迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

そこに生きる雅び。

2019-01-21 18:11:39 | 浮世見聞記
近所で、百人一首の催しの案内を見つける。 目に留まったのは、 『競技ではありません』 の一文。 肘当てに膝当てを嵌めた物々しい小娘が、獲物を襲ふ獣よろしく畳に飛びかかる近頃のそれは、まるで手癖の悪さを競っているかのやうで、 「なにやら汚らしいものが流行りだした……」 と、苦々しく思ってゐた折から、近所に本来の文化を守ってゐる人々がいることを知り、 安堵で心が暖まった、 寒空の午後 . . . 本文を読む
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