まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『30だけど17です(原題)』3話まで

2019-02-22 08:06:37 | 韓国ドラマのエトセトラ
三十ですが十七です OST (CD + ブックレット) (韓国盤)
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レビュー一覧は、こちらから。

 

キム・ヒョンテが来た時、玄関前には、チャンの友人ドクスとへボムが丁度来合わせていました。

で、彼らに聞いたのが間違いの元。

ドクスとへボムは、ソリが来たのは知ってますが、そのまま出て行った事までしか知らなかったのです。

だから、ヒョンテにもそう言いました。

呼び鈴を押したら、ソリと出会えていたのに・・・。

結局、ヒョンテは、ソリがまた来たら、連絡してくれと名刺を渡して帰って行きました。

あ~あ・・・

 

おまけに、その名刺をドクスが落としちゃって・・・。

ちらっと見た名刺に病院の名前が書いてあった事だけは覚えていたので、そう言うと、ソリは、自分を連れ戻しに来たと誤解しちゃって・・・。

探しに行くと言うドクスたちに、もう戻る気は無いからいいと言っちゃった。

あ~一つボタンの掛け違いというか、タイミングのずれで、事はいっそうこんがらがっちゃうのね。

 

ウジンは、つい、1カ月の居候を認めてしまったのを、後悔していました。

まだ初日だと言うのに、既にソリのペースに巻き込まれてしまってます。

トックは、すっかり体調が良くなったみたいに、もりもり食事をしてるようなのも気に入らないし、片隅に置いていた植木鉢を、勝手に階段下に動かしたもんだから、足を何度もぶつけてしまうし・・・。

おまけに、ソリは17歳の女子高生よろしく喋りたおすし・・・。ウジンの気持ちなどお構いなしです。

 

チャンは、ソリが病院に居たと言うのが気になりました。

で、聞いてみると、ずっと入院していたと言うじゃありませんか。その間に、叔父さんとの連絡が取れなくなってしまった・・・と。

チャンは、ウジンの甥ですが、彼の方がオジサンのようです。ウジンのことも見守っているし、新規参入のソリについてもいろいろ気遣っています。人の気持ちの分かる人ですね、チャンは。

 

ソリは、バイオリンを修理に出そうと思いました。

でも、やはり13年もの間置きっぱなしで何の手入れもしていなかったバイオリンは、あちこち傷んでいました。

修理工は、時間もかかるし手間もかかるし、その分費用もかかると言いました。

文無しのソリは、費用が200万と聞いてびびり、引き取って帰るしかありませんでした。

こうなったら、何か仕事をしてお金を稼ぐしか手はありません。これから生きて行く為にもお金は必要ですからね。

 

チャンに協力してもらって履歴書を作り上げたソリ。

連絡先は、ジェニファーの携帯にしました。さりげなく自分の携帯番号を教えてくれるなんて、ジェニファーはああ見えてとても良い人なんです

履歴書を見て、チャンは驚きました。ソリがベルリンの音大に進学する予定だったからです。

チャンとウジンも、以前ドイツに住んでいた事があるのです。

 

帰って来たウジンに、嬉しさのあまり、ドイツの事を声高に話し続けるソリ。

余談ですが、このシーンのソリの姿、まるで私の様だと思ってしまいました。幼い頃、父親が帰宅したら、今日あったことを次から次へと歩く後ろで話し続けていたそうなんです。三つ子の魂百までと申しましょうか、その性格はアジュンマになった今も変わらないようで。アルフィーが帰宅すると、着替えたり、手を洗ったりしてる後ろについて回り、あれこれ喋ってます。

シーンを見て、なんてうざい・・・と思った私。

改めて、済みませんとアルフィーに言おうと、今、思ってます

 

ソリの話を無視し続けていたウジン。

なぜ、ドイツの学校に?・・・と聞かれた時、顔がこわばりました。

「子供ですかやめてくれ。相手が話したいかどうかその年になればわかるでしょう。トックを助けてくれて感謝してます。でも、静かにしてると約束したのを守ってほしいです。」

はい・・・。ソリはうつむきました。反省しました。

 

ウジンは、あの事故の直後から部屋に閉じこもってしまったようですね。

耳には、引っかかって取れたソリのバッグの飾りの鈴の音がこだましていました。

そのまま学校に行けなくなったことで、ドイツに行ったんじゃないでしょうかね。

 

アルバイトの面接に行ったソリ。

ジェニファーが洋服を貸してくれました。

特技を生かして、音楽教室を回ったのかな?でも、中卒だし、楽器は持ってないし・・・。なかなか雇ってくれるところはありません。

やっと、面接をしてくれるところがあり、実際にバイオリンを弾いたのですが・・・。

やはり13年のブランクは、ソリの手を錆つかせていました。上手く動きません。結局、断られてしまいました。

改めてバイオリンの修理工の言葉が過ぎりました。

楽器も人も同じだ、どんなに凄くても放置するとすぐにダメになる・・・という。

 

ウジンたちのデザイン事務所の次の仕事は、音楽フェスティバルの舞台デザイン。担当者の中に、リン・キムがいます。

関係者と打ち合わせの会議を開いていると、その店にソリがアルバイトの応募に来ました。

ウジンの目の前で、20代の人しか雇わないと、断られました。

この店だけじゃなく、その年で・・・とあちこちの店で何度も言われたソリ。

何も無かったら、自分の18歳、20歳はどーだっただろうと思いました。

ドイツの音大に進学し、経験を積み、オーケストラに参加し、そのうちソリストとして独り立ちしたかも・・・。叔父さん夫婦にも喜んでもらえたに違いない。

それらの夢が完全に消えてしまったことを、改めて痛感しました。

 

チャンがソリを慰めました。

何故弾けなかったの?・・・とチャンに聞かれ、ずっと意識を失っていたと答えました。

13年前に事故にあって以来、ずっと・・・と聞いたチャン。だから、まだ17歳の意識のままなんだと納得できました。

「今日分かりました。私は何も知らないオカシナ30歳なんだって。」

チャン、何と言ってあげればよいか分かりませんでした。

生きているといい事もあるから・・・と言うのが、やっとでした。

 

ウジンの家には、同居するようになってからチャンの友人たちもしょっちゅう出入りしています。まるで自分の家みたいに。

そして、ウジンを自分たちの叔父さんみたいに。

ウジンは、静かに落ち着いて仕事ができなくなってしまいました。

 

ある朝、ソリの叫び声が聞こえ、またまたウジンとチャンは何事かと驚いて部屋を飛び出しました。

面接してもらった音楽教室の一つが、幼児教室の講師が急に入院したことで代わりに・・・と声をかけてくれたのです。

狂喜乱舞のソリ。そして、チャン&ドクス&へボム。

ウジンは呆れてしまいました。

 

そして初出勤の日になりました。

ソリは、修理工のところを訪ね、バイオリンを預けました。仕事が決まったから、必ず代金は払うので・・・と修理を依頼したのです。

ところが、突然、講師キャンセルの連絡が入ったのです。やはり未経験者は・・・というクレームが保護者から入ったんだとか。

電話を取ったのは、ウジン。

出勤しなくちゃいけなかったウジンは、その旨メモにして残しておこうと思ったのですが、書いてる途中で電話が入り、中途半端な状態で置いてきちゃった。

それを見たソリは都合の良いように解釈し、出勤しようとしました。

その姿を見たウジンは、説明しようとしたのですが、元々口下手ということもあるし、ソリが傷つく事も分かっているので、なかなか話が出来ません。

 

教室に着く直前になって、やっと首になったと言えたウジン。

出勤する前に首に・・・と大きなショックを受けたソリ。街かどで大声で泣き出してしまいました。子供の様に。

でも、ある程度泣きじゃくったら、

「すっきりした。」

と泣きやみました。最近泣きたかったから、丁度良かったなんて言いました。

「ありがとう、アジョッシ。たくさんじゃないけど、少しだけいい人に思えた。私を思ってすぐに言えなかったんでしょ?冷たそうに見えるけど実はいい人なんですね。」

真っ直ぐに見詰めながら言うソリに、ウジンはちょっと戸惑いました。純粋な気持ちだと分かったからですし、そう言う事を言われたことも無かったからかもしれません。

 

家に戻ると、枯れかけてた観葉植物が息を吹き返したように元気になってる事に気が付きました。

ソリが、ウジンの反対を押し切って、置き場所を変えたからです。

 

トックの診察にソリもついて行くことになりました。トックがソリから離れないからです。

信号で止まった時、ソリは街かどを歩く叔父さんの姿を見つけました。

思わず車から飛び出て、後を追おうとしました。交差点の真ん中です。

車はクラクションを鳴らし、はねられそうになりながらも、ソリはその人の後を追いかけようとしました。

ウジンに13年前の交通事故を思い起こさせる出来事でした。

頭の中にあの時の光景が甦り、ソリの叫び声と共に彼自身がパニックになりそうに。

必死にソリを追い、腕をつかみました。

「行かないで。行かないで。」

本当にウジンの中で、あの事故は大きなトラウマとなっているのですね。人生を変えてしまうほどの。

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『詩を忘れたあなたに(原題)』12話まで

2019-02-21 16:41:56 | 韓国ドラマのエトセトラ
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レビュー一覧は、こちらから。

今話のタイトルは、『貧しい愛の詩~隣の若者に贈る』。

 

先に連絡したのはジェウクでした。

ボヨンは、ミノから連絡が入った時、先約があると、言いました。

それでもミノは、その日のうちにボヨンに告白したいと思いましたので、その後会う約束をしたのです。

ところが、待ち合わせ場所に行く途中、バイクと接触事故を起こしてしまって・・・。

結局、その治療のため、ボヨンと会う事は出来なかったのです。

でも、ミノはこれで良かったと思いました。焦って告白せずに、絶好のタイミングを待とう・・・ってね。

あいやぁ・・・ミノ、チャンスを逃しちゃったね

 

ボヨンは、ジェウクの話が何なのか、全く見当がつかなかったようです。

だから、ジェウクの言葉に、驚き、また妄想かと疑ってしまいました。だって、

「ウ先生を諦められません。私は、ウ先生が好きです。」

なんて、直球の告白なんですもん。ボヨンが何度も何度も妄想した・・・。

 

思わずボヨンは自分の頬を叩きました。痛かった・・・。

現実です。

満面の笑みになりました、ボヨン。

「嬉しいです。心を開いてくれてありがとうございます。傷が癒えるよう手伝います。」

ジェウクも、見たことのない明るい優しい笑顔です

 

もうねぇ、この二人、こっ恥ずかしいくらいのでれでれぶりなんですよ

ボヨンは、抑えても抑えても笑みがこぼれてしまうんですよ。

ルームメイトのユンジュに恋人ができた?・・・なんて怪しまれるほどに。

ボヨンは気を引き締めようと思いました。ジェウクは過去の経験から、同じ職場の自分と付き合ってる事が噂になったらまた傷ついてしまうかもしれないと思ったのです。

内緒にしなければ・・・と決心しました。

 

ボヨンは、ジェウクにもそう言いました。

「でも、イェ先生は感情のコントロールができますが、私は心配です。ご存じのように感情がすぐに顔に出るので・・・。」

ジェウクは言いました。愛情を込めた忠告を・・・と。

「普段どおりでいいです。昨日とは何も変わっていない・・・と心をコントロールするのです。」

 

『幸せ ナ・テジュ作』

“昨日のそこではなく、明日のあそこでもない。ただ今日のここ。そして、あなた”

 

ミノは、足の怪我のため、しばらく休むことになりました。

 

しかし・・・。

あれほど心配していたボヨンより、ジェウクの方が、普段通りじゃない・・・

ボヨンが心肺蘇生法コンテストの計画を発表したら、あっさりと賛同するし、呼び掛けに気づかないくらい熱心に赤いハートを何個も書いていたり・・・。

とにかく、いつもとは全く違う様子に、リハビリ室の面々は、変だと噂しました。で、あっという間に恋してるに違いないという結論に達してしまいましたよ。

ボヨンは、その中でひやひやもんです。

でも、本人は、至って冷静にいつもと同じ言動をしていると思っています。気づかれてはいないと。

ボヨンの方が見え見えだ・・・なんて言うんですね。

ボヨンも呆れかえるほどです。

 

