小雨が降ったり止んだり、しかし日中は本降りとはならず、傘と云ふ確實に片手のふさがる物を持たずに済んだはまず幸ひ。
涼しくない代はりに暑くもなく、これで晴天ならばなほ幸ひ。
かういふ日は外で用事が済んだらさっさと帰って、部屋で頂き物のコーヒーでも淹れて一休みしてから、ゆっくりと自作を浚ふに限る。
私はただ自身の樂しみのために生きてゐるのだ。
浮世を無駄に徘徊して、雑音など見る必要はない。
明日も天氣は低調なれど、だんだんと寒氣が南下して、週後半からは冷へ込むやうになるらしい。
さういふ季節になったらなったで、また思ふこと、考へることが湧いてきて、その繰り返しで365日と云ふ時間はあっと云ふ間に過ぎて行く。
……ヒトは、結論の出ない考へ事のために生きてゐるかのやうで、たぶんそれを人生の浪費と云ふのだらうと、やはりまた考へる。