カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

山の中の湖のような池

2019年06月14日 | ちょっとおでかけ

 

20年くらい前、友人のS さんと、紫陽花園を通り越して、

どんどん山奥の方へ歩いたことがありました。

もうそこからは道がないところに、突然大きな池が出現しました。

周りを木に囲まれて、それ以外には何もない、あるといえば静寂のみのある大きな池でした。

その時のことを、音和舎さんの連れて来てくださった方に話しますと、

「行ってみますか? 今は周りが整備されて、ウォーキングロードもあるのですよ。」と

話してくれました。

大きな池の周りが整備されている以外は、20年前の寂しいような湖と言いたいような静かな池が、

目の前に広がっていました。

時々ウグイスの鳴き声がします。

20年前が元気だったのだなぁと、そういう過程を通って現在があることに、感慨深いものがありました。

 

対岸の森の木々、空に浮かぶ白い雲。

 

対岸の少し開かれた土地には、紫陽花が植えられているようです。

もし20年昔にカムバックできるなら、対岸までウォーキングをしていることでしょうね。

 

 

 

思いがけなく、「恋の池」まで連れて来てもらって池に映る雲の動きを

暫くは無言で眺めていました。

静寂以外に何もないからこそ、自然への想像が広がりますし、元気印だったころのあったことも

得難い思いであったのなのだと、加齢を悔やむのでなく、積み重ねて来て今に至ったことが、とても貴重なものとして捉えることのできる

「山の静かな湖」が、ここにありました。

 

 

コメント (4)
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