ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

レコードは捨てられない…

2020-02-09 22:17:15 | うた
部屋の中でかなり大きなスペースを占めている青春のかけら。
学生時代を中心に集めたレコードたち。
その数、LPで250枚程度?
EPで100枚程度?
よくわからないが、そのくらいはある。

そのレコードたちを引っ張り出すと、買った当時のことを思い浮かべて、しばし物思いにふける。
そんなひとときもいい。

一つ一つが大事だったレコード。
掘り出し物はないかとよく回っていた古レコード店。
池袋の大きな書店…今はなくなったが…の一角にあったレコード店。
各駅で降りて見つけたレコード店で、廃盤になったエレックレコード社のレコードを見つけては買っていた東上線時代。
学生時代後期に、アレンジボールや雀球、パチンコなどの景品として獲得したレコードもある。
いろいろあるものだ。

レコードプレーヤーは、今も持ってはいるものの、レコードの一つ一つには、今聴けば針が飛ぶものもけっこうある。
だから、あまり聴こうとしなくなったものが多い。
でも、本当は聴いてみたいたくさんの曲の数々。

学生時代などは、自分だけが知っている、可能性を秘めた人アーティストを探していた。
自分が才能を見つけて得意になっていたような気がする。
いい曲じゃないかと思えるものを探して歩いていたような気がする。
遠くなった若い時代。
でも、レコードを見ると、そのすごく近くにまだ自分がいるような気がする。

一枚一枚が自分の生きてきた歴史を飾ってくれるような気のするレコードたち。
古くなった本は捨てられても、レコードは手放せないなあ…。
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飲み会幹事の務めを果たす

2020-02-08 22:33:57 | 生き方
飲みを伴う会を行うときに必要なのが、幹事。
今夜は、その幹事役であった。
26人に案内を出して、出席の返事をもらえたのが半数の13名。
そして、2人が体調不良や突発的な事情で欠席となってしまった。
いささかさびしいかな、と思いつつも、いざ酒席となればそれも杞憂に終わる。
酒をつぎ合ったり話し合ったりするうちに、参加者同士が打ち解けていくのが分かる。
会場の隅でそんな様子を見ていると、ああ、この会があるっていいことなのだな、と思う。

酒の好きな者同士が地酒の冷酒を頼んで、その酒の品評を行っている姿もあった。
その2人は、片や「麒麟山」の地元、片や「〆張鶴」の地元。
さすが、銘酒の地元同士である。

意外でうれしかったのは、今日の会場を喜んでくれた人が複数いたこと。
「30年ほど前、この店の建物がまだ古かったとき、同僚たちとよくここの2階で飲んだものだった。あの頃は、2階の床がでこぼこしていたけど、気にせず騒いでいたっけ。」
「若いころ、ここが地元の方に連れてきてもらい、よく飲みに来ました。」
「ここが会場で、懐かしさでいっぱいで思い出がよみがえりました。」

とりあえず、みんなが楽しんでくれているのを見ることができるのが、うれしい。
幹事の喜びは、それが一番。
幹事の自分の苦労など、多少わずかのものでしかない、と思う。

やがて時間が来て、お開きとなった。
参加した人たちの満足した顔を見ると、本当によかったなと思えた。
三三五五帰って行く人たちを見送り、最後となった2人と別れたとき、ようやくホッとした。

帰り道、凍った雪の上を歩くと出てくる音の響きに、自分の足取りが軽いことを知った。
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青空の雪景色

2020-02-07 20:54:50 | 自然・季節
まだ今日の気温は低めだった。
午前中、2℃とかの表示だった。
ただ、昨日と違って、今日の天気は雪ではなく、晴れていた。

晴れていても、気温が低いから、すぐには雪はとけきらない。

それにしても、晴れているときの「雪景色に青空」は、美しいものだ。



すがすがしくて、明るい。
雪をかぶった山も、より美しく見えた。



おまけ。

保育園の子どもたちが、一斉に外に出て、公園で雪だるまを作ったようだ。



これもまた、冬の景色としていいなあと、ほほえましく思った。

こんなさわやかな冬景色なら、何度でも見たいなあと思う。
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雪景色が広がった

