありませんか。
ウサンの指示でした。
その理由は、チョン社長も同僚も分かりませんでした。
ムヨンの幼馴染のヒジュンだけが知っていたのです。
ヒジュンから事情を聞いたスンアは、ヒジュンからムヨンに連絡してもらいました。自分からの電話に出ないのは、この為だと考えたのです。
久しぶりに会ったムヨンに、スンアは二人で全て捨てて遠くに行こうと計画を話しました。
ムヨンは気分を害したとしても、決して表情には出しません。声を荒げる事も無ければ、勿論相手を怒鳴ることもありません。
スンアが嬉しそうに話す計画を笑顔さえ浮かべて聞いておきながら、さっと立ち上がると、履歴書を書くために家に帰ると言ったのです。
プライドを傷つけてしまった・・・とスンアは思いました。
ジンガンを呼び出して、泣きながらその事を話しました。
事を急ぎ過ぎないで、もっと、あの人の事を見極めてから・・・とジンガンが宥めました。
だって、スンアがムヨンから聞いてる話しは、ジンガン自身が聞いた事とあまりにも違いすぎるから・・・。スンアは本当のムヨンを知らないし、理解していないと思えるから・・・。
でも、今のスンアにはジンガンの言葉は通じませんでした。自分がムヨンを一番知ってて、ジンガンはムヨンを知らないからと思ってますからね。
ジンガンがムヨンを呼び出しました。
スンアのあんな様子を見たら、黙ってはいられません。
スンアをどうする気?・・・とジンガン。何の事?・・・とムヨン。
「本当にスンアを愛してる?」
と聞いたら、なんと、あっさりと答えましたよ、いや・・・と。
スンアにもはっきり言ったとムヨンは言いました。
「この世に愛などない。君も愛してない。」
・・・と。
呆れた表情のジンガンが、聞きました。スンアの心を揺さぶった理由は?・・・と。
「試してみた。」
女性に近づいたり捨てたりするのは自分の勝手で、他人の心はどうなろうと構わないのね?・・・と、ジンガンが聞いたら、そうだとあっさりうなずいたムヨン。
心から誰かを好きになった事が一度でもあるの?・・・とジンガン。
「うん。お前に。」
ちょっと嬉しそうな表情に、ジンガンは失望したようです。
「本当に他人の心なんてどうでもよいのね。」
その目は何だ?・・・とムヨンは一歩近づいて聞きました。
「哀れね。」
そのまま去っていくジンガンを呼びとめましたが、ジンガンは振り向きもしませんでした。ムヨンにはジンガンの表情の意味が分からなかったようです。
ジンガンが家に帰りついたら、門の前にムヨンがいました。
そしてその頃、ジングクがとうとう監視カメラの映像の中に、ムヨンの姿を発見していました。