ある日、病院内でキム・ナムは元恋人のミレと再会しました。

どちらも経済的に苦しい家庭に育っていて、アルバイト先で出会ったのです。

その後、ミレはナムの将来を考え、身を引いた形で別れたのです。ナムはそれに気づいていたかどうか・・・。

ナムは、今は苦しいけれど、頑張れば理学療法士として安定した生活を送れる将来が待っています。

でも、ミレは、昔とさほど違わない生活を送っていました。

それでも、今度こそミレを手放したくないとナムは思ったのです。なのに、また、ナムの家でもまたお金の問題が・・・。

昔、ミレが言ったように、ナムは呟きました。

「恋愛なんて贅沢だ。親も支えられないのに・・・。」

手放したく無い・・・と書いたメモを捨て、“幸せを祈ってる”というメモを残したナムでした。

切ないわぁ・・・。

 

『貧しい愛の詩~隣の若者に贈る シン・ギョンニム作』

“たとえ貧しくても寂しさは感じるものだ。君と別れた帰り道、雪の積もった路地に青白く降り注ぐ月光。たとえ貧しくても恐れはあるものだ。午前2時を知らせる音、防犯隊員の笛の音、豆腐売りの声に目を開ければ、遠くに巨大な機械が回る音。貧しくても恋しさは捨てられないものだ。母さん、会いたいと何度も繰り返し家の裏の柿の木に一つだけ残った柿と吹きつける風の音を思い浮かべる。貧しくても愛は知っているものだ。私の頬に触れた君の唇のぬくもり、‘愛してる’と囁いた君の息遣い。背を向けた後、聞こえる君の泣き声。貧しくても知っているものだ。貧しさのためにこれらすべてを捨てなければならないということを”

 

心肺蘇生法コンテストの日になりました。

順番が来る前に、ちょっとトイレに・・・と席を立ったボヨン。

その時、会場の外で、掃除婦のアジュンマが突然倒れると言う場面に遭遇したのです。

必死に蘇生法を試み、適切な連絡等も出来、アジュンマは大事には至らなかったようです。

結局、この事が認められ、リハビリ室は優勝しました。

 

祝賀会が終わり、二次会と言う事になった時、ジェウクはわざとらしい理由を告げて帰って行きました。

恋人に会いに行くんだ・・・とヤン室長たちは口々に言い合います。皆で突き止めようっ・・・なんて。

ボヨンは、気が気じゃありません。

 

ボヨンは、ジェウクに注意しないと・・・と思いました。

話すと、やっぱりジェウクは全く気がついていませんでした。どうしてばれたのか、不思議に思ってるくらいです。

思わずボヨンは苦笑してしまいましたよ。

心配だったんです・・・とボヨンは言いました。

以前の事があるから、噂になったらまたジェウクが傷つくんじゃないか・・・って。

「今はもう何があろうと耐えられる自信があります。」

と、ジェウクは言いました。それほど、好きなんです・・・と。

あいやぁ~っジェウクが、あの顔で言うから、ギャップがギャップが~っ

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『詩を忘れたあなたに(原題)』11話まで

2019-02-21 14:17:20 | 韓国ドラマのエトセトラ
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今話のタイトルは、『お前はバカだ』。

 

ボヨンは、相変わらず詩が苦手だというミノに、児童向けの詩集をプレゼントしました。

海に連れて行ってくれたお礼に・・・と。

これなら難しくないから・・・と。ミノ、嬉しそうです。

 

ミノがボヨンとの写真をアップしたのは、ジェウクに宛てたメールではなく、グループラインだったようです

私の勘違いでした。

リハビリ室の皆のラインだったんですね。だから、他の人たちが、ボヨンとミノが二人で浜辺に行ったの・・・とはやし立てました。

ミノは、ジェウクがいる時は、その誤解を敢えて訂正せず、ジェウクがいなくなったら、ちゃんとキム・ナムもジュヨンもいたと説明し、誤解を解きました。

ミノの作戦は、効果を示しています。

ボヨンの気持ちを拒否したジェウクではありますが、以前にも増してボヨンのことが気になっているのは確かです。だから、ミノと親しくしてるのが、やっぱり気になるのです。ま、嫉妬ですな。

 

ボヨンが今度担当したのは、サッカーのユース代表だった少年。

交通事故に遭って、アキレス腱を切ってしまい、サッカー選手の道を閉ざされてしまいました。

その少年ギュミンは、夢を断たれ、自棄になっていました。だから、リハビリ等の治療を拒否し続けるのです。

そんなギュミンに、ジェウクは厳しく対しました。

本人の意欲が無ければ、治療効果も落ちるし、大勢の治療を切に望む患者のために、治療枠をその患者に譲るべきでは?・・・と。

流石に、突き放したようなその言い方は、ギュミンにショックを与えました。

ギュミンだけじゃありません。

 

ボヨンも、これまで上辺だけみると冷たいジェウクですが、心は温かい人だと信じてきました。

患者には、優しく温かく接し、なんとしても怪我や痛みを和らげてあげなくてはいけないという信念で治療に当たってきたと思っていました。なのに、今回は、その逆を行く態度です。

ボヨンはジェウクに抗議しましたが、ジェウクは何も語りませんでした。

ボヨンはジェウクに失望しました。

 

ボヨンは、ギュミンにメールを送り続けました。治療を受けるようにと。

一方で、ジェウクのことを、これで忘れられるかもしれないと思いました。

で、ミノとキム・ナムに愚痴をこぼしながら、またまた深酒しちゃって・・・。

そうなると、もう感情を抑える事が出来なくなってしまうボヨン。ジェウクの車の前に飛び出しましたよ。

「患者を突き放して平気なんですかギュミンに謝って、治療を続けると言ってください。夢を諦めた事が無い人には、分からないでしょう。私には分かります。夢を諦める事の辛さが痛いほどわかるんです。」

 

『お前はバカだ シン・ヒョンゴン作』

“ガムをその辺に吐き捨てられずに紙に包んでゴミ箱に捨てる。お前はバカだ。抜け穴を通ればいいのに校門に回って出入りする。お前はバカだ。顔がすすで汚れた練炭売りに頭を下げて挨拶する。お前はバカだ。厳しい先生の転任が決まり誰も涙を流さないのに一人で泣いてる。お前はバカだ。大した物でもないのにタンポポの前にしゃがみしばらく眺めている。お前はバカだ。僕がいくらホラを吹いても目を見開いてうなずいてくれる。お前はバカだ。‘バカ’と呼んでも怒らずに微笑むお前は本当にバカだ。なら、僕はどうなんだ?そんなお前が好きで影の様に後をついて回る僕は?”

 

翌朝、正気になったボヨンは、やっちまった・・・と焦るのですが、ま、自分は間違った事は言ってないと自分を納得させました。

そしたら、ギュミンが治療を再開したと言うじゃありませんか。

自分のメールでの説得が功を奏したとちょいといい気分になりました。

でもね、それはジェウクのお陰だったのです。

 

ギュミンは、ジェウクが話に来てくれたとボヨンに言いました。

実は、ジェウクも昔、野球を諦めて過去があったのです。有望選手だったジェウクは、足の怪我でその道を断念さざるをえなくなったのです。

その時、ジェウクを励まし、支えてくれたのが、先だって亡くなった先輩医師だったのです。

 

ボヨン・・・何も知らずに、ジェウクを詰ったことを反省しました。

ボヨン自身、経済的な理由で好きな詩を学ぶ道を諦め、今の道を選択した過去がありました。

高校時代同じ文芸部だった友人が、詩集を出すまでの詩人になっていた事を最近知り、やはりあの選択した時の心の痛みを思い出していました。

だから、ギュミンの心の痛みが分かったのです。

だけど、ジェウクも同じ痛みを知ってるということは、気付かなかったのです。

でもね、私が思うに。ジェウクやギュミンは、もう絶対にその道を歩むことは出来ないけど、ボヨンは可能性がゼロじゃありません。絶望感のレベルを言うと、二人とは比べ物にならないと思うんですけどね、ボヨンの場合は。

 

『傷 チョン・ヨンボク作』

“心に傷を抱えていない人がいるだろうか。一日生きるだけでも傷だらけになるのが人生なのに。傷を隠さないようにしよう。傷があってこそ人間だから。傷は傷と交わって癒えていくものだ”

 

ボヨンはジェウクを呼び出しました。

謝りたかったのです。

ギュミンから話を聞いたと言いました。

思わず涙がこぼれてしまったボヨンを、ジェウクは慰めようとしました。でも、手が止まりました。

以前、優しくしないでほしいと言われましたからね。

 

一旦は、そのまま別れたジェウクとボヨン。

ジェウクはまだ悶々としていました。

そんな時、ギュミンからメールが届きました。

“一生懸命治療を受けるので、先生も絶対に僕を諦めないでください。僕はこれ以上傷をひきずりません”

ジェウクはその言葉で気持ちが決まりました。

ボヨンの元にハンドルを切りました。

 

ミノは、古本屋でやっと“好雨時節”という詩集を見つけました。

ボヨンが好きな詩集で、もっていたのですが失くしてしまったからと、探していたのです。ところが、既に絶版になっていて、ボヨンも諦めていました。

ミノは、その詩集を何とかして手に入れようと、ボヨンを喜ばせたいと、探していたのです。

古本屋の主人が探し出してくれた詩集は、埃だらけでした。

ミノは、本当に満足げでした。

そんな時、ボヨンとジェウクの姿を見てしまったのです。

詩集のタイトル“好雨時節”・・・。好雨時節を知る。よい雨は降るべき時を心得ている・・・。

タイミングが大事で、チャンスを逃さず、今すぐ告白しろ・・・キム・ナムたちの言葉が甦りました。

ミノも気持ちが決まりました。

そして、ボヨンに電話しました。

「話がある。いや、今すぐ会いたい。」

走りだしました。

 

どっちが先に会う

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『詩を忘れたあなたに(原題)』10話まで

2019-02-20 09:32:35 | 韓国ドラマのエトセトラ
ラブ・セラピー A POEM A DAY DVD‐BOX1
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それにしても・・・と思うのです。以前から何度か書いた事がありますが、日本版のタイトル、なんとかなりませんかねぇ。

少々違和感があろうと、笑いがこみ上げようと、原題の方が作品のイメージが膨らむと思うのです。この作品に限って言えば、原題の方がずっと印象的だと思います。DVD情報を得ようとした時、こんなタイトルになってるとは思わず、別の作品かと思いましたよ、あたしゃ。

今話のタイトルは、『君が去ってから雨が降った』。

 

見始めて驚いたのは、ボヨンを演じてるイ・ユビさんが母親のキョン・ミリさん本当に似てるってこと。

コミカルな表情をする事が多いユビさんですので、似てはいるけど、そこまで・・・と思ってたんです、これまでは。

でも、黙ってシリアスな表情で立ってる今話の始まりのシーンを見て、いや~っキョン・ミリさんかと思った・・・と呟いてしまったほど。

ご存じかと思いますが、妹さんは「花郎」にも出てた美しい女優イ・ダインさん。母子3人違った美しさを持っていますよね。

 

ボヨンは、失恋のショックから立ち直れそうにありません。

ジェウクの前では、負担を感じさせちゃいけないと、必死に涙を堪えていますが、その他の時は、ダメ。

誰かのちょっとした一言や、ちょっとした出来事が、全てジェウクとの思い出につながってしまって、涙もろいボヨンはしょっちゅう泣いてしまいました。

 

ヤン室長は、自分が辞任を撤回することになってしまって、正職員になれないことがショックだったんだ・・・と思いました。

周囲の者たちも、皆、それが原因だと思ってます。

だから、ヤン室長は物凄い罪悪感にさいなまれています。

 

ジェウクも、ボヨンが自分の前では平静を保ってるので、そこまでショックを受けてるとは思いもよりませんでした。

ヤン室長から、自分に振られる直前に、正職員への道がまた閉ざされたと知ったばかりだったと聞き、自分が追いうちをかけた状況だったと知りました。

ジェウクも罪悪感を感じました。

 

