長崎の町で、龍馬をさがして最後に辿り着いたのは「小曾根邸跡」 でした。
「勝海舟」 から紹介された「小曾根乾堂」
龍馬の活躍の陰には、豪商・小曾根家の大きな援助がありました。
元治元年(1864)、龍馬が初めて長崎に来た時から、亀山社中~海援隊を含め
何かと面倒を見てきました。
「小曾根邸跡」 には今、長崎税務署があり、この町の名前も、「小曾根町」でした。
私は長崎を離れる間際にここを探して歩いたのですが、一番手こずりました。
歩いても歩いても見つからず、道行く人に尋ね尋ね、細い道の細い階段を、
上って、民家の裏をすり抜けたりして、戸惑いながらもようやく見つけました。
そして、 さあ、これで帰ろう…
長崎駅から、列車に乗りました。
土佐、京都、長崎と、翔けぬけた龍馬。
どの地にいても、皆から慕われながら、太く生きたことを、確信ました。