飛鳥寺の裏門へ境内を抜けて出ました。
外から見る鐘楼と桜が、古刹を一層美しく見せてくれています。
細い道に沿って菜の花が春の盛りを彩っています。
その先の突当りには、蘇我馬子の首塚があり、花のお供えがありました。
菜の花と、白壁と瓦の明日香らしい、日本家屋の更に向こうに
小高い丘があります。
甘樫の丘です。
望遠で見ますと、甘樫の丘の上には何本かの桜があり、
まだ花を散らさずに、穏やかな明日香の春の一風景として、
明日香の春の穏やかな風景として、飛鳥寺から見ることができます。
采女の 袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたづらに吹く (志貴皇子 巻1・51)
万葉の歌碑が、この丘にあるのを思い出しながら眺めていました。