大会の朝、目覚めると、いい天気。
その青空の下を、車でデンカビッグスワンスタジアムまで移動。
以前駅でバス待ちしたときにいやな思いをしたから、レース前は余計な気持ちになりたくない。
だが、駐車場に止めようとする車が多くて、渋滞。
だけど、毎回ホーム戦に来ている私は、農道に逃れて混雑を避け、駐車場に無事に着いた。
今回指定された駐車場は、鍋潟駐車場。
いつもアルビのホーム戦の際に止めているのはP4駐車場なのだが、そこより少し遠く感じる。
でも、スタジアム目指していくのは、この日がアルビのルヴァン杯準決勝第2戦だけに、なんだか意気が上がる。
スタジアム前は、いつもの試合前に勝るとも劣らぬにぎわいぶり。
開会式でゲストランナーの高橋尚子さんの姿を見られると、安心する。
去年は、杭州アジア大会があったせいで、来られなかったからね。2年ぶり。
この後、スタジアムからスタート地点に歩いて移動する。
私の待機場所は、F。
S-A-B-C-D-E-F-G-H と、速さ順に並ぶ順番の後ろから3番目。
歩いて移動しながら、このスタジアムのゴール裏の空を見上げ、「アルビの今日の試合勝利!」の念を送る。
そして自分は、「ありのまま、レースを楽しみ、ゴールする」と、決意する。
後ろから3番目の集団だけあって、スタートラインのはるか遠くでスタートを待つ。
まだスタジアムの北側の真下。
スタート地点の県道290号線「ビッグスワン前」交差点前までは距離があった。
スタートの号砲が鳴り響いてから、道路に出ると、そこに森脇健児の姿を見た。
多分テレビ番組のゲストなのだろう。
去年は「スギちゃん」がその役目を担っていたっけ。
8分30秒近くかかってやっとスタート地点へたどり着いた。
そこには、佐渡市長らと混じって、高橋尚子さんのランナーを鼓舞する声が響いていた。
「私も、最後のランナーを見届けてから、最後尾から追いかけます!」
だって。元気だねえ。
その前を通り、いよいよスタートライン通過。
レースが始まった。
緊張も何もなし、ありのままを楽しんでいこう。
これが今日の自分の心の中だった。
なのに、50mほど走った後で、なぜか押したはずのウオッチが作動していなかったことに気づいた。
あちゃー。ま、いっか。こっからで。
そう思ったのに、なぜかこの後、走れば走るほど、ウオッチの距離の方が何十メートル化早くその距離に到達したことになっていった。
GPSおかしかった?
1km地点で目の前は、27番アルビ神ユニ。
長倉いいもんね~、やっぱ。
(今後、写真のゼッケン№は、すべてぼかすなど細工しました)
2㎞地点で、鳥屋野潟の端の橋を渡る。
橋の後、少し狭い道を走るのだが、抜いて行こうとするランナーには少し気の毒だった。
この後は、住宅地の道を行き、3km地点を通り過ぎた。
国道17号線新潟バイパスの下を通って、まもなく4km、応援する人が多くなってきたなというところで、後ろからあの「RUN元気いっぱい女性」の声。
そう、高橋尚子さん。
励ましの言葉をかけながら、どんどん前に進んで行き、姿が見えなくなった。
ありゃりゃ。
まもなく、まげ姿の和服集団登場。
これは、マツケンサンバ集団か?
「ひょっとしたら、去年はIKKO集団だった人たち?」と聞いたら、「どんだけ~、どんだけ~!」と答えていたから、どうやら図星だったらしい。
そして、5km地点には、待望の第1エイド。
今日はよく晴れていて暑いから、スポーツドリンクも水もしっかりとらないといけないな、と思い、長い列を気にせず、しっかり並んで水分を確保・補充した。
およそ3km以上、後ろから強い陽射しに照らされてきたからね。
その後、「27 長倉ユニ」を着て走っている女性ランナーを見かけた。
「長倉ユニ、いいですね」と声をかけると、私のゼッケンを見て、
「いつもブログ見ています。たいない(高原)も走りましたよね。五泉でも一緒に走ったと思います。今回のも楽しみにしています。」
と、予想外のうれしい返事。
ちょっと気恥ずかしかったが、ゼッケンが「50fox」のニックネーム入りだったことが、こんなところで役に立った。
5.3㎞付近で右に折れ、信濃川の土手のこちら側を2.4km走る。
その脇をしっかりした服装の女性が走って行った。
ゼッケンには「能登支援」の文字があった。
かっこいい。
まるで、本気で支援をお願いするための公式ランナーかと思った。
6㎞地点では、私と同じ「アイシテルニイガタ」ユニの男性がいたので、
「同じですね」
「今日の試合、気になりますね。勝ちましょう」
と、仲間気分で誓い合った。
7km地点、八千代橋の下を通って行く。
この通りも、ファンランのランナーもフルのランナーも走るこのマラソンでは、狭さを感じる。
やがて、右に折れて万代シティバスセンター方面にぶつかる道を行く。
そこには、水の第2エイドがあった。
ここでも、とにかく水分補給。
ここまで無理はしてこなかった。
後半に備えて、あまり脚を上げずに力を入れずに走ってきた。
7Kmまで、1キロごとのラップは、
①7分2秒 ②6分44秒 ③7分9秒 ④6分37秒 ⑤7分4秒 ⑥6分34秒 ⑦6分48秒
おおむねキロ7分前後だ。
考えていた「6時間完走大作戦」では、20kmくらいまで7分30秒/㎞で行くことになっていた。
順調に、およそ6分の1の道のりを終えた。
序盤順調。まだ体は、きつさを感じてはいなかった。
(つづく)