ヤン室長は、なんとか気分転換をしてあげたいと思い、ボヨンを食事に誘いました。謝ろうと思ったのです。

ボヨンは、ヤン室長の所為じゃないと言いました。

言えない理由で、落ち込んでいると言ったのですが、やっぱりジェウクとの思い出につながる状況になると、涙を止める事ができなくなってしまって・・・。

口ではそうじゃ無いと言ってるけど、やっぱり自分の所為なんだ・・・とヤン室長は悩む羽目に。

 

ボヨンは交通事故に遭った老人のリハビリを担当しました。

自損事故だそうです。

同乗していた妻は、大丈夫だったんだけど、ショックで言葉が話せなくなってしまって、自宅療養してる・・・と老人は言いました。

でもね、それは息子の嘘でした。

実は、妻は即死していたのです。

一日も早く回復し、自宅に帰って妻に会いたいとリハビリを頑張る老人に、真実を告げる事は出来なかったのです。

喧嘩などした事が無い仲の良い夫婦だったそうです。大きなショックを受けることは間違いありません。自分が引き起こした事故で愛する妻を死なせてしまったなんて・・・。

ボヨンは、話を聞いて、自分の甘さを痛感しました。

こんなことで泣いてばかりいちゃいけないと。もっと辛い状況にある人がいるんだと思ったのです。

 

ある雨の夜、ジェウクは帰宅しようとしたボヨンを呼びとめ、話をしました。

済みませんでした・・・とジェウクは謝りました。

ヤン室長の件だけでも辛かっただろうに・・・と。

ボヨンも正直に言いました。平気なフリをしようと思いましたが、一日中泣いてばかりいました・・・と。

「平気なフリをするのではなく、忘れるようにします。苦楽を共にした最愛の人を永遠に失うような別れもあります。だから、この程度の試練には打ち勝たないと。だから、先生も今後は私に優しくしないでください。こんな風に私を気遣わずに辛そうに見えても慰めないでください。お願いします。」

泣かずにそう言って、ボヨンは席を立ちました。

 

『君が去ってから雨が降った ヨ・リム作』

“君が去ってから雨が降った。雨は次第に土砂降りに変わり、雨の中を走り抜けるバスの窓際に座る憂鬱な顔の君が思い浮かび、少しずつ心が潰れていくようだった。人は時にどんな言葉でも慰められないことがある。ぼんやりと座り窓の外をうつろに眺めても、目を閉じて横になっても、意識の片隅が一層鮮明になるように。君が去ってから雨が降った。君を送り出す街角に”

 

落ち込んでいるボヨンを慰めようと、ミノたちがボヨンを海に誘いました。

明るく眩しい日差しの下で、解放的な海辺を歩くボヨン。忘れられると思ったのに、やはり無理でした。

ボヨンの傍にはいつもジェウクの存在があって、何でもジェウクとの思い出につながってしまって・・・。

でも、ミノやキム・ナム、ジュヨンの大騒ぎが、一瞬ジェウクのことを忘れさせてくれたのも事実です。

ミノは、何かにつけてボヨンを気遣いました。

失恋で辛い思いをしていても、傍に居てくれるのは嬉しいミノです。

 

その日、ジェウクは研究発表の場に立っていました。

本来ならば、ユンジュとボヨンも参加する筈だったのですが、直前に断って来たので、ヤン室長とパク・シウォンの二人が聴講しました。

 

ジェウクは、映像に大写しになるボヨンの顔に、思わず見とれてしまいました。せんだって、ミノとボヨンに協力してもらって撮った発表用映像です。

ま、見とれたと言うより、想いを馳せたって感じ?

 

発表が終わり、ヤン室長たちがお酒を飲みに行かないかとジェウクを誘いました。

いつもなら、絶対に断るジェウクが、行くと言ったので、二人は珍しい事もあるもんだと顔を見合わせました。

ジェウクは、いつもの彼に似合わず、ハイペースでお酒を飲み続けました。

何かあったか?・・・と、ヤン室長たち。

「確かに辛いです。間違っているし、良くないと思って断ったのですが、どうしてこんなに胸が痛むのか分かりません。」

そう言うと、酔いつぶれてしまったジェウク。

ヤン室長とパク・シウォンは、またまた誤解しましたよ。

ジェウクも、ヤン室長の辞任撤回が気に入らないのだ・・・ってね

 

ボヨンたちは、浜辺で花火を楽しんでいました。

『昔の花火 チェ・ヨンミ作』

“つかの間の花火だったが、その熱を感じている間だけは悩みや不安を忘れて温かかった。私に多くを与えてくれたことに感謝している。与えてくれなかったことにも・・・”

 

一人になったジェウクは、ボヨンの事を思い出していました。貰った詩集を見つめました。

そんな時、ミノからメールが届きました。

浜辺でボヨンと一緒に居る写真が添付されていました。

これは・・・ミノの心遣い?宣戦布告?

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『詩を忘れたあなたに(原題)』9話まで

2019-02-19 23:12:01 | 韓国ドラマのエトセトラ
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今話のタイトルは『背丈』。

 

ジェウクが来れなくなった理由。それは以前勤務していた病院の先輩医師のお葬式の連絡が入ったからでした。

病院の意向に反する証言をしたジェウクを最後まで擁護してくれた人でした。

ジェウクは静かに冥福を祈ろうと思って参列したのですが。

元の職場の参列者が多いお葬式では、故人の冥福を祈るより、ジェウクと元恋人が再会するのをひそひそと目引き袖引きする人たちばかり。

そう言うのが嫌で今の病院に移ったジェウクです。うんざりした様子です。

 

ミノは、過去の恋愛のことをジェウクにばらしてしまったことをボヨンに謝りました。

珍しいことです、ミノにすると。

「どうやらイェ先生はお前に関心があるようだ。頑張れ。」

そんな事まで言ってあげましたよ。

キム・ナムとジュヨンはボヨンを諦めたのか?・・・と聞きました。

「あいつの幸せを祈ることにした。」

と、ミノ。切ないわぁ。

 

ヤン室長が、突然別の病院に移るとリハビリ室の面々に発表しました。

友人が総務課長を務めている地方病院で、既に話はついてる・・・と言いました。辞職願は明日にも出す・・・と。

後はジェウクに任せると言い、ボヨンには、正職員の席が空くから推薦しておくと言いました。

ボヨン・・・ヤン室長が辞めることは寂しいけど、やはり正職員になれると聞くと、嬉しさは隠せませんでした。

 

ジェウクは、ヤン室長に聞きました。

自分が室長候補だと聞いたから、他の病院に移るのかと。室長になる気は無いから、早まらないでほしい・・・と。

でも、ヤン室長は、自分を必要としてくれる場所で働きたいからだと言いました。そして付け加えました。

「リハビリ室の職員を一人も辞めさせずに面倒をみてやってくれ。特にパク先生を頼む。情けなく見える時もあるが、あれで頑張っているんだ。」

 

ジェウクは、ヤン室長が辞めると聞いてすぐに自分にすり寄ってきたパク・シウォンに、ヤン室長の言葉を伝えました。

一人待遇の良い職場に移るつもりだと誤解していたパク・シウォンは、ヤン室長を見直しました。有難いと思いました。

 

そんなに嬉しいのか?・・・とミノはボヨンに聞きました。

勿論・・・とキム・ナムとボヨン。

給料が上がって生活が安定する・・・とキム・ナム。

「それに、ここにいられるから、イェ先生と別れずに済む。」

呆れるミノとキム・ナム。

そんなに好きか?・・・とキム・ナム。

「“好意”ではなく“愛”のレベルよ。」

その言葉、なんと、ジェウク本人に聞かれちゃったよ、ボヨン。

 

ボヨンは、何と言い訳しようかと焦りました。人類愛の類と言おうか?・・・なんてね。

でも、ジェウクと会った瞬間、口走ってしまったのです。

「愛しています、先生。」

どうしようもなくなったボヨンは、いっそのこと、全て話してしまおうと思いました。

「心から先生の事が好きです。」

あまりにも真っ直ぐな告白に、ジェウクは面喰ってしまったようです。

「後で話を。」

それだけ言いました。

 

ミノとキム・ナムに告白したと打ち明けました。

そしたら、キム・ナムは、後で話を・・・と言ったのは、OKということじゃないか?・・・とボヨンを喜ばせました。

ボヨンもそんな気がしてました。もしかしたら、自分を好きなんじゃないかと思う事があったからです。ま、このところのジェウクの言動を見てると、誤解しても仕方ないけどね。

 

『私 キム・ヨンテク作』

“あなたを思いながら春雨の降る5月の山を眺めれば、ああ息苦しいほど胸がいっぱいになる。息が詰まる前に私を奪ってください”

 

大学教授をしている友人の頼みで講義をしたジェウク。

そろそろプライベートも充実させろと言われました。

ソウルメートはいないのか?と聞かれ、黙りこむジェウク。ボヨンが頭を過ぎった事は確かでしょう。

その人を捕まえろと言われましたが、プライベートには口を挟むなと言い返しました。

 

ヤン室長の退職の飲み会が開かれました。

ところが、盛り上がってる最中に、転職の話が消えてしまったと言う連絡が飛び込んで来たから大変。

全てが狂ってしまいます。勿論、ボヨンの正職員昇級の話も流れることは確か。

ヤン室長は、いたたまれなくなり、先に帰って行きました。

ヤン室長がいなくなったら、皆言いたい放題。無責任だと何だの・・・って。ボヨンも意気消沈してヤン室長を恨みました。

そこで、パク・シウォンが皆を詰りました。

ヤン室長が、どんな気持ちで転職を考えたのか、どんなに皆のことを大切に考えているのかを。

 

ジェウクがボヨンを呼び出しました。

「すみません。気持ちを受け取れません。最初から答えは決まっていました。私は医療従事者と付き合う気持ちはありません。」

きっぱり言われちゃった・・・

ボヨンも聞いて知っていたことです、医療従事者と付き合う気は無いということを。

「変なことを言って先生を困らせてしまって済みませんでした。」

それだけ言って、ボヨンは席を立ちました。

 

ジェウクはボヨンの居なくなった席を見つめていました。

きっと、あの夜、USBを直接届けようと思ったあの夜だったら、返事はYesだったでしょう。

でも、お葬式に行って、元恋人と会って、また周囲からあれこれ噂され・・・。それでもなお寄りを戻そうとする元恋人の姿も見て。

同じ事になるのではないかと、ブレーキがかかってしまったのでしょう。

 

飲み会に参加しなかったミノは、キム・ナムから事情を聞きました。

ボヨンが心配になりました。

気になって探して見ると、ボヨンはベンチで一人お酒を飲んでいました。

自分は本当に利己的だと言って泣くボヨン。

ヤン室長の本心も知らずに恨んだり、ジェウクの気持ちも考えずに想いをぶつけたりした・・・。

だから、振られるんだ・・・。

ミノは驚きました。てっきり二人は上手く行くと思っていたからね。

泣くボヨンより、自分の方が利己的だと思いました。

幸せになってほしいと言いながら、ボヨンがジェウクに振られたことを聞いてほっとしているからです。

 

『背丈 ユ・アンジン作』

“恥ずかしいことに私は今まで自分のためだけに泣いて来た。今も最も悲しい涙はいつ私自身の為に流れる。どれだけ年を重ねれば心が成長して、どれだけ心の背丈が伸びれば人のために泣けるのか。悲しい時も自分以外は見る事が出来ず喜びで満ち溢れた時も自分の笑い声だけが聞こえる。自分の心の小ささを知らなかった。本当に自分自身が恥ずかしい”

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『詩を忘れたあなたに(原題)』8話まで

2019-02-19 21:54:47 | 韓国ドラマのエトセトラ
ラブ・セラピー A POEM A DAY DVD‐BOX1
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レビュー一覧は、こちらから。

今話のタイトルは、『背を向けられない道』。

 

ミノは、物凄く酔っ払っていたようです。

だから、ボヨンを抱きしめた事も覚えていなかったのです。でもね、キム・ナムとジュヨンが目撃されちゃってたんですよ。

でも、指摘されて思い出しました。内緒にしろと言われてたことをジェウクにばらしてしまった事も。

 

ボヨンにも追及されました。

何故ジェウクを好きになるなって言ったの?・・・と。

振られて傷つくのが明らかだからだ・・・とミノ。

じゃぁ、抱きよせた理由は?・・・とボヨン。

一瞬口ごもりましたが、酔っ払っててふらついただけだと誤魔化しました。

「今後は、私の恋愛に口を挟まないで、振られても自分で解決する。」

ボヨンは言い切りました。

 

