明治大学博物館のコラム展「帳外」を見る。
江戸時代、その土地におゐて素行が悪く、また改善の見込みも無い者は、家族もろとも現在の戸籍にあたる人別帳から名前を削除する措置がとられてゐた。
これを「帳外」“ちょうはずれ”といった。
この時代は連帯責任が原則であったため、その一人が犯した罪は地域の人全体の罪となった。
つまり帳外とは、自分たちにまで害が及ぶのを防ぐ目的があったわけである。
現代でも、社会的に肩書きを持つ人間が罪を犯した場合、それが発覚しさうになると組織は直ちに、その者を馘首(クビ)にして「“元”〇〇」とし、関わり合ひを断つ。
帳外は姿を変へて、今も生きてゐる。
江戸時代、その土地におゐて素行が悪く、また改善の見込みも無い者は、家族もろとも現在の戸籍にあたる人別帳から名前を削除する措置がとられてゐた。
これを「帳外」“ちょうはずれ”といった。
この時代は連帯責任が原則であったため、その一人が犯した罪は地域の人全体の罪となった。
つまり帳外とは、自分たちにまで害が及ぶのを防ぐ目的があったわけである。
現代でも、社会的に肩書きを持つ人間が罪を犯した場合、それが発覚しさうになると組織は直ちに、その者を馘首(クビ)にして「“元”〇〇」とし、関わり合ひを断つ。
帳外は姿を変へて、今も生きてゐる。