わが家では、野菜などの生ごみは、なるべくコンポストに捨てている。
この中で、たい肥化させるという訳だ。
そして、春になると、庭の畑や花壇に加え、肥料として使っている。
面白いのは、カボチャの発芽だ。
カボチャを調理するとき、カボチャの種は、当然取り除く。
その取り除いた種も、当然コンポストに捨てている。
だが、春にコンポストのたい肥を畑や花壇の土に混ぜると、そこから芽を出す場合が結構よくあるのだ。
そして、発芽したカボチャは、勢いよくどんどんつるを伸ばして育っていく。
まあ好きに伸びてごらんよ、とたいがいは放っておく。
ある程度伸びていくと、今度は花を咲かせ始める。
ご存じのとおり、カボチャには雄花と雌花がある。
咲くのはたいてい雄花ばかり。
なかなか雌花が咲かないのが、残念なのだ。
残念な理由は、カボチャもキュウリも、実がなるのは当然子房のついている雌花だからだ。
雄花がいくら大きくきれいに咲いても、実ができるわけではない。
そして、まれに雌花が咲いても、雄花との受粉がうまくいかなければ、実は育たず枯れてしまう。
なんだか子どもの頃の理科の勉強を思い出してしまう気分だ。
さて、そんなカボチャなのだが、今年の春も5、6本発芽したものがあった。
そのまま伸ばし放題にしておいたのだが、毎日水だけはやっていたら、結構元気に育っている。
そして、雌花が咲いたときには、せっかくだからと雄花から花粉を取り、雌花に受粉させるということをしてみた。
すると、なんと実ができて大きくなってきたものがいくつかあるのだ。
最初にできたものは、直径が25cmくらいになってきた。
1個かと思ったら、同じ株からもう1個草陰にできていた。
面白いのは、地をはうばかりかと思っていたカボチャが、なんとつるをまきつけ、ハナモモの木に上り、実をつけた。
まるで何かの果物の実のようだ。
カボチャでも、こんななり方をするのだねぇ。
これもここまで順調に大きくなってきたが、大きくなるにつれ、強い風などで落ちてしまうのではないかとちょっぴり不安になってきた。
まあ、がんばってもらおう。
もう1つの株から出たものも、上に上り付き、なんとツバキの木の葉の上に複数の実をつけていた。
これらは、まだそんなに大きくないけど大きくなるかなあ。
とにかく、苗を買ってきたわけでもないのに、勝手に種から発芽して育っているカボチャのたくましさに、感心する。
「ヒョウタンから駒」みたいなものかな?
カボチャ、お前は、すごい!!
ほめてあげるから、おいしく育ってね。
…これが本音だな、やっぱり (∀`*ゞ)テヘッ