この様子を見たユンジュは、ジェウクも乗り合わせたエレベーターの中で、あれこれとボヨンを追及しました。

ボヨンは、前夜の事もあって尻軽だとジェウクに思われたくないという気持ちがあるので、つい、ユンジュにキツイ口調で抗議してしまいました。妥当な言い分ですけどね。

ジェウクが公共の場では静かに・・・と注意したもんだから、ユンジュはすっかりボヨンにオカンムリ。

いつもは姉と妹の様に親しい二人ですが、一気に険悪な雰囲気になってしまいました。

ユンジュは、事あるごとにボヨンに当たりました。担当患者の数もボヨンだけ増やすし。

それをまたジェウクが注意するもんだから、余計に関係はこじれてしまいました。

 

ジェウクがボヨンはランチに誘いました。病院の食堂では無く、外で・・・と。

ボヨンに気晴らしをさせてあげたかったのです。ミノの事も含めて・・・。

自分にも同じような経験があるからとジェウクは言いました。そして、既にボヨンは聞いていた元恋人との話をしたのです。

詳細は語りませんでしたが、別れた後も何かと噂されたのが苦痛だった・・・と。

「私は、病院の人たちに何を言われてもかまいません。ただ、私の好きな人に知られて・・・。」

好きな人が?・・・とジェウク。

慌てたボヨンは、今後好きな人ができるかもしれないから・・・と言い、その人に知られたくないと言ったのです。

ふっと笑顔を見せたジェウクが言いました。忠告してもいいですか?・・・と。

「取り越し苦労です。ウ先生が好きな・・・将来好きになる人が当時の純粋な心も愛おしく思う筈です。」

ボヨン・・・嬉しくてたまりませんでした。ホント、ジェウク人を虜にする才能がありますわ。

 

散歩していたボヨンに、ジェウクが綿菓子を買ってくれました。物凄く可愛い綿菓子です。

気晴らしになるかと・・・とジェウク。

どこまでもステキです。

 

『あなたに イ・ジョンファ作』

“すべてがあなただ。世の中は、あなたに向かう道で、あなたの為の歌で、あなたの色で輝いている。広場に居る大勢の人があなた一人に見える。道端の全ての花があなたに見える。コーヒーの中にあなたがいる。日が傾いて行く山にもあなたの姿が描かれる。全てが以前とは違って見えて‘待つ’と言う言葉が辞書から消える。私はいつもあなたに触れている”

春の柔らかな日差しの中、二人は綿菓子を食べながら散歩しました。

これがとても嬉しかったボヨンは、何度も何度も思い出してはにやにやしてしまいました。

 

ところでジェウク。

こんな大人な面ばかりじゃありません。ボヨンを傷つけたミノに、仕事上であれこれと仕返ししちゃってますよ。

大人げない・・・

自分でもいつもの自分じゃないと感じてます。

確かに、いつものジェウクじゃありません。子供の患者が綿菓子を食べているのを見て、微笑むなんて

 

病院内では、ジェウクが室長になるかもしれないと言う噂が囁かれていました。ヤン室長は、代わりに早期退職させられ、院長が既にジェウクに打診してて、リハビリ室の改編も任されているらしい・・・なんてね。

この噂を、当のヤン室長とパク・シウォンが聞いちゃった。

流石に激怒したヤン室長。

パク・シウォンは無駄に動いたら却ってよくないと静観することを勧めました。万が一そう言う事になったら、自分も一緒に辞める・・・なんて、ヤン室長を喜ばせたりね。

でも、その舌の根も乾かないうちに、パク・シウォンはジェウクにすり寄ろうとするんですよ。まぁねぇ、生活がかかってますからね。勢いで辞めることもできませんわな。

 

ユンジュが新しく担当した女性患者は妊娠中でした。臨月間近って感じです。

その夫が、なんと、ユンジュの別れた元夫だったのです。スーパーでユンジュを見つめていたあの男性です。

妻の事を考えると、とてもそんな事は言いだせません。二人とも初対面という態度を取りました。

 

ユンジュと夫は、喧嘩別れしたわけじゃありません。

ユンジュが一方的に、それも突然別れを切り出したようです。

何となく嫌になった・・・としかユンジュは言わなかったようで、元夫はずっとそれが気になっていたようです。

実はユンジェ、子供を産む事が出来ないんだそうです。

ずっと子供を欲しがっていた夫に、それは言えませんでした。だから、別れを選んだのです。

この時も、勿論そんな事言いませんでした。

 

この二人の話を、ボヨンは聞いてしまいました。

担当を代わってもらった所為で、気まずい相手と会わなければならなくなったと思うと、済まない思いでいっぱいでした。

済みません・・・と泣きながら謝るボヨン。

結局、この一件があって、二人の喧嘩も雲散霧消しました。 

 

その夜、ユンジェとボヨンはインターンの女性2人と一緒にお酒を飲みに行きました。

席上、ユンジェは事も無げに元夫について話しました。

インターンたちはユンジェがクールに振る舞うのを見て、割り切り方が凄いと驚きました。が、ボヨンは気が気じゃありません。

本心はそうじゃないと思えるからです。

でも、ユンジェは2次会のカラオケまでこなし、上機嫌で寮に戻りました。

もう一杯飲みたいというユンジェ。ボヨンはビールを買いに出ました。

 

ジェウクはパク・シウォンに誘われてお酒を飲んでいました。

どうもパク・シウォンはヤン室長の誘いを断って、ジェウクを誘ったようです。

ところが、その場面をヤン室長に見られてしまうんですね。

流石にショックを受けたヤン室長。もう辞めさせられる自分には用は無いってことか・・・と。

責められたパク・シウォンは、正直に話しました。気持ちは、ヤン室長と一緒に辞めたいと思ってるけど、現実はそう簡単なものじゃありません。子供と妻を食べさせていかなくてはいけないわけです。

ヤン室長も、良く分かっていました。

だから、ジェウクに言ったのです。

「万が一私が首になって君が室長になったら、今いる職員を一人も辞めさせずに面倒をみてやってくれ。頼んだぞ。」

 

ビールを買って寮に戻るボヨンに、ジェウクから電話が。

車の中に、USBを忘れているから、渡したい・・・と。

本当は、翌日渡す・・・とメールしようとしたんです。でも、思いなおして、電話したんです。

 

「歩くのが好きですよね?月夜なので歩きましょう。」

はい、喜んで

ボヨンは天にも昇る心地でした。

ところが、寮に戻ってみると、ユンジェが泣いていたのです、一人で。

ボヨンは気がつかないフリをしました。そして膝を抱えてユンジェの泣き声を聞いていました。

やっぱり・・・と思いました。辛さを我慢していただけなのです。見えるモノが全てじゃなかった・・・と思いました。

ボヨンも泣きました。

もう、ジェウクに会える喜びは消えてしまったみたいです。会いに行く気も無くなったのかも。

そんな時、ジェウクから、行けなくなった・・・というメールが入りました。

 

『背を向けられない道 キム・チョリョン作』

“愛する人を残して愛していないかのように背を向ける道。傷ついた心を隠して傷ついていないかのように背を向ける道。別れたくない思いを隠し平気なフリをして背を向ける道。涙をこらえながら強いフリをして背を向ける道。愛しているなら愛しているから決してこの道に背は向けられない”

 

ミノ・・・やっと自分の気持ちを認めました。ボヨンを好きだという・・・。

ボヨンがジェウクとランチに出かけるのも、見かけていましたし、二人で歩くのも見かけました。

心が痛かったでしょう。

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『30だけど17です(原題)』2話まで

2019-02-19 16:06:29 | 韓国ドラマのエトセトラ
三十ですが十七です OST (CD + ブックレット) (韓国盤)
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レビュー一覧は、こちらから。

 

13年前には、その家は確かにソリが叔父夫婦と住んでいました。その時飼っていたのが、現在トック、本名ペンという犬。

既に老犬の域に達しています。最近、食欲も落ち、運動量も落ちているのを、ウジンは心配していました。

でも、ソリを見た途端、飛び出して来たのですから、疑い様はありません。

その後、どういう経緯かはまだ不明ですが、11年前にウジンの父親が購入し、現在に至っているわけです。トックは前の住人が置いて行ったんだそうです。トックだけじゃなく荷物も・・・。

ウジンたちに、叔父の行方を聞いても、無理というものです。

 

ソリは、ウジンから出て行ってくれと言われました。仕方がありません。トックを置いて出て行きました。

その後、叔父の会社があった場所を訪ねてみましたが、そこでも手掛かりは皆無。

チャンに言われたように、警察にも行きました。

でも、話の内容が変だし、叔父とは直系の家族じゃないため、調べる事もできず・・・。住民登録証も持っていませんし。

途方に暮れて街中に立ち尽くすばかりでした。

公園の遊具の中に膝を抱えてうずくまるソリ。昔の幸せだった頃の夢を見ました。

両親が亡くなった時、今と同じように遊具の中で一人泣いたソリ。そんあソリを、我が子のように可愛がって悲しみを癒してくれたのが、叔父夫婦だったのです。

 

その頃、トックは窓の外に向かって遠吠えしていました。こんなことは珍しいことでした。

ジェニファーは、別れた家族に対して自分の居場所を伝える信号のようなモノだと言いました。

さっきのアジュンマを呼んでるんじゃ?・・・とチャンは言いました。

 

翌朝、顔も身体も汚れ放題のソリは、どこからどう見てもホームレス。

奉仕をする女性から、食事の無料提供を勧められました。

ところが、順番を譲ったがために、ソリの前で食事が無くなってしまったのです。あいやぁ~っですよ。

お腹をすかせたソリの様子を見て気の毒に思った係の女性が、チョコパイを1個渡してくれました。

大喜びのソリ。大事に大事に両手で持って、いざ、食べようとした時、近くの看板が風で倒れそうになってるのが目に留まりました。

一旦口に入れかけたチョコパイを、そっとベンチの上に置き、看板を直して戻ってきたら。

一人の男性がその上に座っちゃってた

 

ウジンでした。

でもね、髪はぼうぼう、ひげもじゃ姿のウジンしか見ていなかったので、さっぱりと髭を剃った男性がウジンだとは気付かないソリ。

ウジンも、ベンチの寸法を測るのに一生懸命で、話しかけてる相手がソリだとは気付かないんです。

泣きそうなほどに悔しがるソリを見て、初めて前夜会った女性だと気付いたウジンでした。

買って返そうとしたんだけど、これまたソリがいなくなっちゃった。

と言うのは、お金を落としたアジュンマを、追いかけて行ってしまったんです。

ソリ・・・ホント、一生懸命になると周囲の事が見えなくなるのは変わってないね。

 

アジュンマにお金を渡してソリは気付きました。ここはどこ?・・・って。

 

リン・キムと言う女性バイオリニストがいます。

ソウル音大の最年少教授に就任することが決まっているほどの実力者です。

昔、ソリをライバル視していたようです。これからどう関わってくるのでしょうか。

 

ソリは、リン・キムのポスターを見た時、思い出しました。

大切なバイオリンを仕舞っていた場所を。

で、またウジンたちの家を訪ねて行ったのです。探したいモノがあると。

丁度ウジンがシャワー中だったこともあって、チャンがこっそりと家に入れてくれました。

チャンが、ウジンの相手をしている間に姿が見えなくなったので、てっきり帰ったかと思いきや。なんと、ソリは隠し部屋の中で寝込んでしまっていたのです。

で、あまりにも空腹で深夜這い出てきたもんだから、ウジンたちは絶叫

 

ジェニファーに食事を出してもらって、生き帰った心地のソリでした。

差し出したパプリカを食べ始めたトック。

ウジンとチャンは驚きました。食欲が無くて心配のあまり、病院に連れて行ってたくらいですから。

「ペンは食欲が無い時は、パプリカなら食べます。」

ウジンは、ちょいと嫉妬の目で見てます。

 

階段下の隠し部屋、ウジンたちも知りませんでした。

ソリと家族しか知らない部屋なんです。

そこに、バイオリンもありました。引っ越しの日に撮った写真も。

 

