カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

葛城古道・九品寺(くほんじ)辺り・彼岸花

2008年09月20日 | ☆ ふるさと・大和





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葛城古道・九品寺辺りの彼岸花
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台風一過の青空の下で、彼岸花の絨毯が見られる場所を初めて知った。
九品寺駐車場が満車だったので、もう一つ奥の方に車を入れると、細い畦道に通じるところから、大きいカメラや、三脚を担いだ人が何人か出てきたので、その人達の来た方向へと歩いていくと、そこに一面、彼岸花の満開の場があった。
少し高台に上ると、連なる山並みや、近くには畝傍山と御所、橿原方面の家々が彼岸花の向こうに見えて景観が広がる。
その反対は、葛城山がすぐ傍に迫っている。

今までは、葛城古道を楢原休憩所方面へと歩いていたので、ここには全く気が付かなかった。
車で20分もかからないところに、こんな彼岸花の群生があったのに驚いた彼岸の入りの午後だった。

雪蹊寺~種間寺
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案山子ロードをゆく 明日香・稲渕の棚田をぬって ⑥ 終章

2008年09月19日 | ☆ ふるさと・大和




台風の接近が気がかりな午後から夜にかけての日になってしまった。

こうして、棚田の案山子ロードの連載の最終日、あの案山子たちが、どうか倒れたり壊れたりしないようにと、願いながら、しっかり踏ん張って欲しいと思う。



どの案山子も思わず微笑を返したくなるものだったが、私が1番惹かれたのは、「ごんぎつね」だった。
案山子として好きというよりも、この新見南吉のお話が大好きなのだ。
ごんぎつねは、多分このような風景の中に展開していったお話だろうと、高台に立って稲渕の里を見下ろしていた。



いたずら好きなごんが、自分のしたいたずらが元で、兵十のおっかあを死なせてしまったと、彼岸花の咲く野道の葬列を見て思い込んだ。
その日から、ごんの償いが始まった。
夜のうちにそっと兵十の家の前に、償いの品を置いてきていたごんだったが、
ある日、それを兵十に見つかって「いたづらぎつねめ!」といって、鉄砲で撃たれてしまった。
傍においてある栗や柿を見た兵十は、「ごん、おまえだったのか。」と倒れたごんに声をかけた。

兵十の鉄砲の先から青い煙が・・・。

死を持ってしか分かり合えなかったごんと兵十の気持ちの悲しみが青い煙に象徴された最後の場面の、このごんぎつねを見つめていると、涙が出そうになった。


この案山子の題名は「駆け込みごんべえ」で、上のごんきつねとは、全く別の作品であり、別々の場所に立っていたが、ごんぎつねの最後の兵十と重ねあったイメージで、ここにもってきた。

案山子ロードは、見る人の連想をこのように自由にしてもらえる空間である。



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案山子オールキャスト・たぶん
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案山子ロードをゆく 明日香・稲渕の棚田をぬって ⑤

2008年09月18日 | ☆ ふるさと・大和




明日香村の観光案山子も登場・ご苦労様



パンパスグラスのある棚田


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マウスオン・2画像

鬼といえば赤鬼と青鬼、ここではセットにして裏表の案山子である。


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マウスオン・2画像

「ワイヤーを引っ張ってください」と書いてあった。
そうっと引くと、赤ちゃんももたろうが・・・



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おなじみ案山子も新人案山子もみんな棚田で秋を謳歌
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なるべく棚田が背景になるようにと心がけながらシャッターを押していったら肝心の案山子がうまく入らなかったり、失敗いろいろ、ここまできたらせっかく並んでいた案山子をどうしても捨てがたい気持ちになる。
みんなの一生懸命が見えるようで~~~。

禅師峰寺~雪蹊寺



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案山子ロードをゆく 明日香・稲渕の棚田をぬって ④

2008年09月17日 | ☆ ふるさと・大和




イナゴが遊び バッタが顔を覗かせ

トンボが羽根を休める

今、問題になっているどこかの国の、残留農薬を使っている田圃では、決して見ることのない虫たちも安心して遊ぶ、明日香の棚田に昔話の案山子がいろんな語りかけをしてくれる。


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楽しい案山子のオンパレード
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昔話そのものであったり、昔話の発展であったり、昔話からの連想や、明日香村の歴史を背負っていたり、案山子は、作った人から独立して、訪れる人の郷愁や、思い出、願いなど、自由に心を遊ばせてくれる。

素材にもいろんな工夫があるし、一体の案山子に、大きな協力も見られる。

禅師峰寺~雪蹊寺



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案山子ロードをゆく 明日香・稲渕の棚田をぬって ③

2008年09月16日 | ☆ ふるさと・大和





おばあさんの昔話は、棚田のある風景の中で、今日も続きます



ここに行った13日はまだ彼岸花も蕾が目立って、稲穂も黄色くなっていなかったが、季節の進みがこのところ速いので、彩りは変わっているだろうなぁ

彼岸花祭りももうすぐ。
お天気の良い日が続けばいいのだけれど、台風の動きがどうも気になる。


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ほとけ様大集合
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今回は仏様関係の案山子集めをした。
一休寺に先日行ったのでまず最初の登場とした。
とんち話は、幼い頃大好きなお話だった。
「かさじぞう」のある場所は、まるで昔の村の辻にあるように、設置されている。
心優しいおじいさんが、冬の寒い雪の降る夜、「さぞ寒かろう」と売れ残った笠をお地蔵様に被せた5つの笠と、おじいさんの手ぬぐいの六体のお地蔵様。

そのお礼に、お正月用の明日香米や、沢山の食べ物を運んできたお地蔵様は五体なのは、「家には5人の子供がいるから」という温かい家族を思わせるかさじぞう。

何故か七体の地蔵様があるのも、ご家族が7人か、お仲間が7人かと想像を巡らす。

かさじぞうの昔話は、国語の教科書で思いやりと優しさを読み取った世代の人の作品ではなかろうかと思ったりした。






最後の 5の かさじぞうの表情が六体とも皆違う。
優しさ、和み、怒り、悲しみ、これらの表情は、作者の今の世の中へのメッセージではなかろうか。
後二体のお顔を撮り忘れたのが残念である。
このお地蔵様の顔が全て穏やかになるような日を期待して止まない。






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