12月8日は成道会（じょうどうえ）と開戦日

　釈尊がお悟りを開かれたのは12月8日と伝えられ、臘八会（ろうはちえ）とも申し上げます。成道とは完全に悟ることだそうです。

お釈迦さまは２９才の時、皇太子の地位も美しき妻ヤショーダラー、愛児ラーフラ更にご両親との恩愛のきずなをふり捨てて出家されました。大いなる放棄です。

いのちを人さまの施しから頂く托鉢に懸け苦行、修行されました。悪魔の恫喝や妖婦の誘いを退けられて宇宙の真理に到達された日です。「諸行無常、諸法無我、涅槃寂静」の尊き真理を掴まれました。

当初は愛欲、物欲、煩悩に目がくらむ私ども衆生に尊き真理を説くことは無駄であろうと思われたそうですが、天神の願いを聞き入れられ足の裏が板状になるまで布教伝道に尽くされ、行き倒れ同様に大往生されました。私たちのために命がけの伝道をして下さいました。成道の大恩と布教の大恩とがございます。

如来となられたお釈迦さまのお声です。『奇なるかな、奇なるかな、一切衆生ことごとく皆、如来の智慧・徳相を具有す。ただ妄想、執着あるをもっての故に証得せず』

一切衆生悉有仏性（いっさいしゅじょうしつうぶっしょう）、すべての人間は釈尊のように得道でき、仏さまになれる種が内蔵されているというお言葉です。

　また、一方には殺し合いの戦争をする野蛮、残酷さも21世紀になっても克服されておりません。国民を無慈悲な太平洋戦争に投げ入れた政治家たちの過ちを、300万人の戦没者の御霊とともに忘れてはなりません。安倍政権の憲法９条改悪、集団的自衛権容認の暴走は断じて許せません。許してはならないことです。