ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

面白かった、全日本フィギュアスケート女子

2022-12-24 22:39:19 | スポーツ
昨夜寝る時には、「暴風雪」という名の警報にぴったりな大雪であった。
朝までにどれだけ積もるのだろうと思って寝た。
今朝は、確かにそれなりに積もっていたが、雪から雨になっていた。
そのために、重い大雪になってはいたが、豪雪のイメージとは少し違っていた。
少しだけラッキーな気がした。

さて、今夜は、テレビで全日本の女子フィギュア・フリーの演技を見た。
最終組の前の組での注目の選手は、私には2人いた。
かつてのグランプリファイナル女王、紀平梨花選手と中井亜美選手だ。

骨折からカムバックしてきた紀平選手がどれだけの演技ができるのか、見守った。
さすがに、けがからの回復でトリプルアクセルはできない。
だが、端々に、かつてを思わせる演技の一端を見せてくれた。

中井選手は、新潟市の出身の14歳だ。
今は、新潟を離れて、フィギュアスケートの競技力向上のために練習を重ねている。
ジュニアのグランプリファイナルにも進出した彼女だったが、ショートは8位と出遅れた。
はたして巻き返せるのかどうか見ていたら、なんとトリプルアクセルを2回も決めた。
これは、すごい。
201.49点を獲得し、一気に、それまでのトップに躍り出た。
初めてその演技を見たが、ジャンプの技術がすごい。
将来性が実に豊かで楽しみだ。

そして、最終組の演技では、中井選手と同年齢の島田麻央選手や、同様にジュニア選手の千葉百音選手が登場した。
2人は、それぞれジャンプでの転倒はあったが、高い技術と表現力を見せてくれた。
いずれも中井選手とは僅差だったが、島田選手は202.79点で3位になり、千葉選手は200.12点で5位となった。
島田選手は、中井選手と同じ14歳だが、持ち味が違う。
ジュニアの時代から同年代で競い合ったということで、浅田真央とキム・ヨナを連想した。
その2人のように、この同年代の2人は、今後も切磋琢磨して、世界で戦ってほしいと思った。

ジュニアの3人よりはるかに強かったのは、三原舞依選手と坂本花織選手だった。
2年前に、三原選手のことについては、ここでも書いたが、それ以来彼女のファンになってしまっている。
グランプリファイナルで優勝した三原選手の演技は、さすがだった。
落ち着いていながら、のびやかで細かいところにも気を配った、実に美しい演技だった。
本人もガッツポーズをしていたが、自分でも納得の演技だったのだろう。
シーズンベストの219.93点。
ジュニアの3選手を遠く置いていく出来だった。
テレビ画面に向かって、「よかったよ」と心の中でつぶやいた。

だが、その演技を吹き飛ばすくらいすごかったのは、最後に演技した坂本選手だった。
グランプリファイナルで、ショートの1位からフリーで最下位となって5位に甘んじたのがよほど悔しかったのだろう。
最初からスピード感があり、ジャンプの高さ、距離も人一倍。
スピンやステップも、他者の追随を許さない圧巻の迫力があった。
圧倒的な演技で、233.05点の今季世界最高を記録し、優勝した。
さすが世界チャンピオンの演技だった。


最終的に紀平選手は11位だった。
それを見ても、日本の若い選手層の厚いことはすごいなあと思った。
10位台の選手たちでも、高い技術力、表現力を持っている。
20年ほど前の選手たちには引けを取らない演技力がある。
中井選手や島田選手たちには、このまま順調に伸びていってほしいなあと思う。
その目標となる演技を見せた、三原選手や坂本選手には、「あっぱれ」をあげたい。
そして、上位の選手たちには、ジュニアも含めて、世界選手権でがんばってほしいと思った。
コメント
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