早いものだ。
もうあれから6年。
義兄の7回忌に当たる日を迎えた。
埼玉の義兄が亡くなってから、その家や畑を継がざるを得なかった妹。
それが新潟に住むわが妻。
ということで、毎月家や畑の管理をしに私も一緒に埼玉に行って。除草等を行って来るのが、この6年間の生活になっていた。
今やそれが生活のリズムを生んでいたようにも思う。
毎月行かなければ、畑の雑草はものすごいことになる。
以前の写真である。
特に、梅雨の時期から夏にかけては、手を抜けなかった。
だから、毎年こんなふうに伸びた草と格闘してきたのだった。
ところで、例年8月はこのように草ぼうぼうの畑だったのだが、今月はこんな状態である(↓)。
本物の畑(?)のようになっているのだ。
草もない。
つまり、本物の畑に戻ったのである。
私たちは、埼玉には行っていない。
どうしたのかというと、畑で農業をやりたいから借りたい、という貴重な人が現れたのだ。
住む家も必要だから、家も貸してほしいということ。
正直、願ったりかなったりということなので、こちらの希望やあちらの願いなどを話し合って、ただ同然で家と畑を貸すことにした。
今まで農業をやってきた方ではないけれども、これから本格的に取り組んでみたいということだった。
でも、本気で取り組む意欲が見えたし、人柄も誠実さを感じたので、信じられる方だと思った。
その方が、あの荒れ地だった土地を耕して、畑にしたのだった。
彼の農業の取組が成功することを祈っている。
埼玉の亡くなった義父母や義兄たちも、きっと借り手が見付かったことを、喜んでくれていることだろう。
それとも、娘が新潟から来なくなってさびしがっているだろうか。
そんなわけで、埼玉には全く行かないわけではないが、行く機会は減ることになった。
いざはるばる行かなくてもいいということになると、楽にはなったのだが、なんだかちとさびしさも感じる。
新潟とは違う自然環境なので、見られる植物にも珍しさがあった。
わがもの顔に生えてくる雑草にも違いがあった。
猛暑日になると必ず名前の出てくる埼玉県北部。
そこでの真夏の除草は非常に厳しかったが、珍しい植物たちや元気にはびこる植物たちを見ることが楽しくもあったのである。
さびしいなんて、ちょっとした埼玉生活ロスかもしれないな。