四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

花の王様ぼたん

2013-04-18 07:24:39 | 俳句

 豪華絢爛、傾城の美女で手にあまる大きな牡丹の花の季節です。まさに花の中のキングと言えましょう。

ご近所のお庭に今を盛りと咲き誇って、たまたま美女に行き合い儲かった心地でした。草むしりの老紳士が花のあるじで、お話しをました。今年は雨がなく長持ちしてるそうです。ここ横浜市金沢区の区の花がボタン、ご主人は初耳だと驚かれました。区の中心地(京急金沢文庫駅から金沢八景駅)は内海の底でしたが江戸初期から幕末までの間少しずつ埋立したところです。埋め立ては永島家の泥亀翁から始まり、その名から泥亀町(でいきちょう)の町名が遺されました。永島家は塩の独占販売などで大富豪となり、野島の大邸宅には牡丹園があったそうです。そこにちなんで区の花はボタンと決められたそうです。

与謝蕪村はボタンが好きだったようで次の句があります。

 ★牡丹散つてうちかさなりぬ二三片

 ★虹を吐てひらかんとする牡丹かな

 ★山蟻のあからさまなり白牡丹

 ★牡丹切て気のおとろひし夕べかな

 ★地車のとどろとひびく牡丹かな

 

私の今朝の作品

 ☆ブラウスの眩しき翳り白牡丹

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