四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

桜の国のうた

2012-04-11 17:20:35 | 歌の花束
 桜の咲満ちている今、日本の国で歌われた詩をお届けいたします。縦縞模様の文化、縦書きの伝統文化なのに残念ながら横書きでスミマセン。

☆世の中に絶えて桜のなかりせば
        春の心はのどけからまし   在原業平

☆見渡せば柳桜をこきまぜて
        都ぞ春の錦なりける   素性法師

☆ひさかたの光のどけき春の日に
        しづ心なく花の散るらむ   紀友則

☆願はくは花のもとにて春死なむ
        そのきさらぎの望月のころ   西行

★花の雲鐘は上野か浅草か   芭蕉

☆しきしまのやまと心を人問わば
        朝日に匂ふ山桜花   本居宣長

☆清水へ祗園をよぎる桜月夜
        こよひ逢ふ人みなうつくしき   与謝野晶子

★したたかに水をうちたる夕ざくら   久保田万太郎

★チチポポと鼓打たうよ花月夜   松本たかし

★天辺に水ある如きさくらかな   萩原麦草

★風に落つ楊貴妃桜房のまま   杉田久子

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