8月下旬から9月上旬、毎年楽しみにしている水辺の花鑑賞。
春には菜の花が美しかった福島潟。
その福島潟の外れにある池。
その池の名前を「オニバス池」と言う。
ここは、日本でのオニバス自生の北限に当たるとのことだ。
その花は非常に色が濃く美しいけれども、そのとげが花とは正反対に何とも鋭く多く、怖く感じる。
また、自らの大きな葉を突き破って出てくることも多い。
でも、その咲き方の珍しさにつられて、毎年見に行くようになっている。
去年は8月に見に行ったが、時期的に少し早く、開いている花が少なかった。
今年は、たくさんのオニバスの花を見ることができた。
見れば見るほど、引き付けられる。
不思議な魅力のある花だね。
雨が降った直後に見に行ったせいか、池の水の量が少し多く見えた。
池には、雨で傷んだように見える、白い花びらにピンクの混じった花が浮かんでいた。
これは、ミズオオバコだろうか?
こんなふうに、日ごろは目にふれることが少ない水辺の花を見ることができるのも、ここの魅力の一つだ。
今回は、特に目立ったのは、ミズアオイの花。
池によっては、紫色の花であふれていた。
今まで福島潟でこんなにたくさん咲いているのは見たことがなかった。
カメラを構えている人はほかにも2,3人いたが、今日はオニバスよりもミズアオイの方に長い時間かけて撮っている人が多かった。
オニバスの池の端には、ハスが植えられていたが、ほとんど花は終わっていた。
だけど、ほんの少しだけ、今でも花を見つけることができた。
大きな花や葉、花が咲き終わった後の、シャワーの蛇口のような不思議な形。
異界とのつながりがありそうで、ハスが仏具に使われるのも分かるような気がする。
ほかにも池で見たかった花たちがあったけど、花の時期がずれてしまったのか、ガガブタやヒシなどの花は、今回は見ることができなかったのが、ちょっぴり残念だった。