先日話題にした、勝手に発芽して結実したスイカ。
全体で見ても10㎝ちょっとの大きさでしかなかったから、ちゃんと熟しているとも思えなかった。
あまり期待しないで、包丁を入れて切ってみた。
すると…、
おやまあ、しっかり赤くなって熟しているではありませんか!!
果肉は赤くなっているし、種も黒くなっているし、まさに今が食べごろのように見える!
しかも、皮は薄く、果肉の量がしっかりある。
小さいけれども、さっそく「スイカの形」に切って、昼食に添えて家族でいただくことにした。
見かけはいいが、味はどうか、わかんないよなあ…。
さて、ひと口食べてみると…、
甘い!!
おいしいスイカになっていた。
勝手に発芽して、勝手に生長して、実りがあったスイカ。
そのうえ美味しかったなんて、すごく得した気分。
量が多くないとはいえ、家族をハッピーな気持ちにしてくれた。
まあ、暑い夏、毎日水やりくらいはしたけれどもね。
そのときは、少し「さるかに合戦」の、まいた柿の種に歌いながら水をやっていたカニのような気分もあったのだ。
せっかく花が咲き、実をつけたのだから、ちゃんとしたスイカの実が育つといいなあ。
「おいしい実がなりますように」と、祈りを込めて水やりしていたのであった。
さすがに、「ならぬとハサミでちょん切るぞ」とは言わなかったけどね。
ちょっとしたラッキーな、幸福な気分を運んでくれた可愛いスイカであった。
ありがとう。
そして、ごちそうさまでした。
スイカと言えば亡くなった親父の大好物で、夏、凄まじい量のスイカを食べていましたね〜。懐かしいですね。
これからもよろしくお願いします。
そうですか。スイカが亡くなったお父様の好物でしたか。実は、同様に亡くなった私の母もスイカが好きで、がんで入院している際には、「毎日食べたい」と無理を言いました。だから、妻が毎日スイカの皮を切って、赤い部分だけを細かく切ってタッパーに入れて準備したものでした。
その思い出が苦く残っているものですからその後、わが家では、他の家よりスイカを食べることは減ったのでした。この齢になると、長年の思い出がいろいろついてまわりますね。