食事が終わったら、出て行って下さい・・・と言うウジン。

まさか、こんな深夜に?・・・と、チャン。

ジェニファーも、危険だ・・・と言うし、ソリは縋る様な目で見るし・・・。

「先に上がるよ。」

と、ウジンは自室に上がって行きました。

あれは、許可したってことだとチャンは言いました。ウジンは口数が少ないから、自分が通訳するんだ・・・と。

本当に嬉しそうなソリでした。

 

ソリは、チャンに思い出を語りました。

自分がバイオリンを思いっきり弾けるようにと父親が建ててくれた家だと言いました。庭の木も、自分たちが植えた・・・と。

思い出が詰まっている家なのです。

彼女が14歳の時、トンネルの崩落事故で両親が亡くなり、それ以来、叔父夫婦とこの家で暮らし始めました。

 

そんな大切な家なのに、何故叔父さんが売ってしまったのか、ソリは気になっていました。

友達もいなくなって、全員この世から私の知ってる人が消えてしまった感じ・・・とソリ。

 

翌朝、ソリは家を出て行きました。

ジェニファーは食べるモノを持たせてくれました。

チャンは、このまま叔父さんが見つかるまでソリを家に居させてあげたいと思っていましたが、ウジンが嫌がるのでそれも出来ず。

「知り合いが皆消えてしまったって言ってたけど、一人いますよ、このボクが。」

チャンの言葉が、ソリにはとても温かく感じたでしょうね。

 

ところがその時、たくさんの不動産屋がどやどやと家に入ってきました。

なんと、管理が大変だからと、済州島にいるウジンの父親が売りに出そうとしたのです。その鑑定作業でした。

売らないで

必死にソリが頼みました。

でも、こればっかりは、ウジンの一存じゃ決められません。

 

揉めてる最中に、トックがソリを追って家の外に走りだしちゃった。

そこにバイクが突っ込んできたもんだから、ソリは見を呈してトックを守ったのです。

 

チャンは、必死にウジンを説得しました。

トックの命の恩人だし、この家が如何にソリにとって大切な場所かと言いました。

ウジンにその気はありません。

でも、トックのこともあるし、ソリの優しさや行くあてが無いということもあり、1カ月の期限を切って、ソリの同居を了承したのです。

 

高校生の時から、ソリに片思いしているキム・ヒョンテという医師がいます。

もしかしたら、ヒョンテがソリの入院費を支払い続けて来たのかしら?

3浪しても医大を目指し、やっと医者になったということです。それも、ソリのため?

先輩の海外出張を代わってあげ、その代わりに自分が勤務する大学病院に長期入院患者を一人受け入れてもらえるよう手をまわしてもらっていました。

やっと帰国した時、その先輩から、長期入院OKが下りそうだという連絡を受けました。

で、大喜びでソリの療養所に行ったのですが、ソリがいません。

意識が戻ってリハビリを始めたのに、居なくなってしまった・・・と看護師から聞きました。

行く場所は、家しかないと思ったのでしょう。

タクシーを飛ばしてソリの家・・・現在はウジンたちの家に向かいました。

 

え~っ一挙に、ヒョンテと再会するの

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『30だけど17です(原題)』視聴開始

2019-02-19 10:39:39 | 韓国ドラマのエトセトラ
30だけど17です OST (SBS Drama) CD+Booklet [韓国盤]
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Kakao M

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コン・ウジン=ヤン・セジョンssiは、高校生の時、一人の女子高生と出会いました。

出会ったと言うのは語弊があります。一方的にウジンが見かけて心惹かれたということです。

そして、その少女の絵を描き始めました。いつか手渡したいと思って。

ある日は右と左で違う靴を履いていたり、ある時は水をかけられても驚くだけで怒りもせず行ってしまったりする少女。

陸橋の上で、空に向かって何かをつかもうとしているのか、触れようとしているのか、手を伸ばしているのも見ました。

ところがこの時、たまたま友人の体操服を着ていたため、ウジンは間違って名前を覚えてしまうのです。

“ノ・スミ”・・・と。

でも、少女の本当の名前はウ・ソリ。バイオリンを習っていて、かなり注目されている存在でした。

名前を間違えて覚えてしまったことが、ウジンの人生を変えてしまうのです。

 

完成した絵を、ウジンは常に持ち歩いていたようです。

いつ、渡せる時が来ても良いように。

その時は突然来ました。

ある日、バスに乗っていると、その少女が突然話しかけて来たのです。

美術ホールに行くには、どこで降りれば良いのですか?・・・と。

あまりにも突然で、つい、しどろもどろになってしまったウジン。

二つのバス停を教えてあげました。少し前か、少し後・・・ってことです。

チャンスだと思いました。で、渡そうとしたんだけど、なかなか踏ん切りがつきません。勇気が出ないんです。

少女が一つ前のバス停で降りようとボタンを押したのに気がついたウジンは、意を決して近づいて言いました。

「ここじゃなく、次のバス停で降りてください。少しでも近いから。」

ボク、君を知ってます・・・と言って、絵を取りだそうとした時、ノ・スミと言う少女が乗って来たのです。

思わず慌ててそこのバス停で降りちゃった・・・

 

これが運命の分かれ道となってしまいました。

 

降りたものの、自分のバッグに少女がバッグに付けていた飾りが引っ掛かっている事に気がついたのです。

返さなきゃ・・・と駆け出しました。

雨の降り出した道を、必死になってバスを追いかけるウジン。

 

ところが、そのウジンの目の前で事故が起きたのです。

 

バスの前を走るトラックの荷台が荷崩れしちゃって、タイヤが落ちて来たのです。

大事故になってしまいました。

 

呆然とするウジン。

自分が、一つ先のバス停の方が良いと言ったがために、少女は事故に巻き込まれてしまったのですから。

呆然と見上げるビルの電光掲示板が事故のニュースを報道し、死亡者の名前が挙がっていました。

“ノ・スミ”・・・と。

自分は少女を殺してしまった・・・。

この衝撃は、ウジンの人生を変えてしまったようです。

 

そして13年後。

ウジンは美術デザイナーとなっていました。

 

少女は・・・ウ・ソリは、13年もの間、眠り続けていました。

療養病院に入院しているのですが、家族の誰も面会に来ていない様子です。費用は匿名で振り込まれているようで。

たまに、男性が様子を見に来ているようですが、その人が支払っているようではないと看護師は言っています。

 

そして、ある朝、突然ソリは目が醒めたのです。

意識ははっきりし、記憶も正常でした。でも、眠っていたため、時間の観念がずれています。

事故は昨日起ったと思ったのです。まさか、13年も前の事だとは思いもよりませんでした。

ただ、鏡に映る女性がじっと自分を見つめているのが気になりました。見知らぬ女性です。

 

13年もの間ずっと眠り続けていたと聞かされたソリ。見知らぬ女性は、30歳になった自分だと知ったのです。

ショックでした。

叔父たちはどうして来てくれないんだろう。一緒にバスに乗っていたスミはどーなったんだろう・・・。

看護師たちは、ソリの精神的打撃を考慮して、本当の事を話せませんでした。

 

17歳だったソリは、30歳の自分を想像することが出来ませんでした。その頃自分がどこで何をしているのか、想像が出来ないほど先のことだったのです。

なのに、17歳の心のまま、自分は既に30歳になってしまってるわけで。

18歳の自分も、20歳の自分も経験しないまま、突然30歳の大人になってしまったわけで・・・。

悔しくて、嫌でした。泣けました。ただただ泣けました。

 

ウジンは、世界を放浪するなどという自由人な生き方をしています。愛犬トックだけを連れて。

デザイン事務所の代表カン・ヒスからは、早く戻れと言われてますが、気に留めないウジンでした。

でも、姉ヒョンジョンから、しばらくアフリカに医療奉仕に行くから息子のチャンの面倒を見るよう言われ、渋々帰国することに。

ウジンはチャン=アン・ヒョソプssiのことを我が子のように可愛がっているようです。

と言っても、チャンも既に高校生なんですけどね。

 

ウジンは、見た物何でもその寸法を測ってしまうという特技・・・いえ、習性があります。

だから、変人扱いされる事も多々。でも、本人は全く気にしていません。

と言うか、他人の思惑、視線など、一切気にしないようシャットアウトしていると言えます。最低限の人としか関わらないのです。

だから、ヒョンジョンから、チャンと暮らすために家政婦を雇ったと言われた時も、本当は拒否したかったのですが、生活する上で必要だと言われ、これまた渋々了承した次第です。

この家政婦=イェ・ジウォンさんが、ジェニファーと呼んでください・・・なんて言う変わり者

ただ、とーっても博識なんです

 

ソリは、リハビリに励む毎日でした。

眠り続けた身体は、固まっていて、普通に歩くことすら困難な状態でした。

リハビリも辛いけど、何より叔父たちとスミの情報がまるで入ってこない事が不安でたまりませんでした。

それに、変わってしまった自分の姿に慣れるのも至難の業です。

 

叔父たちのことをしつこく聞き回るソリを、次第に看護師たちが避けるようになってしまいました。

答えられませんもんね。

そしたら、ソリも次第に不安になって来たのです。療養所に居る人たちは、家族から見捨てられた人が多いと耳にしましたし。

で、ある日、療養所に慰問に来た舞踊団のトラックにこっそりと乗り込んで、抜け出してしまったのです。

舞踊団の次の行き先が、自分の住んでいた地域だと聞いたのでね。自分で調べようと思ったのです。

 

浦島太郎状態になってしまったソリ。

見るモノ聞くモノ、全てが知らないモノばかりでした。街の外観も一変していました。

それでも、やっとのことで住んでいた家を発見。

呼び鈴を押したら、出たのはジェニファー。

ウジンから、甥っ子が来る事になっていると聞いていたので、

「叔父さんに会いに来た。」

と、ソリから言われると、信じて家に招き入れてしまいましたよ。

でも、トックがソリに駆け寄ったのを見て、疑いを抱く事はありませんでした。

 

トック・・・ソリが飼っていた犬だったんですね。

覚えてますよね、犬って。本当に律義と言うか、賢いと言うか、健気と言うか

 

すっかり変わってしまったけど、ペンがいるから、私の家に間違いないわ・・・とソリ。

トックの名前、本当はペンだったのね。

ほっとしたソリは、その場で眠りこんでしまいました。

そしたらなんとジェニファー、ソリをお姫様だっこしてニ階まで運んじゃったじゃありませんか

博識なだけじゃなく、怪力なのね

 

ウジンが帰宅しました。

寝てると聞いて、昔やってたやり方で起こそうと思いましてね、そっと近づき、ほっぺにちゅ~っ・・・いえ、息を吹きかけましたよ。

ぶーっと

 

パニックですよ。

ソリも、ウジンも、そして丁度帰宅したチャンも

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「30だけど17です(原題)」あらすじ

2019-02-19 08:07:36 |   ★「さ」行
30だけど17です OST (SBS Drama) CD+Booklet [韓国盤]
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Kakao M

シン・へソンさん、ヤン・セジョンssi、アン・ヒョソプssi出演のラブコメ。

ずーっと見たかった作品です。シャロンにダビングをお願いしました

どうしてもへソンさんの方が年上に見えるので、調べてみると、へソンさん1989年生まれ。セジョンssiは1992年生まれ。やっぱりへソンさんが3歳年上ですね。

私の中では、シリアスな表情が印象的なセジョンssi。ちょいとコメディタッチなこの作品で、どのような姿を見せてくれるのか、楽しみです。

 

          1話まで  2話まで  3話まで  4話まで  5話まで  6話まで  7話まで  8話まで

          9話まで  10話まで  11話まで  12話まで  13話まで  14話まで  15話まで  16話(最終話)まで

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『詩を忘れたあなたに(原題)』7話まで

2019-02-18 15:20:50 | 韓国ドラマのエトセトラ
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第7話は『コオロギと私』と言うタイトル。

 

リハビリ室にドバイからのVIPが来ました。ジェウクの治療を受けたいんだそうで。

皆、改めてジェウクの知名度の高さを思い知りました。

ボヨンも、いっそう憧れのこもった視線を送っています。それを、ミノは不機嫌そうに見てるんです。

そんなに好きか?・・・とボヨンに聞いたら、

うん・・・と可愛い笑顔で頷き、

「こんなに人を好きになったのは初めて。」

とおっしゃる

嘘付くな、俺にもそう言ったろ・・・とミノ。

そして、ジェウクに対する態度が、昔自分にしたのとまるで同じだと指摘しました。

「常習犯だな。愛の前科2犯。」

イェ先生には絶対に話さないで・・・とボヨンは言いました。

 

