ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

開幕戦敗戦。しかし、そこにはサッカーのある日常という幸福が。

2017-03-12 20:16:01 | アルビレックス新潟
いよいよ始まったなあ。
スタジアムに向かう途中に、ビッグスワンの大きな建物が遠くからも見えると、うれしいなあと思った。
また、サッカーのある日常が始まった。
駐車場、なるほど少し早く来てみたけど、やや多めの車。
いざ、スタジアムへと、息子と2人で速足で歩く。

スタジアム前の観客も多い。

ゲートをくぐって、選手の等身大のバナー写真の前を通る。

懐かしき、矢野貴章の姿に足を止める。

ゴール裏のNスタンドは、1階はサポーターであふれかえって、試合開始1時間半前で入る余地なし。
Nスタンドの2階からの観戦を決めた。

Sスタンドには、懐かしき、本間勲の肖像フラッグが。


選手紹介も、今年は、余計なこと(例えば、「越後の壁」とか「ゴールハンター」とか)は一切言わない。

その前の清水の紹介では、「野津田岳人」の紹介に、新潟の観客からは拍手が起こった。

彼は、去年新潟の一員としてがんばってくれたからなあ。

ベンチにはさりげなく早川史哉の背番号入りのユニフォームが掛かっていた。


試合前には、以前と同じ矢野貴章のチャントが流れた。
懐かしくも、活躍を祈る気持ちが場内にあふれていた。

それゆえに、早く先制点がほしかった。
そして、勝利が。

前半は0-0で折り返した。
後半も重苦しい展開が続いた。
時折見せる攻撃は、ゴールの枠のはるか上を行くものが続く。
2戦連続ゴールの田中達也が交代出場し、期待も高まった。
観客数の発表も、去年はなかった3万人越えで、31,014人。
今年のチームに期待している人が多いということであり、人集めもなされたということ。
どちらかというと新潟が押し気味な展開だったのに、後半初めての清水のチャンスで鄭大世のヘッドで先制された。
まだ時間は15分ある。
今まで第1戦、第2戦とも先制されてから追いついている。
今日も―…という期待はあり、新潟の猛攻が続いた。
しかし、アディショナルタイムで攻撃中、ボールを失うとそのまま決められ、0-2。
ここで勝負あった。


ゴール裏のサポーターは、選手たちにブーイングを浴びせたが、そこまでするような試合ではなかったと思う。

ただ、3試合戦って、1分け2敗の勝ち点1のみ。
相変わらずの決定力不足でもあるし、非難したくなるのもわかる。
まだシーズンは長い、と言っても、J2上がりの清水に完敗しては、先行きが不安になることも確かだ。
次戦は、何かを変えなくてはいけないだろう。

でも、この日は3・11。
6年前のこの日の惨禍を思うと、サッカー観戦が当たり前のようにできる日常に幸せを感じる、その気持ちの方が、私には多かった。
清水には、福島県出身の選手も出場していたという。
あの日から6年を迎え、改めて福島原発の処理が進んでいないことが話題となっている。
試合は負けたが、アルビレックス新潟というJ1チームの存在と、その戦いぶりに一喜一憂できる日常の幸福を確かにかみしめた、ホーム開幕戦であった。
コメント
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