カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

屋根裏にて

2005年07月12日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

資料館の屋根裏を見学する。
いつかテレビで、茅葺屋根の葺き替えのドキュメントを見たことがある。
その時、確かこういう家屋は一本の釘も使っていないと聞いた記憶があった。
建築については何の知識もないが、この木の組み合わせ部分が興味深い。
棟だろうか、荒削りの太い木材ががっちり組み合わさっている。



木材を藁縄で丁寧に組み括り合わせている様は、幾何学模様のように正確であり造形の美すら感じる。

萱、木、竹、縄。
全てこの地区の自然の恵みから生まれたものであろう。
後で聞いた説明では、萱場を確保して、葺き替えの材料を大切に育てているという。







屋根裏から降りて、煙よけの下にある囲炉裏端に座って、お茶のおもてなしを受けた。
深い軒先から涼しい風が吹き込んでくる。

同席した、年配の数人の人達と、資料館のおばさんを交えて話し込む。
それぞれに生きた来た若い時代には、厩や牛小屋が人と同じ棟に暮らし家族の一員のようにしていたことなど・・・
日本の原風景に中にあってここは、集う人達の心の故郷かもしれない。

コメント (14)
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