迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

幸々考々。

2022-10-17 19:16:00 | 浮世見聞記


小雨が降ったり止んだり、しかし日中は本降りとはならず、傘と云ふ確實に片手のふさがる物を持たずに済んだはまず幸ひ。 

涼しくない代はりに暑くもなく、これで晴天ならばなほ幸ひ。

かういふ日は外で用事が済んだらさっさと帰って、部屋で頂き物のコーヒーでも淹れて一休みしてから、ゆっくりと自作を浚ふに限る。

私はただ自身の樂しみのために生きてゐるのだ。

浮世を無駄に徘徊して、雑音など見る必要はない。   


明日も天氣は低調なれど、だんだんと寒氣が南下して、週後半からは冷へ込むやうになるらしい。
 

さういふ季節になったらなったで、また思ふこと、考へることが湧いてきて、その繰り返しで365日と云ふ時間はあっと云ふ間に過ぎて行く。


……ヒトは、結論の出ない考へ事のために生きてゐるかのやうで、たぶんそれを人生の浪費と云ふのだらうと、やはりまた考へる。


 





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