ミノは、ボヨンは男から見たら何の魅力も無い女だ・・・と言い切りました。

だから、ジェウクが好きになる可能性はゼロだ・・・なんてね。

ところが、その直後、先だっての病院のサプライズイベントの動画を見た知り合いが、ボヨンを気に入ったようだとパク・シウォンが言ったのです。

ほら~っ、これでも持てないって?・・・てな感じでミノを見たボヨンですが、又その直後に人違いだったって事が分かっちゃって、恥をかくことに。

そしたら今度は、治療に来たドバイの富豪がボヨンに一目ぼれしたと言って来たんですよ。

ヤン室長を通じて、食事でも・・・というお誘いまで。

ボヨン、戸惑いながらも、ミノに、胸を張りましたよ。

周囲の同僚たちも、行く末は石油王夫人だ・・・なんてからかいました。

でもね、ボヨンは、そんな気持ちは全く無いとジェウクに言いたくてね。誤解されたくないからです。

で、ジェウクにわざわざそんな気は無い・・・なんて言ったのですが、これまたすぐに人違いだと分かっちゃって・・・。

アラブの富豪が一目ぼれしたのは、ユンジュでした。

 

相次ぐ誤解に・・・まぁ、ボヨンの所為じゃありませんが。ボヨンはすっかり意気消沈。

ジェウクに対しても恥ずかしくてたまりません。

 

ところがね、ジェウク、本当に鈍いんです。

ボヨンがちらちら自分を見つめてる事に気がついたんだけど、それは自分に治療法を教わりたいからじゃないのか?・・・と思うんですね。

そんなわけないじゃん

で、今度自分が主催する講義の受講を勧めましたよ。おいおい・・・

 

ジェウクと顔を合わすのが恥ずかしいボヨンは、またこそこそと視線を避けてしまいました。

図書館で偶然会ったジェウクは、その理由を問いただしました。

私に一目ぼれしたという言葉を信じるなんて恥ずかしくて・・・とボヨン。

「何故?一目ぼれされて当然だと思います。私は納得しました。ウ先生はステキな人です。」

・・・ですよね、誰もが。

ジェウクは、意図せずに女性の心をわしづかみにしてしまう能力を持ってるようです。

真っ直ぐに見詰められてそんな言葉を言われたら、ボヨンじゃなくても小躍りしますわ

 

ところで、ユンジュの元夫・・・ですよね、スーパーで会ったあの男性は。

いえ、会ったのではなく、一方的にユンジュを見つけたあの男性です。

別れた理由は何?

 

『コオロギと私 ユン・ドンジュ作』

“コオロギと私と 芝生の上で話した。ころころ ころころ ころころ 二人だけの秘密にしようと約束した。ころころ ころころ ころころ コオロギと私と月の明るい晩に話した”

この詩を気に入ったボヨンは、ジェウクにメールで送りました。

まだ病院で仕事をしていたジェウク。癒されました。

“いつも素敵な詩をありがとう”

そんな返信だけで、ボヨンは幸せでした。

 

デバンは、放射線治療をするにあたって、下着を脱いで検査着に着替えてくださいと女性の患者に言いました。

いつもの、それも規則に従っての正当な指示です。

ところが、女性患者が要らぬ誤解をして、セクハラだと大騒ぎし始めたんです。

大ごとには成りませんでしたが、デバンは突然の言いがかりに混乱し、反論をする事ができなかったのを、ずーっと後悔し続けていました。それを聞かされるジュヨンは、またいつもの事かとうんざり。

でもね、デバンだけじゃなく、こう言う事は実際に多く起ることのようです。

デバンは、今後同じような事が起った時のために、対策マニュアルを作りはじめました。

こういうところが、さりげなくリアルな作りになってますね、この作品は。

 

休日に、ボヨンはミノと共にジェウクの手伝いをすることになりました。

発表用の動画の患者役と撮影役をしてほしいと頼まれたのです。

オシャレして出て来たボヨンを見て、ミノは一瞬見とれてしまいました。冗談じゃなく、本気でドキッとしたと言いました。

でもね、酷い恰好だから・・・なんて言い繕いましたよ。本当は可愛くて見とれたのに・・・。

 

ボヨンが患者役、ミノが撮影役になりました。

でもね、ミノはジェウクとボヨンの姿をみていられなくなりました。だって、ボヨンがあまりにも嬉しそうなんですもん。

つい、文句を言ってダメ出しし、二人の間に割って入りましたよ。ま、要するに嫉妬ですな。

 

ジェウクは、二人をお礼に・・・と“ユン・ドンジュ文学館”に誘いました。

ボヨンがくれた詩が気に入ったからでしょう。そして、ボヨンが好きな詩人だと思ったからでしょうね。

 

その後も、ミノは、ジェウクがボヨンを嫌になるようにあれこれ失態をばらすんですよ。

ところが、そのどれもが逆効果。

と言うか、ジェウクが普通の人と感じ方が違うってことなんでしょう。

ボヨンのみっともない写真を見ても、失望するどころか、嬉しそうに笑うんです。可愛い・・・と言って。

「悲しい事があったら、これを見ます。」

ってね。

また、泣き虫過ぎるとミノが言うと、羨ましいとジェウクは言いました。

「自分は感情が枯れているのか、泣けません。思い切り泣けば気が晴れる筈。涙もろいのは長所です。」

ボヨンは、ますます惹かれて行き、ミノは悶々とするばかり。

本当に付き合ってしまうんじゃないか?・・・とミノは気が気じゃありません。

 

『嫉妬 チョン・ホスン作』

“秋の日の小雨が落ち葉だけを愛する。私はあまりに嫉妬して小雨が止むまで落ち葉の上を転げ回った”

なんていうタイムリーな詩の朗読が帰りの車の中に流れました。

 

自棄になったミノは、3人で食事する時、ワインを飲み過ぎてすっかり酔っ払ってしまいました。

そこで、とうとう秘密にしてた学生時代の思い出を喋ってしまったのです。

ボヨンがミノを好きで告白して、詩を毎日贈って来た・・・なんてね。

ジェウクも、気まずい表情でした。

 

そのまま別れたんですが。

ボヨンは激怒し、ミノに怒りをぶつけました。

言わないでって言ったじゃない・・・と。

「言っただろ。イェ・ジェウクを好きになるな。」

突然、ミノがボヨンを抱きしめました。

きゃぁ~っ

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「TSUTAYAアジアMAGAZINE 2019 3月号」

2019-02-18 14:02:24 | 番組放送予定、DVD等発売レンタル予定

今回は、出足早かったみたいですよ、あたくし

棚に置かれたばかりと思しき恒例のフリーペーパー

一冊抜こうとしたら、きっつきつに詰められてて、何冊も一緒に抜けてしまいましたよ。

勿論、せっせと元に戻しておきましたよ

 

今月のイチオシ!

「リターンー真相ー」・・・3/2レンタル開始

リターンー真相ー DVD-BOX1
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Happinet

 

俳優“今コレ”!パク・ヒョンシク特集

「SUITS/スーツ~運命の選択~」・・・3/2レンタル開始

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「ブラック~恋する死神~」・・・3/2レンタル開始

ブラック~恋する死神~ DVD-SET1
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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

イベントレポート

・<オクニョ 運命の女(ひと)>主演コ・ス ファンミーティング2018

 

その他レンタル情報

「アバウトタイム~止めたい時間~」<スペシャルエディション版>・・・3/2レンタル開始

「私が恋した男オ・ス」・・・3/2レンタル開始

「素晴らしき、私の人生」・・・3/2レンタル開始

「前世の敵~愛して許して~」・・・3/13レンタル開始

「スウィングダラーズ」・・・3/6レンタル開始

「七年の夜」・・・3/6レンタル開始

「復讐のトリック」・・・2/20レンタル開始

「それから」・・・3/6レンタル開始

「夜の浜辺でひとり」・・・3/6レンタル開始

「正しい日 間違えた日」・・・3/6レンタル開始

「クレアのカメラ」・・・3/6レンタル開始

「ラブ♡セラピー A POEM A DAY」・・・4/2レンタル開始 ブログでの記事は、こちらから。

「時間が止まるその時」・・・4/3レンタル開始

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『詩を忘れたあなたに(原題)』6話まで

2019-02-18 11:28:51 | 韓国ドラマのエトセトラ
ラブ・セラピー A POEM A DAY DVD‐BOX2
クリエーター情報なし
Happinet

レビュー一覧は、こちらから。

今話のタイトルは、『家族』。

 

つい、ジェウクからのメールを読んでしまったミノ。

ボヨンが詩集をジェウクにプレゼントした事を知りました。

昔、自分にも詩を毎日のように贈ってきたボヨン。好きだからというのが、その理由だと知ってるミノは、ジェウクへの想いを確信しました。

で、すぐにボヨンに確認しましたよ。

ボヨンは否定しませんでした。

ミノは、ジェウクは不倫したと言う噂があることを持ち出し、そんな男に恋してどーすると言いました。

でも、ボヨンはそれが嘘だと言いました。そして、雲の上の存在だから、好きになっちゃいけないと思ってると答えたのです。

知らないフリをしてと言ったのに、ミノ、すぐにキム・ナムとジュヨンに話しちゃったよ。

 

ショックなのか?・・・と聞かれ、自分を好きじゃ無くて本当に良かったと答えたミノ。

本心とは思えませんけどね。まだ自分でも気づいてないんです。

 

ジュヨンは、ある日、上司から新しく導入された機器の使い方を聞かれました。

どんどん新しくなる医療機器の使用方法を、なかなか覚えられないと上司は言いました。

上司の癖にそんな事も分からないのか・・・と、ジュヨンは幻滅してしまいました。

でも、自分の父親が、同じような悩みを持っていて、それが理由で退職してしまったことを知った時、初めて自分が間違っていたと分かるのです。ジュヨン父は、彼にとって目標でした。そんな父でさえ・・・と分かったのです。

それまでは尊敬しているがゆえ、近づきにくく、距離を置いていた父親に優しくなれたジュヨンでした。

 

相変わらずジェウクはマイペースで仕事をしています。

有名な選手が来たと言って騒ぎ、写真でも・・・とはしゃぐヤン室長に忠告しますし、知り合いを優先しようとすることも注意しました。

彼の忠告は全て真っ当な事です。

だから、周囲は何も言い返せないんですね。ストレスがたまるヤン室長でした。

だけど、ヤン室長が今あるのは、ジェウクのお陰なんです。ジェウクを雇うに当たり、ヤン室長を追い出そうと院長が言うのを止めたのは、ジェウクだったんです。

 

ボヨンは、何かにつけてジェウクに親切にすると言うか、優遇すると言うか・・・。

知ってる人が見たら、一目瞭然な態度です。ミノとキム・ナムは呆れて見てます。ジェウクが鈍感なだけですな。

ボヨンのしてる事が、昔全部自分にしてくれた事と被る事に気づいたミノ。

やってる事は何時まで経っても変わらないな・・・といっそう呆れるのですが。

ボヨンとの思い出をこれほど覚えているのも、不思議だと気付かないのかい?ミノやぁ

キム・ナムから、そこを指摘され、関心があったからじゃなく、ぞっとする思い出だから覚えているんだと言いましたよ。

違うとおもうよ~っ

 

ミノに母から電話が入りました。

ホテルで食事をしようと言うのです。

その日は、ミノの誕生日でした。大喜びのミノです。

丁度、実家に帰ろうとしていたボヨンは、ミノの車に同乗させてもらう事にしました。

ボヨンは母が体調を崩している事が気になっていたのです。

 

手土産を持って行こうと考えたボヨン。所持金が心もとないので、ユンジュにお金を借りようとしました。

ところが、ユンジュも持ってなくて・・・。

仕方なく、たまたま通りかかったジェウクから借りる事に。ボヨンは恥ずかしくてたまりませんでした。

「忠告します。私と距離を置かないように。私に頼っていいんです。」

真顔でそう言うジェウク。ボヨン、又勘違いしそうな自分を必死に律しました。

 

ところがですよ。なんと、ミノの誕生日のお祝いではなく、兄の論文がアメリカの有名な学会誌に掲載される事が決まったことのお祝いだったのです。

ミノの誕生日だなんてこと、両親も兄も覚えていませんでした。

流石にショックを受けたミノは、席を立ちました。

昔から、優秀な兄と比較され、全く気に止められない環境にあったミノ。慣れていた筈でしたが、やはり誕生日は別でした。

泣けて来ました。

 

『家族 チェ・ボミョン作』

“辛い時辛いと言えなければ家族では無い。嬉しい時嬉しいと言えなければ家族ではない。甘く柔らかいアイスクリームだけでは家族にはなれない。痛みと喜びと愛を分かち合って、祈る気持ちで互いのことを思いやれる時、ようやく家族になれるのだ。悲しい時、悲しみを隠すことなく共に泣く事ができてこそ家族だ。嬉しい時喜びを隠すことなく共に喜ぶことができてこそ家族だ。離れていても、共にいるように感じてこそ家族なのだ”

 

ボヨンは、母の様子を見てほっとしました。大したことでは無かったのです。

相変わらず脛をかじってるばかりの弟に文句を言いながらも、心温まる時間を過ごしました。

一緒に食事をして帰る途中で、コンビニにいるミノを見つけたボヨン。

ミノは嘘がつけませんでした。事情を正直に話しました。少しは気が楽になったかな?

