ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

世界卓球、丹羽孝希一歩及ばず

2019-04-26 22:32:27 | スポーツ
壮絶な戦いだったが、やはり一歩及ばなかった。
日本対中国の戦い。
男子シングルス準々決勝、日本・丹羽 対 中国・梁 。

中国選手同士の戦いを勝ち上がった梁。
世界ランク1位の樊(はん)に打ち勝って準々決勝に上がってきただけに、その力は高いものがあった。
フォアハンドもバックハンドも破壊力が半端ない。
ラリー戦になると、ボールの威力で丹羽を上回った。
しかし、その間隙をぬって、丹羽は、サーブやプレーの工夫で対抗した。

第1ゲームは先にゲームポイントを握ったのだが、逆転されてジュースで10-12で落とした。
第2ゲームは、途中で逆転して、12-10で取り返した。
しかしながら、梁の強打の前に、第3・第4ゲームを8本、4本で落とした。
時折、トリッキーなプレイで会場を沸かせるものの、第5ゲームに3-7となった時点で勝負あったな、と多くの人が思ったはずだ。
しかし、ここから丹羽のプレーが一段鋭くなった。
梁よりも速い攻めや回転の多いボールなどで、相手の攻めのリズムを狂わせた。
なんとこのゲームを11-9で取ってしまった。
丹羽の勢いは続き、第6ゲームも11-7で取り、ゲームカウント3-3のタイに持ち込み、勝負の行方は最終第7ゲームにもつれ込んだ。
ブダペストの会場は、丹羽のプレーに魅せられ、大きな拍手が起こっていた。
最終ゲームで、丹羽はよくくらいついたが、勝負どころでのネットインやエッジボールもあり、5-11で涙をのんだ。

中国選手の、回転のかかった威力のあるボール、プレーぶりには本当に強さを感じた。
ただ、丹羽の戦いぶりには、リオ五輪の時の水谷同様に、日本選手でも対抗できるものがあると感じた。
強い相手とまともに打ち合うのではなく、相手のリズムを狂わせるようなプレーの変化が大切なのだ。
そのためには、凡ミスをしないことや技術の引き出しが多いことなどが求められる。
水谷がリオの団体戦決勝で中国の許に勝てたのは、まさにそのような戦いができたからではなかったか。

混合ダブルス決勝でも、日本の石川・吉村組は、中国の劉・許組に1-4で敗れた。
まだまだ中国の壁は厚い。

あとは、残る女子ダブルスで準決勝に残った、伊藤・早田組と佐藤・橋本組に期待するしかない。
もっともその2組は、準決勝で戦う訳だけれども。
いずれにせよ、もう片方の準決勝も、中国選手同士の対戦となる。
最後の日本対中国の対戦になるが、ここだけは金メダルを期待したいものだがなあ。

コメント
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