2020-02-06 21:47:15 | 自然・季節
見慣れた雪景色が、この冬初めてやっと目の前に広がった。

今日は、一日中、雪がとけなかった。
当地は、ひょっとすると最高気温が0℃をこえない、真冬日だったかもしれない。


朝は、久々の雪の屋根。
しかも、夜通し風も強くて、吹雪となっていた。
午前中、出かけようとしたら、玄関の風除室のガラスには、雪がはりついていた。



いつもの年なら、「かんべんしてくれよ」と思うのだが、今日は、「おお、久しぶりだな」という感じ。
懐かしい気さえした。

気温が低かったせいか、道路は凍りついていて、真っ白になっていた。



足元の雪は、さらさらした雪。
これなら、きっとスキーがよく滑るだろうなあという、細かい雪。
スキー場関係者は喜んだかもしれない。
遅すぎた、と嘆いている人たちもいるかもしれないが。

道沿いの桜の木には、北から吹いた強い風で雪が吹きつけられ、幹や枝が白く塗りかえられていた。



冬景色だなあ。
そう思いながら、なんだか冬らしい風景が見られてうれしい気持ちにもなった。
こういう景色が今冬は見られなかった。
降った雪の量も、10㎝ほどにもならなくて、除雪作業の必要もないほどであったから、そういうことも気を重くしない一つだったのかもしれない。
毎日この景色を見たいとは思わないが、自分の人生、冬はこのような景色の中で生きてきたのだということを、改めて思い起こさせてくれた雪であった。

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「ノーサイド・ゲーム」(池井戸潤著;ダイヤモンド社)を読む

2020-02-05 17:22:49 | 読む
「陸王」「ノーサイド・ゲーム」「下町ロケット」…。
TBS系の日曜劇場で、よく池井戸潤の小説がドラマ化されてるなあ。
書店内をうろつきながら、彼のコーナーに目が留まった。
一番目立っていたのが、「ノーサイド・ゲーム」。



昨年は、ラグビーのワールドカップがあったが、その前にテレビ放送された「ノーサイド・ゲーム」って、どんなドラマだったのだろう?
そんなことを思った。
「陸王」は文庫で買ったが、「ノーサイド・ゲーム」はまだ文庫化されていない。
1600円プラス消費税の単行本を買うのは、ちょっとためらわれた。
そうだ、図書館から借りるというのはどうだろう。

…というので、県の図書館で「ノーサイド・ゲーム」と検索してみたら、驚いた。
なんと予約が14人待ちだという。
この本の人気が高いのは、ラグビー熱がまだ収まらないのか、はたまたドラマの原作を読んでみたい人が多いのか?

息子にこの話をしたら、数日後、「地元の図書館にあったよ」と言って、借りてきてくれた。
「陸王」同様に、一気読みした。
テレビでは大泉洋が主役を務めたらしいが、見ていない私は幸いノー・イメージ。
ラグビーの経験も知識もない、素人の部長が左遷させられてラグビー部のゼネラルマネージャーになり、奮闘する話であった。

池井戸氏の小説の主人公は、ある程度の地位の職にある人のリーダーシップを描くものが多い。
会社が直面する様々な問題と、その地位でなければ直面しない問題を絡ませて、様々な事件や困難を展開する。
そこで、その困難に悩む主人公の身になってストーリーを読み進んでいくとき、自分の立場や経験に置き換えて考えるし、共感度が高くなる。
悩みながらも打開していくからこその主人公なのだが、知恵を絞り力を発揮して窮状を打破していく姿はとても心地よく、日常のストレスを発散させてくれる。
そこに、私たちは引き込まれていく。


日本ラグビー界や企業ラグビーの世界が閉鎖的なものとして本書では描かれている。
その閉鎖性が、まるで真実のように思えるところもある。
本書を読んで、実際の関係者たちはどう思っただろうなあ…と思ったりもしたが…。
ただし、作者ならそんなことは事前に十分考えたうえでの作品のはず。
池井戸氏も、あちこち取材をしたり了解を取り付けたりしてこの小説を書いたのだろうと推測する。
苦労して作品づくりをしたことも十分に感じられた。
面白かった。
さすが14人待ちの人気の高さがある本であった。
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まさに「立春」

2020-02-04 22:08:25 | 自然・季節
昨日が節分。
今日は立春。
暦の上では、春。
…のはずなのだが、今朝起きて外に出てみると…
雪!