何の苦労も知らずに育ってきたおぼっちゃまだと思っていたミノに、そんな悩みがあるとは・・・とボヨンは意外でした。またまた泣き虫ボヨンは涙がこぼれてきました。

ボヨンは、サービスエリアでミノにご馳走しました。誕生日だと聞いてましたからね。

ワッフルでケーキも作ってくれたボヨン。

昔も、同じ事があった・・・とミノは思い出しました。ボヨンの優しさが沁みて来ました。

本当に良かったのか?ボヨンが自分を好きでなくて・・・とミノは思いました。

良くないでしょ、ミノやぁ。

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『詩を忘れたあなたに(原題)』5話まで

2019-02-18 10:00:08 | 韓国ドラマのエトセトラ
ラブ・セラピー A POEM A DAY DVD‐BOX1
クリエーター情報なし
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レビュー一覧は、こちらから。

今話のタイトルは、“愛されなくてもいい”。切ないタイトルです。

 

下宿先を出て行かざるを得なくなったキム・ナム。所持金もあまりないため、新しい下宿を見つける事も出来ません。

仕方なく、病院の治療室に寝泊まりしていました。

でもある日、とうとう見つかっちゃって。

ボヨンが、寄宿舎に入る事は出来ないのだろうかとヤン室長に聞きました。でも、職員用だから・・・と躊躇するヤン室長。

ジェウクが院長に掛け合うと言ってくれて、結局、入居する事ができるようになりました。

皆ほっとしました。

 

ユンジュは、ボヨンの事を何かとフォローするような言動をとるジェウクは、きっとボヨンに気があるに違いないと、ボヨンをはやしたてました。

期待しちゃいけないとボヨンも思ってますが、そう言われるとまんざらじゃ無い気もしてね。

つい、うきうきとしてしまうし、ジェウクとの関係を妄想してしまうんです。

この妄想が、笑えましてね。恋に恋する年頃の女の子が夢見そうなモノなんですよ。

ユンジュときゃいきゃい言い合うのも、なんだか分かる~っ・・・と思ってしまった昔女の子のアジュンマです

 

ここで紹介される詩は『愛と幸せ チョン・ヨンボク作』。

“あなたを愛している私は幸せだ。幸せな心であなたを更に愛する。愛することで私の幸せも育まれていく。愛する人よ。幸せすぎて怖い。胸いっぱいの幸せを抑えながらあなたを愛している私は幸せだ”

まさに、この時のボヨンの心境でしょう。

 

ジェヨンの前に、元恋人の女性が現れました。

復縁を望みますが、ジェウクにはその気は全然無いみたい。

元恋人を演じているのは、イ・ヒジンさん。「馬医」で、清国皇帝の側室を演じていた方ですね。

 

パク・シウォン医学療法士の子供の1歳記念のお祝いの会が開かれました。

ボヨンたち同僚も皆出席してお祝いしました。

ジェウクは用事があるからと欠席の意志を示していたのですが、用事が早く終わったので・・・と途中で現れました。

ユンジュは、ボヨンに会いたいからだ・・・とまたボヨンをからかいました。

で、いい機会だから、そのあたりのことをジェウクに聞いてみる・・・と言いだしました。

さりげなく、同僚を紹介しましょうかとジェウクに言いましたら、ジェウクはきっぱりと結構ですよ断りました。

これは想定内の返答です。

で、ユンジュは、誰か好きな人でも?・・・と核心に触れる質問をしました。そしたら、

「医療従事者とは交際したくないんです。特に同じ病院の人とは。」

と、言うじゃありませんか。完全に思惑は外れてしまったってことです。

期待していなかったと言えば嘘になるボヨン。流石にショックを受けました。

 

その理由を、インターンの女性が噂に聞いて知っていました。

前の職場の大学病院で医療事故が起り、医師が告訴されました。その裁判で、ジェウクは患者側に立った証言をしたのです。

隠そうとする病院側とは対立する証言でした。そのことで、病院内では孤立する状況となってしまったのです。

ジェウクは恋人である同僚女性のお陰で耐えられていたのですが、その女性には他に男性がいたのです。よりによって、その男性と言うのが、医療事故で敵対した医師だったのです。

大学病院を辞めて、この病院に来た理由は、それだったのです。なのに、不倫だと根も葉もない噂を立てられてしまったわけで。医療従事者との関わりを拒否する理由も分かると、皆思いました。

 

『冗談 イ・ムンジェ作』

“美しいものに出会った時、今、傍にいてほしいと思う相手がいるならば、あなたは恋をしている。趣深い風景や美味しい料理の前で何も考えない人。その人は強い心の持ち主か或いは寂しい人だ。鐘の音を遠くに届けるために鐘は己を強く打たせる”

 

ボヨンは、ショックを受けた自分に戸惑っていました。

本当にジェウクを好きになりかけていたのかと思いました。単に浮ついていただけじゃなかったのか?・・・と。

鬱々としていた時、偶然ミノと会ったので、ミノとキム・ナム、そしてジュヨンとお酒を飲む事になりました。

思いっきり酔っ払ってしまったボヨン。

好きになったらダメな人に惹かれ始めてるの~っと、大騒ぎ。

ミノは驚きました。自分の事だ・・・と思っちゃったから。

昔の経緯があるから、ミノは常々俺を好きになるなと、ボヨンに言い続けていました。冗談半分だったんだと思いますが、まさか、本当だったなんて・・・ってことです。

 

ボヨンはそれ以来、ジェウクと距離を置くようにしました。

嫌な思いをさせちゃいけないと思ったのです。

ジェウクは、急によそよそしい態度を取りはじめたボヨンに、すぐに気付きました。

だからと言って問い詰めるなんてことはしません。ただ、ボヨンに目が行くんですよね、ジェウク。

ボヨンがねん挫したのにも、すぐに気付きましたしね。

優しく手当てしてくれるジェウクを見つめるボヨン。想いを必死に抑えました。

 

ある時、ボヨンは女性患者がある男性の面会を拒否し続けている事を知りました。

男性が一方的に言い寄っていると勘違いしたボヨンは、男性にそれとなく注意しました。でも、二人は結婚を約束した恋人同士だったのです。

事故で両足が動かなくなってしまった女性は、足手まといになるからと、男性から離れようとしていたのです。

男性の気持ちが変わらない事を知ったボヨンは、プロポーズイベントをこっそり企画。病院のイベントの中に組み入れました。

その企画は大成功。二人は結婚することになりました。

 

想いを諦めなかった男性。ボヨンも見返りを期待することなく、ジェウクを愛そうと思いました。

そして、ジェウクに詩集をプレゼントしたのです。

ジェウクは少し戸惑いました。最近のボヨンのよそよそしい態度は、自分に何か腹を立てているからだと考えていたからです。

「不思議とウ先生のことはすごく気になります。私はウ先生を頼りにしているようです。」

怒っているのではなく、先生に向きあう自信が無かったんです・・・とボヨンは言いました。そして、もう逃げるのは止めました・・・と。

好き・・・ではなく、頼りにしていると言ってくれただけで今のボヨンは満足でした。

 

渡した詩集の中の一編が『愛されなくてもいい イ・ジョンハ作』。

“あなたに愛されなくてもいい。冷たい雨にぬれても若葉は芽生え、雲に隠れても星は浮かぶ。あなたに手を差し出されなくてもいい。言葉も交わせないのに落ち葉のように燃え上がる私は一人で熱烈に愛して私一人の愛を育めばいい。あなたが私を愛してくれなくてもいい”

 

ところで、デバンとユンジュが元夫婦かと思ったのは、私だけじゃなかったようで。

パク・シウォンも様々な状況からそう推察しました。彼の凄いところは、すぐに確認に走ることです。

結局、それはみごと外れ。昔、ユンジュがデバンに別の女性を紹介し、交際も順調に行っていたのに、やはりデバンの優柔不断に腹を立てた女性が、別れを切り出したって事でした。

それ以来、二人は気まずい関係になっているのです。

 

ある日、ミノは、ボヨンが忘れて行った携帯に、ジェウクからのメールが届いたのに気付き、つい、見ちゃったことから、自分が誤解していた事を知りました。

ボヨンが好きなのは、自分じゃなく、ジェウクだ・・・ってね。

ちょっとショックかな?ミノは。

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『君も人間か?(原題)』完観

2019-02-17 15:12:46 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

ローラは、本当の息子シンと会えたら、シンⅢは壊してしまわないといけないと思っていました。

でも、シンⅢはロボットではなく、やはり彼女にとっては息子だということに気づいたのです。いくら気持ちを整理し、冷酷になろうとしても、その思いは消す事が出来ませんでした。

シンが母親のローラの愛情を信じられないことから、シンⅢを消したいと本気で憎むのを知ると、シンもシンⅢも救わなければいけないと思うようになりました。それが、シンを一人ぼっちにし、シンⅢを作ってしまった自分の責任だと思ったのでしょう。

だから、万が一のために、キルスイッチを止めるため装置を作ろうとしたのです。

シンⅢの後頭部に入れたチップはそれでした。ただ、時間が足りなくて未完成だったのです。

 

シンⅢは、ローラを殺害した容疑者として指名手配となりました。

ソボンはシンⅢを連れて逃げました。

 

現場を離れていたシンは、ソ専務からの連絡で母親の死を知りました。

シンⅢが殺したと言われましたが、それはシンの頭に入らなかったようです。ローラが死んだ事を受け止めるだけで精一杯だったのです。

ヨンフンと遺体安置所に行ったものの、顔を見ることはできませんでした。

自分が殺した・・・と思いました。

後悔しても後悔しても、もう母は戻って来ません。

 

世間は、やはりロボットは・・・と一斉にシンⅢを非難しました。

会社でも、代理人であるヨンフンに責任を追及し始めました。

ソ専務なんぞ、もう天下を取った態度です。

 

イェナは、ローラの死を知り、すぐに父ソ専務を疑いました。

自分を海外に行かせようとするのも疑念を抱く理由の一つでした。で、密かに携帯を父の部屋に設置したのです。

それに録音されていたのは、秘書とソ専務との会話。

ローラを殺した事、次に狙うのはシンだと言う事を、得意げに話す声が録音されていました。

 

シンⅢは、呆然としていました。

彼の目には、ローラの死の瞬間が記録されていました。それを何度も再生してしまうシンⅢ。

人間のように泣きたいと思いました。

そんなシンⅢの傍に、ずっとソボンはついていました。

そっと抱きしめてあげました。心が泣いているのを知っていますから。

 

キルスイッチがまた動き始めました。やはりローラのチップは未完成だったのです。

デービッドにそれを報告しました。

すぐに来い、確認するから・・・とデービッド。

でもね、シンⅢにはもっと大事な事があったのです。シンにローラの最期の言葉を伝えることでした。

 

