迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

やうやく「南無大師遍照金剛」。

2023-01-18 19:08:00 | 浮世見聞記


川崎大師平間寺へ、新年の挨拶に行く。

川崎大師へは半年以上前から詣でたいと思ってはゐたものの、なかなか實行に移せず、年が明けて今日となる。


昨年までは「感染症予防のため」使用を止めてゐた手水鉢が、今年は復活してゐた。



手をすすぎ、口をすすがうと柄杓から掌へ移した水を口許へ持って行きかけて、マスクをしたままであることに氣が付き、「やれやれ……」と苦笑する。


境内ではまだ松の内の延長で、露店が軒を連ねてゐた。



ひとつひとつの値段はしっかり時世を反映してゐて、聖域もしょせんは俗世のなかにあることを思ひ知らされる。


混雑はしてゐなかったが、なにやらヒトが煩(うるさ)く感じられたので、長くはゐずに境内から離れる。









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