予報では1日じゅう降ると言われていたが、雪がちらついていたのは午前中だけ。
昼頃から夕方まで、ずっと陽射しが出ていたのには驚いた。

立春は、例年なら一番寒い時期なのである。
外気温も8℃、晴れ。
こんなに暖かい陽射しを浴びられるなんて、そうそう経験がない。
朝の雪も昼過ぎにはとけてなくなってしまった。
雪がとけて春を思わせる、まさに「立春」の文字にふさわしい一日であった。

しかし、天気予報によると、明日から数日は雪も降るようだ。
大雪のようではないようだが、さて、どんな降り方になるのだろう。
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吉田祐也選手の走りに心動かされて

2020-02-03 21:32:09 | ひと
走るときに使うものとして欠かせないのがシューズである。
今、走るためのシューズとして、ナイキ社製の厚底シューズが話題になっている。
昨日の別大マラソンでも、丸亀国際ハーフマラソンでも、箱根駅伝同様にたくさんの人がそのシューズをはいて走っていた。
丸亀国際ハーフマラソンでは、日本記録も出たし、箱根駅伝でも区間賞続出だった。

はくと記録が飛躍的に伸びる魔法のシューズのように思われるけど、記録を伸ばすためには、シューズに合った走り方も必要なはず。
必要な練習をこなさずに記録だけがよくなるなんてありえない。
そのことを、昨日の別大マラソンで日本人トップとなった吉田祐也選手は教えてくれたように思う。
彼も、そのシューズの使用者ではあった。
青学大で去年もおととしも箱根を走れない11番目の選手だったのに、今年は4年生で初めて箱根を走り4区区間賞。
卒業後は実業団選手として走ることを選んでいなかったのに、初めて走ったフルマラソンで初マラソンの日本人歴代2位の記録を生み出した。
ただ、彼を見ていると、シューズの使用だけではない継続した努力の存在が伝わってきた・
青学大原晋監督も、「努力は裏切らない」と絶賛だった。

他の多くの選手同様に、その吉田祐也選手も、ナイキ社の厚底シューズをはいていたが、「箱根駅伝以降、充実したマラソン練習が積めた」と言っていた。
そのシューズのよさを使いこなせる練習内容や練習量をこなしていたということだ。
最初で最後のマラソン挑戦かもしれないのに、そこに向かう姿勢と生み出した結果は、本当にすばらしいなあ、と思った。

大学を卒業したら、彼が就職するのは、私たち新潟県人にとっては地元に本社がある菓子会社だ。
その会社では、水球はやっているが、陸上はやっていない。
走ることをスパッとやめたりはしないだろうけれど、彼は、どのようにして、何を目標にして走っていくかなあ、と興味がある。
これからも、彼の動向に多少注目していきたい。
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2が連なる日で思い出す

2020-02-02 20:25:52 | 「育」業
令和2年2月2日。
2が連なる。

2が連なるといえば、今から30年近く前、受け持っていた5年生の子が書いてきた日記を思い出す。
タイトルは、「2月22日2時22分22秒」であった。
文章が残っているので、載せてみる。