ところが、シンがソ専務に拉致されてしまったのです。

約束の場所で待つシンⅢに、ヨンフンから連絡が入りました。シンが拉致された・・・と。

先に修理してからと言うソボンの意見を押さえて、シンⅢはシンの元に行こうとしました。

じゃぁ、私は?・・・とソボン。

離れ離れのまま、タイムリミットを迎えたら、私はどうすればいいの?・・・と。

シンⅢは、ソボンを抱きしめました。

「母さんが死んだ時僕は何も出来なかった。人間シンが死んだら、僕はその記憶を消せない。人間を助けるのが仕事だ。ロボットの仕事をさせてくれ。」

嫌よ・・・とソボン。

「すぐ戻る、僕は君のロボットだから。」

でも、ソボンは離れませんでした。一緒に行くと言いました。

 

ヨンフンは、ローラ殺害教唆の疑いをかけられ、警察に連行されました。

もち、ソ専務の仕業です。

でもね、ここでイェナが。例の自白の録音を警察に提出したのです。

すぐに釈放されました。

そして、シンⅢにシンの拉致を連絡したのです。

 

ソ専務がシンを殺そうとした瞬間、シンⅢが助けに来ました。あっという間に、ソ専務を投げ飛ばしましたよ。

何故来た?・・・と問うシンに、シンⅢは、ローラの最期の言葉を伝えました。

また一人にさせてごめん・・・と言う。

シンの手頸にバッテリーの時計をつけさせ、自分のフリをしてソボンと共に先に逃がしたシンⅢ。

「母さんの死は、お前の所為じゃ無い。俺が招いた事だ。勘違いするな。」

と、シンは言いました。

有難う、シン・・・とシンⅢは言いました。

 

シンⅢも、一緒に逃げれば良いのに・・・と思ったのは私だけじゃないでしょうね。

シンⅢは、どーしてもソ専務に約束させたかったのです。もう人を狙うんじゃないと。

でもねぁ、改心するような輩じゃないよ、あの人は。

で、そのまま帰る事が出来れば良かったんだけど、タイムリミットが迫って来ちゃって、徐々に体力が落ちて来てしまったのです。

それでも必死にソボンの居場所を確認し、ソボンの元に走りました。

ところが、途中でソ専務の手下に見つかってしまって・・・。

結局、ソ専務に銃で撃たれて・・・それも何発も撃たれて、海に落ちちゃったーっ

ソボンの目の前で

泣いたわ~っ、ホント

 

沈んで行くシンⅢ。

それと共に、彼の頭脳だと言っていた会社のスパコン(?)は、一斉に電源が落ちました。

シンⅢの視界が真っ暗になりました。

 

でもね、1年後、シンⅢは復活し、ソボンの元に戻って来るのです。

デービッドが修復してくれたようです。

その費用はシンが出しました。会社は、ヨンフンが会長となって率いています。

 

シンⅢの能力は殆ど失われてしまったようです。

でも、人間に近くなっただけだとソボンは言いました。

 

ハッピーエンドです。

 

「ロボットじゃ無い」は、人間同士のラブストーリーでしたが、この作品はロボットと人間のラブストーリー。

ラストをどうまとめるのか、読めない作品でしたが、ラストは納得しました。勿論、突っ込みどころもありましたけどね。

ソ・ガンジュンssiの頑張りが目立つ作品です。

コン・スンヨンさん、これまで脇役が殆どでしたが、これで注目されるんじゃないでしょうか。

私は、「ロボットじゃ~」より、この作品の方が好きです。

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『君も人間か?(原題)』17話まで

2019-02-17 14:17:50 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

シンⅢは、シンに何度も言っていました。

どちらかが本物で、もう一方が偽物なんてことはないと。人間シンは人間シンという本物で、自分はシンⅢという本物なんだと。

だから、もう人間のフリをするのではなく、ロボットのシンⅢとして生きて行こうと。

 

既に、ヒドンは幼い子供の直感で普通の人間じゃないと感じていたし、社員の中でも、違和感を感じて人間シンとは別人だと感じていた人もいました。

そういう人たちに先にカミングアウトしたシンⅢは、堂々と株主総会に姿を現したのです。

「こんにちは。メディカーを開発したAIロボットナム・シンⅢです。」

 

既に、チョ記者を通じてマスコミにもこの情報は発信されていました。

これまでシンⅢが行った様々な人助けを合わせて報道したことで、超人的な活躍の理由が明らかになったのです。

 

ナム会長とシンの間で交わされていた株式譲渡の契約は破棄されていて、株は全てヨンフンに譲渡するという新しい契約書が交わされていました。

その場でホヨンも自分の株をヨンフンに譲渡すると発言。

シンは、ヨンフンがこんな形で自分を裏切るなんて、思ってもみませんでしたから、大きなショックを受けました。

ソ専務は、打つ手がありません。

 

「ナム・シンⅢをCEOとするというのが条件です。僕は代理人で経営はナム・シンⅢに任せます。」

シンはショックで倒れそうになりました。

イェナが、抱き抱えて壇上から降りて行きました。

 

株主たちは流石に驚きました。

ロボットに会社経営ができるのか・・・という抗議の意見も出ました。

でも、方針等の意見を聞いてからと言うのが大勢を占めたことから、シンⅢはナム会長が構想した“Мシティ”についての説明をしました。

「AIは人間より優れた能力を持ってはいますが、人間を攻撃しません。人の能力を補い、人の感情を学ぶ。Мシティとは人間と僕が共存する都市です。」

拍手が起りました。

シンⅢは受け入れられたのです。

上手く行き過ぎの感はありますが・・・。

 

シンは、ヨンフンを殴りました。

でも、ヨンフンはシンを無視しました。

もっとショックでした。

でもね、ヨンフンはシンを昔のシンに戻したかったのです。本来の自分の姿がどうだったのか、自分自身で気づいてほしかったのです。だから、荒療治と言える方法を取ったのです。

決して欲に目がくらんだというわけじゃないのです。

 

シンⅢは、人間のフリをしたり嘘をつかなくて良くなり、ほっとしています。

でも、一方でソボンが心配でした。

やはり、ロボットと親しいなんて、奇異な目で見られるでしょうからね。

「自分の気持ちは誤魔化したく無い。」

ソボンは、外では距離を置こうというシンⅢの提案を拒否しました。

「君のロボットでいられて良かった。」

シンⅢは言いました。

あのまま操られていたら、いつか人に危害を加えていたかもしれない。でも、ソボンが傍にいてくれたから本来の自分を守ることができた・・・とね。

僕は君のロボットだ。

 

ソ専務は解任されました。クビというわけじゃないのね。

でもまだ諦めたわけじゃないんですよ、これが。

 

ローラは、シンの傍についています。でも、シンは心を閉ざしたままです。

一緒にチェコで暮らそうと言いましたが、拒否されてしまいました。

ローラは、シンとシンⅢとは同じ場所で生きて行くことは無理だと思っています。だから今度はシンⅢにデービッドとチェコに行ってもらえないかと言いだしましたよ。

でも、シンⅢも断りました。

人を傷つけてでも守るべきものがあると分かったから・・・と。

ローラはとうとう打ち明けました。キルスイッチのことを。

「ごめん。酷い母親ね。」

「大丈夫だよ。母さんは大切な人を守りたかったんだろ?僕もソボンを守るためなら何でもするから。」

ローラは、キルスイッチからシンⅢを守るためにソボンが命をかけたと言いました。

 

ソボンの姿を見た時、シンⅢはまっすぐに近づき抱きしめました。ソボンは泣いていなかったんだけど。

どうして?・・・と聞かれ、抱きしめたいから・・・と答えたシンⅢ。

人間の感情を学習してどんどん進化していますね。

シンⅢは、キルスイッチの事を聞いたと言いました。

ソボンとすると、知ってほしく無かった事ですが、ショックを受けていない様子なので、ロボットで良かったと思いました。

キルスイッチは、デービッドからシンⅢが預かりました。自分で保管しておいた方がよいだろうとデービッドも言いました。

 

シンは、ナム会長のいる施設に現れました。

ナム会長は、既にかなり認知症が進行してしまってます。もうシンとシンⅢとの区別がつきません。

キルスイッチに関して口走ってしまいましたよ。相手がシンⅢだと思ってますから。

シンは聞き逃しませんでした。

シンⅢを消してしまう方法がここにあった・・・と思いました。

そして、あっという間に、ソボンの家に隠してあったキルスイッチのボックスを盗み出したのです。

 

その日は、シンⅢがローラの手によって生み出された日でした。誕生日ですね。

デービッドからそれを聞いたソボンは、お祝いを計画しました。

そんな時、シンから電話が入ったのです。

店の外に出て話をしたシンⅢ。

 

今日、お前は死ぬ。カン・ソボンが見たら嘆くぞ・・・とシン。

道の向こう側に、キルスイッチのボックスを持ったシンが立っていました。

全てを悟ったシンⅢは、抗う事をせず、そのまま受け入れようとするんです。

 

一旦店の中に戻ったシンⅢ。

ソボンに別れを告げようと思ったのです。でも、誕生日の準備をしているソボンが、楽しそうなので、何も言わずに出て来ました。

傍にあった飾りにペンダントを掛けて来ました。自分の精一杯の気持ちを表現したものだというペンダントです。ソボン母の形見のペンダントと同じ形をしています。

最後にローラの声を聞こうとしましたが、ローラは電話に出ませんでした。

タクシーを拾おうとした時、ソボンが。

気づいていたのです、シンⅢが外に出たのを。

母ローラに会いに行こうとしてるとソボンは思ったのです。自分たちもお祝いの準備をしているから、早く戻って来て・・・と言いました。

ソボンはシンⅢが置いていったペンダントを持っていました。

女性に付けてあげるのが礼儀よ・・・と言いました。

シンⅢが素直につけてくれました。ソボンは言いました。

「私たちいつまでもずっと一緒にいようね。離れたくない。」

シンⅢがkissしました。心を込めたkissは初めてだよね?

「愛してるよ。ソボン。」

初めてです。感情を口にしたのは。・・・泣けました、ソボン。私もです

そしてシンⅢは、行ってしまったのです。 

 

イェナが突然拉致されました。

父のソ専務の指示です。

常にシンと行動を共にしているイェナなら、シンが何を企んでいるか、知っていると思ったのです。

おかしいと思ったんですよね。拉致したのに、携帯を取り上げていなかったんですもん。

イェナが誰かと連絡を取り合うように仕向けたわけです。

イェナはローラに連絡。シンがキルスイッチを持って行った・・・と。

イェナも不安なんです。シンがどこまで暴走するのか。だから、ローラに止めてほしいと言いました。

 

シンは廃工場でシンⅢを待っていました。

僕を消したら、もう他の人に怒りをぶつけるな・・・とシンⅢ。僕がいなくなれば君の気は済むだろ・・・と。

「やれ。」

シンは、その堂々とした態度にムカつきました。で、一気にカタをつけようとキルスイッチを押そうとしたその時、ローラが。

お願いだから、止めて、シン・・・とローラ。

逃げて・・・とシンⅢ。

でも、ローラはシンを説得すると言います。

シンは、そんな二人を見ると余計にムカついたようです。

「私は母親よ。二人とも守りたいの。」

 

シンは、ローラのどんな言葉にも耳は貸しませんでした。

キルスイッチを押したのです。

そして、出て行きました。

システムは止まり、シンⅢは一気に視野が暗くなり、そのまま首を垂れてしまいました。

ローラは手に持っていたチップをシンⅢの後頭部に挿入しました。

シンⅢは、回復し始めました。徐々に視野が戻って来ましたが、まだ身体は動きません。

その時、天井からたくさんのドラム缶や鉄筋が落ちて来たーっ

ローラが、身体の動かないシンⅢを突き飛ばしたーっ

 

シンⅢは、やっと身体が少し動くようになり、ローラを助け起こしました。

でも、ローラはそのまま死んでしまったのです。

ローラは瀕死の状態でシンⅢに言葉を残しました。

優しい私の息子。あなたが完成した時本当に嬉しかった。一緒に帰れなくて本当にごめんね。シンに、また一人ぼっちにさせてごめんと伝えて・・・。

 

シンⅢは、ローラの息が止まったとはっきり認識しました。

でも、泣けません。

 

この事故、ソ専務の仕業でした。

おまけに、シンⅢがローラを殺したと通報してますよ

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