四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

あかざ俳句会の21周年大会

2013-05-06 08:32:53 | 生かされて今日

 あかざ俳句会が21周年を迎え、かながわ県民センターに70人の出席を得て開催することができました。北海道旭川や静岡伊東の遠方からもご参加が有りました。お二方ともに大会終了後子供さんの家にお顔を出される予定とかお聞きしました。

新入会のご紹介では、お姑さんの会員がお嫁さんを俳句へ導きされたそうで有難く感動しました。私は常々、俳句仲間を増やすことは社会福祉に貢献することだと叫んでおります。何故ならば、国の奥深き伝統的文芸へ目を開かせ、大自然の偉大さ美しさに気付かせ、詩を創造することで心が癒されることが出来るからです。いつどこでも四季の変化に敏感になりますから痴呆への予防にもなります。

今年のあかざ賞は、ピアニストの本間満美さん。特別賞は旭川へ避難中の吉渕土太郎、はな子夫妻でした。ご夫妻は横浜から福島県川内村に移住し田舎暮らしを楽しんでおられましたのに3.11の地震と原子力発電所の放射能汚染の災厄を受けられていました。私たちの想像を超えた苦しみの中でも俳句を投捨てずに精進されて敬服いたします。

90人が参加した通信句会の高得点句は次の通りでした。

 ◯赤べこのこくり頷き春うごく       満美

 ◯つくしんぼほつたらかしが嬉しいの  夢梨

 ◯春障子母が開ければ母の音      明

 ◯鶴になる無傷の紙や春の雪      好子

 ◯抱き上げる四温の嬰に陽のにおい  治子

    ◯初蛍あれからのこと話そうか   七重

    ◯磯笛の波に砕けて春を呼ぶ   君代

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