1週間前に、新発田のあやめ園に行ったときのこと。
あやめについてはここで書いたが、あやめでない美しい花について書くのを忘れていた。
あやめ園の中に、小さな池がある。
ちょうどこの時期、その池の中の花も美しかったのだ。
その花の名は、「スイレン」である。
花の咲いている姿は同じでも、色合いが違っていて、どれもこれも美しかった。
スイレン属は、世界に約40種が自生しているのだとか。
外国産のスイレンが日本に輸入されたのは明治時代だったが、現在品種改良によって数百種の園芸種があるのだという。
ところで、スイレンに似ているものに、「ヒツジグサ」がある。(ここでは画像なし)
ヒツジグサの場合、日本特産であり1種しかなく、白い小花が咲くという。
だから、この池にあったのは、ヒツジグサではなかったことになる。
ちなみに、ヒツジは「羊」ではなく「未」の方。
未の刻(ひつじのこく)と関係がある名前なのだ。
このヒツジグサについて、今朝ドラ「らんまん」で取り上げられている、牧野富太郎博士のエピソードを見つけた。
牧野富太郎博士は、ヒツジグサは、未の刻(午後2時)に花開くからとか閉じるから名付けられたものだと聞き、これを実際に確かめるために、京都の巨椋池で早朝から夕方まで観察を続けたという。
その結果、花は正午から午後3時頃までに咲き、夕方5〜6時頃に閉じることを確かめたのだそうだ。
スイレンからの脱線だけど、キャラクター的にありだな、面白い話だなと思ったよ。