延期になった29節名古屋戦を前に、第30節のホーム湘南ベルマーレ戦。
8月負けなし、ルヴァン杯準決勝進出と、好調なアルビだが、町田とのルヴァン第2戦では敗れてしまった。
その影響はないのかなと、ちょっぴり不安だった。
なにしろ、13位の新潟と17位の湘南の対決で、その勝ち点差は4しかない。
もし負けると、再び降格圏が近づいてしまう。
それよりも、勝つとひとケタ順位の可能性だってあるのだから、勝ってほしい。
そんなことを願っていた。
試合が始まると、次第に不安は払しょくされていった。
アルビの選手たちの動きのよさが目立った。
湘南は、前からプレッシャーを与え、新潟の自由なパスを封じようとするのだが、それがはまらない。
新潟の選手たちが、パスしたら動く、動いてまたパスをもらう、という動きが小気味いい。
そして、時々通す縦パスが鋭い。
特に、ここのところレギュラー出場の稲村がすごい。
それを受ける、小野や長倉の動きもすばらしい。
そんなアルビの試合ぶりに感心のため息をもらしているうちに、8分、小野の先制ゴールが決まった。
相手DFがゴール前でかき出したかに見えたが、主審はビデオ判定をする裏方と連絡を取っていたのだろう、VAR確認を求める湘南の選手たちの要望を「映像で確認したから」のようなジェスチャーで受け付けなかった。
先制されて巻き返しを図る湘南だったが、落ち着いて試合を進める新潟は、32分に待望の追加点。
これがまた長倉劇場で、すごかった。
橋本からのパスを受けて、フェイントを入れ、ボールを持ちかえて相手の守りをかく乱し、
見事にゴールを決めた。
ゴール前でよくあんなに冷静にプレーできるなと、感心した。
得点を決めた小野や長倉だったが、前からの守備ということでも、見ごたえがあった。
2人に谷口を加えた3人が、とにかくよく相手を追って、自由にボールを扱わせなかった。
さすがに、後半になると立て直しを図る湘南は、選手たちのボール奪取への当たりが強くなった。
新潟は、湘南の攻勢の強さに、前半ほどボールを支配しようとしなくなったように見えた。
無理をして危ないシーンを招かないようにしているようだった。
新潟、後は効果的に選手を交代させていきながら試合を進める。
そして、75分、後方からのパスを受けた谷口が、試合を決定づける3点目を決めた。
日本海キャノン、お見事!これで今季10得点目。
J3でもJ2でもJ1でも2ケタ得点したのは、日本人で初めてなのだそうだ。
雑草魂だなあ。
3点差をつけられ、思い通りにならない湘南のFWルキアンは、ゴール前で宮本の顔を蹴るという暴挙をおかし、VARで一発レッドで退場となった。
あれは、ひどい。きっと何試合かの出場停止になるだろう。
降格圏に近い湘南にとって、今後これは痛手となるはずだ。。
一人少なくなった湘南相手なので、新潟ゴール裏は、「蹴っちらせ」の大合唱となった。
なのに追加得点は奪えず、逆に10人の湘南に、アディショナルタイムに得点を許してしまった。
この1失点は、余計だった。
相手が少なくなると、どうしてか「潟る」癖がある…か?
ということで、反省点を残しつつ勝ったのであった。
まずは、勝利を喜んだ。
場内は、プラネタスワン。
マン・オブ・ザ・マッチは長倉。
トントンとマイクをはたいて、確認した後、
「応援ありがとうございました! 次はアウェイですけど応援お願いします! ありがとうございました!」
なんとまあ、シンプルで力強いこと。
毎回こんな感じで、そっけないやら頼もしいやら。
これで戦績が10勝10敗9引き分け、得失点差もゼロに戻した。
勝ち点39で、順位も10位。
まだまだ上に行ける。
なにしろ、シーズン前は降格候補に推されていた、あの東京ヴェルディが勝ち点44で6位にいるのだから、新潟はもっとやれるはず。
とりあえず、来週水曜日の名古屋戦も勝って、7位まで浮上しましょう。
Visca Albirex !!!
※ ここのところ、悪意のあるコメントが続いたので、コメントを承認制にしました。コメントを投稿された方には返信が遅くなりますが、どうかご容赦くださいm(_ _)m
苦労人、谷口選手推しなので、3点目のキャノン砲炸裂!!は嬉しかったです。
リーグ戦、混戦模様なので、行けるところまで行って欲しいですね。そして、ルヴァン杯でてっぺんよろしくお願いします。
これからもよろしくお願いします。
3ー0のクリーンシートでの勝利を期待したのですが、残念ながら失点してしまいました。残念でした。でも、勝ち点3が一番欲しいものだから、まずはよしとしましょうか。
ルヴァン杯もリーグ戦も、とにかく魅了する試合を見せてほしいものです。期待しましょう!