逆転勝ち、逆転負け。
いずれにせよ、最終的にそれまでの勝者が敗者となり、敗者が勝者となる。
傍目で見ていると、そんな試合は、見ていて面白い。
だが、それが当事者となると、勝者には大きな喜びとなり、敗者には重い悔しさが残る。
当事者でなくても、応援していたものにとっても同じである。
昨日は、NPBで、ヤクルトスワローズ対阪神タイガースの試合が行われた。
9回2死ランナーなしで、ヤクルトの勝利目前。
そこからヤクルトのミスにも救われたランナーが出塁すると、四球、2塁打で2点を入れ、阪神タイガースが逆転勝ちを収めた。
サッカーでは、J1ルヴァン杯予選リーグ第5節。
新潟では、アルビレックス新潟対アビスパ福岡の試合が行われた。
ここでも、「逆転」があった。
76分までリードしていたアルビレックス新潟が、その後2点を入れられ、1-2で逆転負け。
俗にいう、「潟って」しまったというやつだ。
アビスパサポで、阪神ファンの人にとっては、最高のダブル逆転勝ち。
アルビサポで、ヤクルトファンの人にとっては、最悪のダブル逆転負け。
という結果となった。
私?
アルビの悔しさを阪神が少し癒してくれたというところかな…。
こんなデジタルポスターが試合前にSNS上に出ていた。
グスタボ・ネスカウ選手がかっこよく描かれている。
そう、この日のネスカウは、すごくよかった。
開始4分で先制ゴールを挙げたのは、ネスカウ。
来日以来初ゴールだった。
それで気をよくしたからというわけではないだろうが、味方からのボールをよく収めたり、収めたボールを何があっても相手に渡さないようにしたり、逆に相手のボールを奪取したりと、今までにはなかった積極的なプレーを見せてくれた。
今までは、鈍牛のような動きで、よいところを見つける方が大変だった。
だが、こんなプレーが毎試合できるなら、今後が楽しみだと思った。
もう一人のブラジル人選手、ダニーロ・ゴメスもすばらしくよかった。
彼のドリブルには、独特のものがあり、相手をかわしてどんどん前に出ていくたびには、スタジアムは大きな期待感に包まれた。
対戦相手だけでなく、三戸、太田、松田など、チームで同じポジションを争う選手たちにとっても、大きな脅威となったはずだ。
「ダニーロ、ダニーロ」と、サポーターからの名前の連呼が一番多かったのも、彼の名前だった。
今後の活躍が、間違いなく期待できそうだ。
そして、久々の出場だった右のサイドバック、長谷川巧も、昨日はすごくよかった。
ダニーロの動きをよく助けていたし、いく、いかないの判断もとてもよかった。
昨日は最後に登場した藤原の動きがよくなかったので、巧のプレーのよさはなお光っていた。
さらに、驚きは、渡邉泰基のCB起用であった。
左サイドバックだけの選手かと思っていたら、昨日は初めてCBとしての先発メンバー。
危険を未然に察知して動き、ボール扱いでも不安視されるところは、全くなかった。
左利きでCBができる選手は貴重だ。
それだけに、昨日は足をつらせたために選手交代となり、それがもとで逆転負けになってしまったのは、非常に残念だった。
この敗戦で新潟は、ルヴァン杯の予選敗退が事実上決まったようなもの。
昨日を含め、もったいない流れの試合が多すぎた。
残念、無念。
切り替えてリーグ戦に力を入れてほしい。
次の対戦相手、ガンバ大阪は最下位だから、死に物狂いで来るぞ。
こちらも同じ思いでやらないと、窮鼠ガンバが白鳥を噛むぞ。
Visca Albirex !!!