2月22日2時22分22秒    T・Y
あと37分で2月22日2時22分22秒。
ぼくは、この日記を書くためだけに2時22分22秒を待っている。
ぼくは、3年生くらいのときから、「2月22日2時22分22秒」というのを文の中に入れている。
3年生からの伝統を5年生にも書かなきゃいけないと思ったのだ。
これがなかったら書かなかったかもしれない。
めんどうだから。
本当は書きたくないんだが、3年生から書いている以上書かないといけない。
時間は、待たないと早くたつけど、待つと案外たたないものだ。
待つからたたないと思うのだと考えたぼくは、待たないためにお兄ちゃんと遊んだ。
本当にわすれながら遊んだ。
そのとき遊んだのが悪かった。
わすれていたので、37分はぱっとすぎた。
もう、時計は、2時25分36秒だった。
バカヤロウ!と自分にどなった。
せっかくの1か月に1回の数字のならぶ日が…。
このくやしい日はわすれない。
3月3日3時33分33秒は、学校でわすれずに待つ。
その日のテーマは、決めた。
「3月3日3時33分33秒」だ。



…子どもの感性や表現力って本当に楽しいものだと思う。
こういうユーモラスな文章を書く子どもたちを育てるのは本当に楽しかった。
この子を受け持っていたころは、1987年だった。
影響を受けたせいか、ほかに「1987年6月5日4時32分10秒」(19876543210)という文章を書いた子もいた。
数字並びで遊べる日が来ると、いつも、30年以上前の、あの子たちを思い出すのである…。
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「如月の詩」(NSP)

2020-02-01 20:57:13 | うた
2月になった。

1月は睦月。
3月は弥生。
では、2月は?

2月は如月(きさらぎ)。
すんなり答えられる人は、案外多くないかも…?

2月を歌う曲というと、バレンタインデーがらみのものが圧倒的だ。
でも、それがらみを除くと、私にはこの時期の歌はほとんど思い浮かばない。
唯一思い浮かぶのは、1980年頃に出た、NSPの「如月の詩」ひとつだけだ。

この「如月の詩」は、「彩雲」というアルバムの最初の曲だった。

レコードに針を落とすと、30秒ほどなんだか寂しい感じのピアノのイントロが続く。
そして、天野滋の歌が始まる。

僕の詩が いつかしら色あせてしまう
人の心に とどかない
そんな時が 来ても
君は そばに いてね

NSPの歌にはめめしい歌も多いが、この歌はさらに弱気な歌だ。
歌を作る人の歌ということで、作者の天野の気持ちを表しているとも考えられる。
詩の中身を見ると、歌が売れなくなっても、愛する君は僕を見限らずにそばにしてほしい、という願望を伝えているように見える。
その頃、天野、NSPはそれなりに売れていたはずだ。
このアルバムには、「愛のナイフ」というそれなりのヒット曲も入っている。
それなのに、不安から愛する女性にすがっているように見える歌が、アルバムのスタート曲だ。
そして、歌は、サビに入り次のように続く。

もう進めなくなったら 振り返るだろう
ああ少しのやさしさで 迎えてほしい

わずか2分30秒ほどの実に短い歌だ。
未来に対する不安は誰でも抱くのだが、若者ゆえのそんな不安を包み込んでくれる愛を求めている。

そして、この歌には2番がなく、1分間ほどの歌でまたピアノの音でエンディングに入っていってしまう。

ただ、どうしてこの歌の曲名が「如月の詩」なのだろう?
と考える。
寒い冬真っ盛りのときだから、少しでもさびしい心をあたたかくしてほしい。
冬も生きていくことも、厳しさがある。
だからこそ、そんな自分を受け止めて一緒に生きていってほしい
そんなことを願って名付けられた歌なのかもしれない。

今回、ちょっと調べてみたら、ネット上にはライブで歌われたものも挙げられていた。
そこには、なんと2番も歌われているのを聴くことができた。

僕の夢は 君にさえ見えなくて困る
こんな小さなプライドをいたわるようにして
君は 少し 笑う
(サビは同じ)

2番を聞いても同様な気持ちがさらに強くなる。
未来に対する不安。
そして不安定な愛情。
でも、愛する人を信じて、今を生きていこう。

「如月の詩」
そんな思いが伝わってくる曲だった。
コメント (2)
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