ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

2が連なる日で思い出す

2020-02-02 20:25:52 | 「育」業
令和2年2月2日。
2が連なる。

2が連なるといえば、今から30年近く前、受け持っていた5年生の子が書いてきた日記を思い出す。
タイトルは、「2月22日2時22分22秒」であった。
文章が残っているので、載せてみる。

2月22日2時22分22秒    T・Y
あと37分で2月22日2時22分22秒。
ぼくは、この日記を書くためだけに2時22分22秒を待っている。
ぼくは、3年生くらいのときから、「2月22日2時22分22秒」というのを文の中に入れている。
3年生からの伝統を5年生にも書かなきゃいけないと思ったのだ。
これがなかったら書かなかったかもしれない。
めんどうだから。
本当は書きたくないんだが、3年生から書いている以上書かないといけない。
時間は、待たないと早くたつけど、待つと案外たたないものだ。
待つからたたないと思うのだと考えたぼくは、待たないためにお兄ちゃんと遊んだ。
本当にわすれながら遊んだ。
そのとき遊んだのが悪かった。
わすれていたので、37分はぱっとすぎた。
もう、時計は、2時25分36秒だった。
バカヤロウ!と自分にどなった。
せっかくの1か月に1回の数字のならぶ日が…。
このくやしい日はわすれない。
3月3日3時33分33秒は、学校でわすれずに待つ。
その日のテーマは、決めた。
「3月3日3時33分33秒」だ。



…子どもの感性や表現力って本当に楽しいものだと思う。
こういうユーモラスな文章を書く子どもたちを育てるのは本当に楽しかった。
この子を受け持っていたころは、1987年だった。
影響を受けたせいか、ほかに「1987年6月5日4時32分10秒」(19876543210)という文章を書いた子もいた。
数字並びで遊べる日が来ると、いつも、30年以上前の、あの子たちを思い出すのである…。
コメント
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