先日、句材を探して伏見の町を散策の時、
最後に訪れたのは、「月桂冠大倉記念館」 でした。
祈念館中庭
伏見城の外堀だった 「濠川・ほりかわ」
のほとりで、
寛永14年(1637) 初代、大倉治右衛門が、「笠置屋」 の名前で
酒造業を始めたのが、今の、「月桂冠株式会社」 始まりです。
お酒の銘柄は、「玉の泉」から始まりました。
伏見は、秀吉の築いた伏見城の城下町として栄え、
水運が整備され港町として、また、参勤交代の宿場町として栄えていました。
もうすぐ400年になるんですね~
その間には
慶応4年(1868) 鳥羽伏見の戦いがありましたが、
運よく、大倉家本宅や酒蔵は被災をまぬがれました。
近年の発掘で、その時の砲弾や 「笠置屋」の名の入った大徳利が出ています。
鳥羽伏見の戦いでの砲弾
大きいのが薩摩藩の軍(新政府軍)のもの
小さいのが旧幕府軍のもの
なんだか、これで勝敗も分かるような…
京都周辺の兵の数は新政府軍が5、000名で、旧幕府軍が15、000名、アレッ?
旧幕府軍は、指揮官が不在、狭い道を縦隊突破、
などで優勢なはずの兵力を生かせ切れてなかったんですね~
そこへ、このデッカイ砲弾ですから…
この後、上野戦争、会津戦争、箱館戦争へ
明治時代へと続いたという事なのですね。
明治に入ると、ハワイ、ホノルルへの輸出を始めます。
明治38年(1905) 「月桂冠」 が生まれます。
明治の末には、酒造研究所を創設し
「防腐剤なしの瓶詰清酒」
に、成功します。
なんと、今までずっと大倉さんは男系で代々継いでいっておられるとか。
すごいですね。
柳と桜が、とてもマッチしてました♪
伏見が酒造りの町としてあるのは、
「伏水」
に尽きますね♪
あ~ほろよいの伏見散策
もう、影も形もございません