ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

全日本卓球最終日、テレビに目が釘付け

2019-01-20 20:14:52 | スポーツ
今日は、当地では朝から一日中雨だった。
この時期にしては、珍しい。
いつもなら、雨ではなく雪のはず。
今日は走るはずの日曜日なのに、ずっと雨が降っていたのを理由に、走るのはパス。
(いけませんなぁ。)

一日中、全日本卓球選手権の男女シングルスをテレビ観戦していた。
興味深い対戦が続き、目が釘付けになった。

女子の方は、準決勝で、ダブルスパートナー同士の伊藤美誠と早田ひなが対戦。
石川佳純を破るなど、心境著しい早田がどこまで伊藤を苦しめるか、と注目した。
しかし、集中力で伊藤が早田を圧倒。
予想に反して、4-0で伊藤が勝った。
伊藤には、早田より戦術の多彩さで勝っていた、という感じがあった。
反対側のブロックでは、14歳木原美悠が森さくらを退け、14歳で史上初の決勝進出。
決勝では、伊藤が貫録を見せて、3-0で迎えた第4ゲームも9-3とリードした。
ところが、木原がここからなんと8本連取し、1ゲームを奪った。
決勝まで進んだのは、まぐれではないことを見せた。
一矢報いた形になった。

若い世代が途切れず台頭する女子。
福原愛は引退したが、彼女を追って、たくさんの女の子が強くなっていると感じた女子であった。

男子は、予想外の展開。
ベスト4に残ったのは、前日の男子ダブルス準決勝のカードの片方と同じ名前が並んだ。
前日優勝したのは木造勇人・張本智和組だが、その準決勝の相手は水谷・大島組。
準決勝のカードは、張本-大島、木造-水谷。
奇しくも、どちらも、ダブルスで敗れた方の大島、水谷が、シングルスで雪辱を果たした格好になった。
張本-大島戦では、誰が見ても張本の方が強いと思われたが、大島が強い気持ちで勝っていた。
先に攻めて張本をかく乱していた。
その強い気持ちが、最終ゲームの9-9からサーブを生かして2点取れたことに現れていた。
世界ランク3位の張本を下しての決勝進出は、実に立派だと思った。
また、同じ左利きのプレーとなった水谷-木造は、経験ともっている技術の差が出て、やはり水谷の勝ち。
水谷は、決勝でも、試合運びのうまさを見せて、勢いに乗る大島の逆を突くプレーなどが目立った。
ここ一番での強さが、やはり水谷にはあった。
最後も、大島に的を絞らせず、試合を締めた。
これで、水谷は13年連続の決勝進出で、10回目の優勝。
すばらしい戦績だ。

しかし、優勝インタビューで、この優勝10回を区切りに、あとは全日本卓球選手権大会に出ない、と明言した。
誰しも、次の東京オリンピックでの活躍を期待していたのに、どうなるのか…と、突然の宣言にびっくりしてしまった。
世界で通用するために、どんどん自分のプレースタイルを変えてきた水谷。
今の卓球も、以前と違って、前で自分から攻めて得点しようとする新しい水谷卓球の形だ。
日進月歩。
常に前に進もうとしている姿は、美しい。
水谷の卓球にかける姿勢のすばらしさをずっと見てきて、ファンだった私としては、突然の「引退宣言」は、ビックリだった。
本当にやめてしまうのか、どうするのか、この一年の水谷の言動からは目が離せないな、と思ってしまった。
張本には、きっと今回の敗戦が苦い良薬となって働くはずだ。
揺るがぬ精神力が備わった時、きっと彼は無敵のプレーヤーとなることだろう。

若手の成長があり、水谷のV10があり、本当にすばらしいプレーをたくさん見ることができた今大会だった。
東京オリンピック前の1年、どんな選手がどんな活躍をしてくれるか、ますます楽しみだ。
コメント
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