目黒區大橋の上目黒氷川神社で開催された「おかげマルシェ」に参加し、現代手猿樂をつとめる。
この催しも十回を數へ、續けることの意味を知ってゐるつもりな者として、なにか祝儀物をと、「猩々」と「すゑひろかり」を選ぶ。
「猩々」は現代手猿樂を興して初めて舞薹にのせた曲であり、令和になってからは初めて上演、
「すゑひろかり」は原典の狂言のやうに手輕に樂しめるものをと、特に音源の演奏者にはこだはって創った曲。
いつも姿を見かけるばかりの神主さんに、今回は初めてご挨拶申し上げることが出来、よいお祝ひをいただいたと、今日の意義を覺ゆ。